#295 『Mats Eilertsen / Rubicon』
ECM2469
Mats Eilertsen (Double Bass)
Eirik Hegdal (Soprano Saxophone, Baritone Saxophone, Clarinet, Bass Clarinet)
Thomas T Dahl (Guitar)
Rob Waring (Marimba, Vibraphone)
Harmen Fraanje (Piano, Fender Rhodes)
Olavi Louhivuori (Drums)
1.CANTO
2.CROSS THE CREEK
3.MARCH
4.BALKY
5.LAGO
6.BLUBLUE
7.WOOD AND WATER
8.SEPTEMBER
9.REMINISCENT
10.INTROITUS
Recorded at Rainbow Studio, Oslo, May 2015
Engineer : Jan Erik Kongshaug
Produced by Manfred Eicher
『マッツ・アイレッツェン/ルビコン』
空間の響きをたっぷりと利用した、響きが混じり合う楽器の多様性に興味をそそられる。こんなに美しいヴィブラフォンを聴いたことがあるだろうか。ジャズじゃ、無理ってもの。いや、此処にあるぞ。バスクラ、バリサク、なんだい私が飛んで逃げる音源ばかりじゃないか。それを響きに任せて、ちゃんとこなしているではないか。この楽器、デッド空間でオンマイクで捉えたら、もはや死にたくなる。アンサンブルに、カッコ良くヴィブラフォンが乗っかる。ベースの音像も小音量時も明確な音像だ。美しい音色のピアノがたまらない。ドラムもギターも。
しかし、考えてみると録音は楽だったかもだ。演奏者の音量バランス。つまり演奏に任せてトータルのバランスを掴むだけでよかった。私の経験からの評価だ。私には難解な部分があったが、楽しく聴いた。それも繰り返して。