#298 『スティーヴ・カーン/バックログ』
55 Records FNCJ-5564 ¥2500(税別)
スティーヴ・カーン (g)
ルベン・ロドリゲス (b)
マーク・ウォーカー (ds)
マーク・キニョーネス (timbal,bongo,perc)
ボビー・アジェンデ (conga,bongo)
ゲスト:
ランディ・ブレッカー (tp-M3)
ボブ・ミンツァー (tsーM7)
マイク・マイニエリ (vibs-M5)
タティアナ・パラ (voice-M10)
ロブ・マウンジー (key-M2,6,7&9)
01. クリス・クロス (Thelonious Monk)
02. コンセプティカス・イン・C (Greg Osby)
03. ラテン・ジェネティクス (Ornette Coleman)
04. アワ・タウン (Cahn-Heusen)
05. ヘッドスタート (Bobby Hutcherson)
06. ロホ (Bobby Hutcherson)
07. インヴィジブル (Ornette Coleman)
08. エミリー (Mandel-Mercer)
09. ゴー・ホーム (Stevie Wonder)
10. カタア (Andrew Hill)
Recorded & mixed by ジェームス・ファーバー@アヴァター・スタジオNYC, January-April, 2016
Mastering Enginer: グレッグ・カルビ@スターリング・サウンド NYC
ジェームス・ファーバー録音@アヴァター・スタジオ。グレッグ・カルビ マスタリング@スターリング・サウンド。
なんと贅沢な陣容。高音質を突きつけられるのは、各楽器の持つ質量感が眼前に迫り来る音像にある。
どの楽器も明確に音空間が表す肉厚の音像は、ジェームス・ファーバーの録音手法の真骨頂だ。空間の曖昧な音の輪郭を4Bで描いた感触で表現。実に巧い。
ギターのエッジが丸くて好感が持てる。これがラテン・パーカッションのエッジと解け合って、音空間の現実感を呼び戻す。Tpの音色の工夫は何を目指したか。トゥッティでの炸裂感に注目すべき彩りを表現する。
此処まで計算した音表現の工夫の仕掛けがあったのか、謎。