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Jazz and Far Beyond

リディアン・クロマチック・コンセプト

R.I.P. デイヴィッド・サンボーンヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 314

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #103 David Sanborn<Lisa>

あのサンボーンが他界してしまった。一つの時代が幕を閉じた。どんなジャンルの音楽にも対応できるファースト・コールだった彼は、実は真のブルース・アーティストだった。数多くない彼のオリジナル曲からお気に入りの1曲を選んで、彼がいかに他のアーティストたちと違う次元にいたのかの説明を試みた。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 313

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #102 Amaro Freitas<Sankofa>

ブラジリアン・ジャズの新生として以前からアマーロ・フレイタスの名前は聞いていたが、今回初めて彼の音楽に触れてみた。予想に反しブラジリアン・ジャズというよりはミニマル音楽とプログレッシブ・ロックとジャズ・ピアノ・トリオの融合をブラジル特有のタイム感で演奏している音楽だった。ヘミオラの嵐だが決して難しい音楽のサウンドではなく、限りなく美しいその様を解説してみた。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 296

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #85 Joni Mitchell <Moon at the Window>

体調が心配されるジョニ・ミッチェルがこの夏突然ニューポート・フォーク・フェスティバルにゲスト出演し、多くのファンを安堵させてくれた。ジャズファンにとっても重要な、天才ジョニの凄さの解説を大好きな<Moon at the Window>で試みた。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 279

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #68 番外編「ジョージ・ラッセルから得たものと音楽の文化的考察とコミュニケーションについて」

今回は通常の楽曲解説をお休みして、限られた時間でつらつらとジョージ・ラッセルから得たものや、音楽と文化背景のことや、音楽を媒体とする人と人のコミュニケーションなどについて書き流してみた。

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CD/DVD Disksヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 244

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #33 Marcus Miller <Untamed>

Untamedと言うのは、野生の、という意味になる。やはりサファリなどアフリカをイメージした曲なのかも知れないが、『Afrodeezia』に収録されているようなルーツ色は薄く、自然にバックビートでグルーヴする曲、なのだが、初めて聞いた時一体この曲はどうなっているのかわからなかたのだ。そんな曲はこのアルバムを通してこの一曲だけであり、即座に楽曲解説の題材にしたいと思った。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 237

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #26 Theo Croker <Transcend>

このアルバム『Escape Velocity』は2016年リリースなので、My Pick 2017に含めることはできないが、筆者にとってロバート・グラスパーの『Everything’s Beautiful』と共に最近深く印象に残ったアルバムだ。その中から解説の楽しみ満載の<Transcend>を選んでみた。クローカーの斬新な作曲法とプロダクション能力を解説。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 236

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #25 Jon Hendricks <Manhattan>

ジョン・ヘンドリクスが他界した。ジャズ界ばかりでなく、ストーンズやビートルズやブラジル音楽家たちにまで影響を及ぼした偉人。ヴォーカリーズをイノベートしたヘンドリクスは、ラップ・ミュージックをこの1958年録音のジョージ・ラッセル作品、『New York, N.Y.』でイノベートしたとも言われている。このレコーディングにまつわるラッセルとヘンドリクスとのやりとりや、歴史に残るコルトレーンの姿などを交えて解説。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 234

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #23 <Happy Fire>

面白いのは、マイルスやコルトレーンやエヴァンスやオーネットはラッセルのこの理論に深く耳を傾けたことだった。それがモードジャズの誕生だ。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 224

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #13 『Lucky Punch』

グルーヴ系の曲やスキャットなので著名なベイリーにしては、この曲はかなり斬新なクリエイティビティーを秘めている。ベイリーは同収録の<Countdown>で示したようにトラディションを重んじる。彼のインプロのラインを見ると教科書に書いてあるようなフレーズが多い。そんな中この曲は聴いた途端におっ!と思わせるコード進行とメロディーラインなのである。

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