Jazz and Far Beyond
一方、ウィンド・オーケストラの勢いは凄まじいくらい。実際、日本は世界で最もウィンド・オーケストラが盛んな国として知れ渡るようになった。
長沢哲のドラムスは集中と多彩とを両立させる驚くべきものだった。そして齋藤徹の復活を確信させるプレイ。
2017年の活躍が目覚ましかった”ジャズ作曲家”挾間美帆に注目したい。ブルーノート東京での13人編成のジャズ室内楽団m_unitをハイライトととしつつ、活動の場を大きく拡げた1年間を追ってみたい。
艱難辛苦の連続だったろうがある意味で贅沢極まりない10年間の主宰を終えて杉田は後継者にバトンタッチするという。
東京を拠点にインディペンデントかつエクスペリメンタルな活動をするミュージシャンはいま現在も頻繁にライヴを行なっている。どれでもいい、ぜひ一度足を運んで同時代の「即興音楽」の脈動に触れて欲しい。
音楽を面白いと感じる心の赴くところへ足を運びたい、と信念を新たにした2017年を日本地下音楽の新章のスタートに。
圧倒的な演奏力と物語構成力で、期待を裏切らない進化をみせるクアルテット。無音の部分にこそひた寄せる鬼気がある。人間の業や人生の割り切れなさが照射され、鮮烈なイメージ喚起力とともに変転していく。
研ぎ澄まされた魂のぶつかり合い。事前の想定値をはるかに突き抜ける圧巻のライブ。