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小野健彦の Live after LiveNo. 316

小野健彦のLive after Live #413~#418

text & photo: Takehiko Ono 小野健彦

#413 5月12日(日)
町田ニカズ. Jazz Coffee & Whisky Nica’s
http://nicas.html.xdomain.jp/
「光の中のジャズ」鈴木’チンさん’良雄 (b) 元岡一英 (p)

お馴染みの町田ニカズ、日曜昼恒例の「光の中のジャズ」にて味わい深いDUOを聴いた。

鈴木’チンさん’良雄(B) 元岡一英(P)

数少なく久々の顔合わせとなったおふたりが題材の中心に据えたのが、所謂(アメリカン/ジャズ)スタンダードの数々であったのが私には何より嬉しかった。それは、私自身ジャズを聴く際に、バップだ、フリーだと殊更にスタイル分けするのは好みでないからに他ならない。そんなスタイル分けをした瞬間に活きた音は私の掌の中から溢れ落ちて行くからだ。その点スタンダードは概ね歌曲だから腑に落ち入り易い。しかし、だからこそ演者にとってはハードルも高くなるのだろうとも思う。しかし、今日のおふたりの音創りからはそんな気負いや迷いのようなものは全く感じられなかった。豊穣で馥郁たるチンさんのベースとその周りを軽妙にスキップする元岡さんの所々に苦味も効いたピアノのコントラストが心地良かった。「唄物」に必須の、自然体で片肘の張らない軽味〈かろみ〉が音場に横溢したのが何よりも良かった。おふたりにとって長い表現者人生の中で否応なしに骨肉化した譜面も不必要な素材を心の赴くままにバリエーション豊かなレシピの内に結実させた今日の音の連なりは、開け放たれた窓から僅かに吹き込む皐月の薫風に如何にもお似合いだった。最後に、今日の2ndセット途中には、同所マスターでもある元岡さんからゲストの登場が告げられた。今や同所のバイト女子三人の中にあって頼れる存在の小池杏奈さん(TP)だった。洗足学園音楽大学にて原朋直氏の指導を受けた彼女が素直な表情で奏でた〈all the things you are〉が音場へ更に新鮮な風を送り込んでくれたことを書き漏らしてはなるまい。

 

#414 5月16日(木)
稲毛CANDY Jazz Spot CANDY
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/
Adam Pieronczyk(ss) fromポーランド +須川崇志(bass /cello) 山崎比呂志(drums)

稲毛CANDYにて、興味深い顔合わせによるトリオを聴いた。

Adam Pieronczyk(SS) fromポーランド +須川崇志(Bass /Cello) 山崎比呂志(DS)

しかし、当年3/28。84才(7回目!の歳男)の声が聴こえて前後からのジャズ界の我がオヤジたる山崎さんの動静には目が離せないものがある。私が現場に出向いたものだけでも、従来のTRY ANGLEに加え、同じく3月には『CHALLENGE』(中村豊氏・近藤直司氏との協働)と『another TRY ANGLE〈一夜のためのハコによる命名〉』(瀬尾高志氏・類家心平氏との協働)を。翌4月には『TRY ANGLE ahead』(須川崇志氏・永武幹子氏との協働)を重ね、更にこの5〜6月には相次いで海外の精鋭との共演(因みに6月は謝明諺氏from 台湾)を果たすと云う充実振りである。

まあそれはそうとして、肝心の音、だ。40代(須川)、50代(アダム)、80代(山崎)と世代もキャリアも異なる稀代の表現者達が一同に介した当夜のステージでは、ユニットはとてもこの日が初対面とは思えない緊密なまとまりを見せて各々がまさに自らのリアルタイムジャズを吐露する展開となった。中でも、2年連続の再来日となった「現代ポーランドジャズを牽引して来た」アダム・ピエロンチクの音創りには刮目させられること度々であった。音場は、1st:約30分、2nd:約40分。共に期せずして、至極静かに入り、鮮烈に転じ、一瞬の鎮魂にて締める構成を持つに至ったが、それぞれから私が受けた印象は、さながら一幅の山水画を想わせるものだった。それは、山奥に発した一滴の湧水が確たる渓流となり、いつしか大河の中で奔流へと転じ、旅終えて止水すると行ったやうな物語性を持ったものであり、その局面局面での特にアダムさんのアプローチのなんと多彩であったことか。普段はテナーを手にすることが多いようだが、今回はヤナギサワ製ソプラノのメンテナンスも来日の主目的のひとつだったようで、当夜もソプラノ一本で通した。それが良かったように思う。「湧水の場」では、幽玄なトーンの中に「滲み」や「擦れ〈かすれ〉」の抒情を印象的に湛え、「奔流の場」では、淀みの無い高速パッセージの中に「畝り」や「キレ」を鮮やかに表出して見せてくれた。そんなアダムさんに対する須川・山崎両氏の「にじり寄り方」も当意即妙だった。コントラバスに加えチェロも持ち込んだ須川さんの音創りはいつも以上に荒々しさを感じさせられるもであり、それが場を停滞させず前へ前へと力強い流れを生み出して行ったように思う。一方の山崎さんも山崎さんで、ブラシを多用しながら音数はかなり抑えめな中に極上のパーカッショニスト振りを如何無く発揮し、「山水画」をより落ち着きのある風情の中に纏め上げるのに流石の手腕を見せつけてくれたと感じた。初対面の、それも一夜限りの手合わせだからこそか、互いに相手の出方を慎重に「探り」ながらも、聴こえ来る音に瞬時に反応する在り様がなんともスリリングで心地の良い音場だった。

#415 5月18日(土)
稲毛CANDY Jazz Spot CANDY
http://blog.livedoor.jp/jazzspotcandy/
豊住芳三郎(ds)+坂田明(as/cl/鳴り物/語り/唄)瀬尾高志(bass)

間に一日を空けての訪問となった稲毛CANDYにて、待望のトリオを聴いた。

豊住芳三郎(DS)+坂田明(AS.CL.鳴り物.語り.唄)、瀬尾高志(B)

サックス(特にテナー)とフリーフォームのドラムス/パーカッションには滅法目がない私にとって、特に後者では、これ迄に富樫雅彦氏、土取利行氏、山崎比呂志氏、羽野昌二氏(その他、中には、石塚俊明氏や小山彰太氏をも含めるべきだろう)と聴き継いで来たが、これまでについぞご縁に恵まれなかったのが誰あろう豊住’サブ’さんであり、そのサブさんがいずれも個性的なスタイリストである坂田・瀬尾両氏と相対し馴染みのキャンディ(それも有難いことに土曜日)に出演されるとの報を受け、早々にこの日この刻に狙いを定めたというのがことの次第である。

さて、冒頭で卓越した音楽観を持つ表現者達を書き連ねた私ではあるが、サブさんを彼等と比較して聴く気は更々無かった。それは言うまでも無く、「活きた」音はその時空だけの(相対的なものでは無く)絶対的なものとの考えからである。

果たして、土曜日の、それも比較的早い時刻開演での人気者の登場とあってか場内は満員札止め、文字通り立錐の余地無しの状況で幕開けした今日のステージでは、いずれも稀代の表現者である御三方其々の旨味と、とても今日が初顔合わせとは思えないユニットとしての抜群のまとまりを存分に味わい尽くすことの出来る充実に過ぎる音創りが展開された。

中でも私が特に印象的だったのは、ダイナミクスのメリハリと音列の高低に対する周到な配慮とでもいうものであった。まずは前者についてであるが、兎に角其々の演者から発せられる音のデカさが際立っていた。しかし、その「デカさ」は、単に音が大きいということだけでは無く、一粒一粒の音に生命力が漲り縮こまっていないことを指し、それ故に音場に拡がりと奥行きが生み出されて行ったのだと強く感じさせられた。次に後者であるが、坂田・瀬尾両氏に加え打楽器を扱うサブさんまでもが音の高低の間を軽々と越境して行ったのだった。以上のような、いわば縦横に亘る音軸を鮮やかに掌握しつつ、各々がまさに三つ巴となり驚異的なスピード感を伴いながらサウンドを動かそうとした、その脈打つ鼓動が、こちら聴き人の身体に生々しく肉薄し、その心を鮮やかに射抜いた。そんな圧巻の確たる音の連なりだった。

尚因みに、満場の拍手に応えたアンコールは、坂田氏をフューチャーした’65作品〈死んだ男の残したものは〉(谷川俊太郎作詞、武満徹作曲)だった。

 

#416 5月25日(土)
山口県防府市毛利邸内・毛利ミュージアムショップ「ギャラリー舞衣」
http://www.hofu.saloon.jp/
金大煥〈キムデファン〉メモリアル日韓親善コンサート』

今日は約10年前に私がジャカルタの地で脳梗塞に倒れて以降でのLAL史上最長距離の移動が叶った記念すべき一日となった。これまでの最長記録は昨年9月、杜の都仙台への約400kmに対して、今日の旅路は自宅湘南より西方へ約900kmの地を目指すことに。

今日は山口県防府市毛利邸内・毛利ミュージアムショップ「ギャラリー舞衣」にて開催された『金大煥〈キムデファン〉メモリアル日韓親善コンサート』を聴いた。

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《出演者》
崔善培〈CHOI SUN BAE:チェ•ソンべ〉(TP Hmc)大倉正之助(大鼓)さが ゆき(voice/G/鳴り物)香村 かをり(korean perc)海童 普賢〈川口賢哉〉(法竹)冨松 慎吾(大太鼓)照喜名 仙子(ガムラン)Alfred Harth(b-cl)

※昨年3月以降は引退状態なるもこの企画に賛同しこの日のためだけに韓国より急遽来日。

金氏の没後20年を機に開催された今回の企画の趣旨並びに上記表現者のプロフィール等については添付のプライヤーをご参照頂くとして、何をさて置き先ずはこれだけの豪華メンバーをこの防府の地に一堂に集結させたコンサート実行委員会・末冨健夫氏について言及すべきだろう。生粋の防府人である末富氏は、’89市内に「カフェ・アモレス」をオープン。以降店内及び市内外のホール等にて内外のインプロヴァイザーのライブを企画、更には’94ちゃぷちゃぷレコードを立ち上げ(祝30周年)、加えて近年ではリトアニアのNoBusinnes Recordsと連携したCHAP CHAP SERIESを積極展開するなど、我が国に在って辺境の地からフリーフォームミュージックの可能性を模索、世に問い続ける稀有な人物としてつとに知られる存在である。その末富氏がこの有意義な企画に賭けた想いは相当なものであり、クラウドファウンディングを始めとして、TV・FM等を通じた献身的な広報活動の末に今日に至ったというのがことの次第である。果たして、そんな末冨氏及び関係スタッフの方々のご努力の成果もあってか、当日の会場は皆が口を揃えて「この地でこの手のコンサートでは考えられん」レベルの凡そ100名に届こうかというお客様で膨れ上がる中での幕開けとなった。今日のステージでは、演者が数人ずつ次々と登場し、独白と響宴の中で金さんに対する各々のレクイエムが綴られることとなったが、何よりも其々のパートが10分前後と極めて簡潔かつ濃密にまとめ上げられたのが、聴衆の集中力をひとときも途切れさせなかったという意味で私には好感の持てる構成であった。

以下では、その各パート毎に対する私のいちいちの記述は敢えて控え、各パートの演者構成についてのみ列挙させて頂くことにしたい。各パートの雰囲気については、片手のみでおよそ会心とはいえない添付写真から感じとって頂ければ幸いである。

《セットリスト》以下敬称略
1st.セット
①冒頭挨拶+独鼓:大倉
② 崔、海童〜+香村
③さが、海童、富松、照喜名
④さが、崔、香村、大倉
⑤アルフレッド

2nd.セット
❶ 崔、海童、大倉、アルフレッド
❷さが、照喜名、香村、富松
❸ 崔、富松、アルフレッド〜+さが、海童
❹all casts

フィナーレ

〇閉会挨拶:大蔵・末富
〇祝辞等:毛利家御当代、池田豊氏(防府市・市長)

以上、総じていずれのパートも決して破綻には至らず至極落ち着いた緩やかな流れの中に各々の熱っぽさが際立つ整った音列が織り成された点が印象的だった。

最後に、❹の全体アンサンブルの隙間を縫うように静かに流れ出した崔さんソロによる〈mona lisa〉の切々たる響きと、更にそれを受けたさがさんの(聞けば金さんの奥様から直々に仕込まれたという)〈アリラン〉に至る流れの絶品とも言える巧妙さにはおおいに唸らされた。おふたりはその後その〈アリラン〉を携えながら場内を練り歩いたのだが、その光景たるや満場の感涙を誘うに余りあるものがあった。兎に角強くこちらの魂を揺さぶられる音達の連続だった。こと私にとっては、全行程、約8時間・900kmをかけて辿りついた実に甲斐ある現場だった。

まさに、音は国境を超え、世界市民が得難きご縁を結び手を携えることの出来る大きな力を持つものだということを強く実感させられた稀有なひとときだったと今振り返り改めて痛感している。

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#417 6月8日(土)
横浜・野毛・ドルフィー Jazz Spot DOLPHY
https://dolphy-jazzspot.com/
ドロール・フェイラー (sax) 羽野昌二(ds)林裕人(ds)坂本哲章(as)松本健一(ts)

かなり久し振りの訪問となった横浜・野毛・ドルフィーにて、Dror Feiler氏の来日公演を聴いた。

ドロール・フェイラー(各種SAX)羽野昌二(DS)林裕人(DS)坂本哲章(AS)松本健一(TS)

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’51イスラエル・テルアビブ出身で’73以降はスウェーデン・ストックホルムに暮らし、学術、更にはサックス奏者及び作曲家として国際的な活動を展開するドロール氏の今回の来日ツアーは6/1にスタートした全9公演。トランペッターの行本清喜氏を含め日々異なる編成により関西〜東海地方を巡った前・中盤戦の余勢を駆って関東に戻り残り4公演に差し掛かったというのがことの次第。今宵のステージは、私自身本年2月にご縁を頂き、今回の招聘とツアー実現に向け粉骨砕身された羽野氏と、その弟子筋にあたる林氏をバックに、ドロール・坂本・松本のサックス陣がフロントに居並ぶという壮観なものであり、予々サックスとフリーフォームのドラムス/パーカッションには目がないと公言する私にとってはまさに垂涎の組合せが実現しただけに大いなる期待を胸にその開幕を待った。

果たして、定刻。ドロール氏のテナーが号砲一発、祝祭の開幕を告げる豪放磊落なトーンによる一吹きが響いた1stセット。先ずは今宵の主役格:ドロール・羽野両氏のDUOによるショーケース。

 

ドロール氏の、テナー〜アルトとのダブルサックスからソプラニーノ、更にはスライドサックス迄を繰り出し音場を次々と異なる色合いに染め上げて行く音創りが印象的だ。対する羽野氏も、始めはスネアを中心に受けたが、ドロール氏の気の畝りと筆致の加減を慎重に推し量りながら、順にタムタムを、シンバルを、そうしてバスドラを加えながらその締まり切ったサウンドをより前へ前へと押し出して行く姿はなんとも説得力十分だった。そうしてふたりの協働作業が沸点へと近づく寸前で、羽野氏の合図により残りのメンバーがステージに順に迎えいれられ、今宵の豪華クインテットによるアンサンブルが眼前に立ち現れひとしきり音曼荼羅が繰り広げられたところでこのセットは終幕となった。続いて少し長めのブレイクの後の2ndセット。始まりは1stと同様にドロール・羽野氏によるDUOからだったが、ドロール氏のアルトによる哀切の響きが呼び水となり、続いてステージに迎え入れられたメンバー各人のトーンも始めは心なしか悲哀と幽玄の情感を彷徨った。しかし、羽野氏のスネアへの鋭い一撃が「きっかけ」だったように思う。1stであたたまった各人の内のマグマが一斉に吹き出し音場は激烈の剣が峰へと瞬時に場面転換が行われた様はなんともスリリングであった。時に和太鼓の拍子を想起させながら原始的なリズムをも掌中に収めたドラムス隊に対して、撥音・咆哮・高速パッセージを鮮やかに吹き分けたサックス陣。そこでは、表現者個々人がサウンドの大波に埋没することなく、他者の音に耳を澄ましながら自らの音をきっちりと立たせようとさせている在り様を随所に聴いて取ることが出来た。今宵はそんな稀有なアンサンブルとの嬉しい出逢いの夜だった。

 

#418 6月9日(日)
阿佐ヶ谷 Yellow Vision
http://www.yellowvision.jp/
一期は夢よ ただ狂へ」:豊住芳三郎(ds)鈴木放屁(ts)MIKI(voice)金澤美也子(key/org/voice)望月芳哲(elb)

馴染みのハコへの久しぶりの訪問が続いたこの週末のLAL。今日の昼ライブは阿佐ヶ谷Yellow Visionにて開催された「一期は夢よ ただ狂へ」公演を聴いた。

豊住芳三郎(DS)鈴木放屁(TS)MIKI(voice)金澤美也子(key/org/voice)望月芳哲(EB)

果たして、其々に共演歴はあるものの、オーガナイザー役を担った望月氏の招集により集結した今日が初顔合わせとなるこのユニットは、定刻14時に開幕し前後半共に濃密な約30分間をかけたステージを通して文字通り超高速スピードによる鮮烈なバンドサウンドを展開して行ったが、その様は、今日のキャッチコピーの如く全編がまさに「狂気」に支配された様相を呈するものとなった。しかし、そんな疾走する絶叫・咆哮・乱打の狂気の渦の中にあっても、バンマスたる望月氏と塾達者である豊住氏のどこか冷めた視線が私には特に印象に残った。おふたりは共に、サウンドの蠢きを煽りはするが、一方で全体が破綻に陥らないようサウンドの要所要所で充分なスペースを周到に用意しながら締めるところは締めるといったように。その極めて塩梅の良いバランス感覚が、ともすると独りよがりでエキセントリックな風情になるリスクも孕んだ今日の音場をやけに整頓された清々しい印象を持つものに仕立て上げたのではないかと私は強く感じた。

 

 

小野 健彦

小野健彦(Takehiko Ono) 1969年生まれ、出生直後から川崎で育つ。1992年、大阪に本社を置く某電器メーカーに就職。2012年、インドネシア・ジャカルタへ海外赴任1年後に現地にて脳梗塞を発症。後遺症による左半身片麻痺状態ながら勤務の合間にジャズ・ライヴ通いを続ける。。

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