菅原光博 ジャズを撮る! #12「キース・ジャレット・ソロ」
photo by Mitsuhiro Sugawara 菅原光博
キース・ジャレットが2度目の脳梗塞で倒れたニュースを知ったのは約一年位前のことだった!現在も左半身不随の状態ながらで、今なお右手のみでピアノを弾いていることも聞いて知った。
そのキース・ジャレットを初めて撮影したのは、1974年1月4日のカルテットでの初来日公演だった。身体を左右に大きくうねらしながら立ち上が理ながらでのダイナミックな演奏は、衝撃的な驚きだった!レコードで聴いていたあの美しくも繊細な演奏が、何とあの様なダイナミックな動きの中から絞り出されるようにして演奏されていたとは、まさに百聞は一見にしかず、そのものの経験だった!
1974年7月にスイングジャーナル誌の取材でキース・ジャレットの自宅訪問でのインタビューと撮影ができたのは、いま思い出しても何とも幸運な事だった!
数多い来日公演の中では、1976年11月5 日NHKホールでのクラシック以外での初ソロ・コンサートと1978年12月12日武道館始まって以来の初ソロ・コンサートが私の中では特に印象に残っている 。
上掲4点は 1976年11月10日 NHKホールにて(『サンベア・コンサート』収録)
1974年 1月、新宿厚生年金会館大ホールにて(キース・ジャレット・カルテット)
1978年12月12日 武道館でのソロ・コンサートより