太田朱美『Chick Corea / Return to Forever』『チック・コリア/リターン・トゥ・フォーエヴァー』
多くのスリリングなインプロビゼーションが展開され、たった4曲とは思えない壮大な世界を旅させてくれる一枚。
特にチックとジョー・ファレルが奏でる、印象的なローズとフルートのブレンドは、美しく軽やかなだけでなく狂気をも感じさせ、「表裏一体」の文字が頭に浮かびます。
「What Game Shall We Play Today」がお気に入りです。
ECM 1022
Chick Corea (electric piano)
Joe Farrell (flutes, soprano saxophone)
Flora Purim (vocal, percussion)
Stan Clarke (basses)
Airto Moreira (drums, percussion)
1 Return To Forever (Chick Corea) 12:06
2 Crystal Silence (Chick Corea) 06:55
3 What Game Shall We Play Today (Neville Potter, Chick Corea) 04:26
4 Sometime Ago – La Fiesta (Neville Potter, Chick Corea) 23:18
Recorded February 2 and 3, 1972 at A & R Studios New York City
Engineer: Tony May
Produced by Manfred Eicher
太田朱美 おおたあけみ
フルート奏者、作曲家。鳥取県米子市出身。オーディオ機器に精通する父親の影響もあり、さまざまな音楽に触れる機会を持つ。中学より吹奏楽部に入部し、初めてフルートを手にする。広島大学に進学後は、ジャズ研究会に所属し、ジョー・ファレルのフルートに衝撃を受け、本格的にジャズに傾倒し始める。在学中は自らの専門である蘚苔類を研究する傍ら、広島市内のライブハウスで演奏活動を展開。そのころ広島を訪れるさまざまなジャズメンにそのセンスと力強さを買われ、大学卒業後に東京に演奏の舞台を移し、自らの世界を広げることを決心する。 自己のバンドRisk Factorでは、2008年1月23日、ファーストアルバム『Risk Factor』を、 2012年2月にセカンドアルバム『私を動物園につれてって』を発売。様々なグループに参加して、ジャンルを超えた活動も活発に行っている。
洗足学園音楽大学ジャズコース非常勤講師。公式ウェブサイト