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特集『ECM: 私の1枚』

みどりん『Mal Waldron / Free At Last』
『マル・ウォルドロン/フリー・アット・ラスト』

自分にとってはこの一枚が無ければレーベルの歴史も無い、という意味も含めてこのアルバムを挙げさせていただく。

現在も脈々と続く「沈黙の次に美しい音」の胚芽は既にマルが証明して見せていたのだ。

ピアノの音と音の間にある沈黙と躍動の波が、ミニマリズムを通してサディスティックかつ執拗にプレイされる。

そして時代性から来る演奏の熱さは宛(さなが)らヘヴィメタルと言っても過言では無い、処女作にして名作。


ECM 1001

Mal Waldron (piano)
Isla Eckinger (bass)
Clarence Becton (drums)

Recorded November 24, 1969 at Tonstudio Bauer, Ludwigsburg
Engineer: Kurt Rapp
Supervised by Manfred Eicher
Produced by Manfred Scheffner (Jazz by Post)


みどりん
ドラマー。1978年福島県出身。SOIL&”PIMP”SESSIONS、J.A.Mのドラマー。SOIL&”PIMP”SESSIONSの活動では世界最大級のフェスティバルであるイギリスの”グラストンベリー”に2度出演、J.A.Mでは’10年に2ndアルバム『Just Another Mind』をリリースし、Billboard Japan Music Award 2010で”優秀ジャズアーティスト賞”を受賞した。
また様々なアーティストのライブ、レコーディングに参加。
近年では、Superfly、ノラ・ジョーンズのJAPANプロモーション、ハナレグミ、BONNIE PINK、椎名林檎、原田知世、福原美穂などにラブコールを受け、共演を果たしている。
2021年3月17日には、SOIL&”PIMP”SESSIONS初のJAZZカヴァー作品となるミニアルバム『THE ESSENCE OF SOIL』をリリース。今作ではメンバーそれぞれがどのようなJAZZのルーツを持っているのか源流を辿る。 SOIL&”PIMP”SESSIONS 公式ウェブサイト

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