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このパフォーマンス2019(国内編)

#12 Satoko Fujii Tokyo Trio:藤井郷子|須川崇志|竹村一哲

text by Masahiko Yuh 悠雅彦

国内コンサート
1)Satoko Fujii Tokyo Trio
藤井郷子(p)須川崇志(b)竹村一哲(ds)
2019年12月20日 渋谷・公園通りクラシックス

1)高田泰治/ゴールドベルク変奏曲(J・S・バッハ)
2019年11月10日 PM 14:30   東京文化会館小ホール

2)高瀬アキ&早坂紗知
2019年11月16日 PM 14:00   新宿ピットイン

3)第12回 JAZZ ART   せんがわ~藤井郷子+田村夏樹+ラモン・ロペス
2019年9月12日

3)野瀬栄進ソロ・コンサート
2019年10月 2日 PM 19:00   タカギ・クラヴィア(渋谷)

3)角田健一ビッグバンド
2019年12月 8日 PM14:00   紀尾井ホール(大)

3)八木隆幸 w.伊藤勇司&二本松義史
201911 23日 PM  19:30   アディロンダック・カフェ

3)藤本昭子第93回地歌ライヴ~with 遠藤千晶,藤原道山、徳丸十盟、藤井泰和、福田栄香、善養寺恵介
2019年4月14日 PM  17:00   紀尾井ホール(小)

3 )下野戸亜弓・箏曲リサイタル/山田検校作品連続演奏会
2019年11月6日 PM  19:00   紀尾井ホール(小)

3)出雲蓉の会
2019 1 27日 PM   15:00    国立能楽堂・研修能舞台

「今年のベスト」について、1年を振り返った感想を書くようにとのことだが、何を書いたらよいか迷っている最中に渋谷の<公園通りクラシックス>でマーク・ラパポート氏と同じ席で聴いたライヴ演奏が、何とベストだった。藤井郷子(p)、須川崇志(b)、竹村一哲(ds)というトリオ。須川は無論だが、初めて見た、いや聴いた若い竹村の、まさに噂通りの天性豊かなドラミングにすっかり圧倒され、魅せられた。今後どんな風に伸びて行くか、まさに楽しみと言っておこう。この演奏については来月の巻頭文で詳しく書きたいと思っている。

一方、セットのあいまにマークから聞いた話が再び私を興奮させた。かつて私が<WHYNOT>というレーベルで起用したアンドリュー・シリル、エアー、チャールス・サリヴァン、ケニー・バロンらが今なお、ミュージシャンによっては凄まじい演奏を繰り広げて活躍している話を聞いたからだ。それだけで10歳も歳が若返った気分になった。彼らにもう一度会いたい!(2019年12月28日記)

悠雅彦

悠 雅彦:1937年、神奈川県生まれ。早大文学部卒。ジャズ・シンガーを経てジャズ評論家に。現在、洗足学園音大講師。朝日新聞などに寄稿する他、「トーキン・ナップ・ジャズ」(ミュージックバード)のDJを務める。共著「ジャズCDの名鑑」(文春新書)、「モダン・ジャズの群像」「ぼくのジャズ・アメリカ」(共に音楽の友社)他。

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