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このパフォーマンス2016(海外編)No. 225

このライヴ/コンサート(海外アーティスト)#02 第三届明天音乐节 3rd Tomorrow Festival

text by 剛田武 Takeshi Goda

2016年5月14日(土)・15日(日) 中国 深セン B10 Live

 

異国の地で体験した前衛音楽の存在感。

これまでアメリカやヨーロッパでコンサートや音楽フェスティバルを観たことは何度もあるが、初めて訪れた中国で、しかも前衛音楽専門のフェスティバルを体験できたことは、2016年というよりも50余年の人生の中でも特筆すべき出来事だった。日欧中のミュージシャンが交歓して生み出す創造的な演奏空間はもちろんだが、主催者や満場の聴衆の熱心な姿勢と熱烈な歓迎ぶりが驚きであり歓びであった。「音楽は国境を越える」とはよく言われるが、「越える」のではなく「伝わる」のであり、否応無しに「伝わってしまう」様子を目の当たりにして、MUSE-SICK(音楽)の無尽蔵のパワーに心が哲かれる想いがした。(剛田武 2016年12月28日記)

#902 第三届明天音乐节 3rd Tomorrow Festival~ 灰野敬二、ファウスト他

剛田武

剛田 武 Takeshi Goda 1962年千葉県船橋市生まれ。東京大学文学部卒。サラリーマンの傍ら「地下ブロガー」として活動する。著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス)。ブログ「A Challenge To Fate」、DJイベント「盤魔殿」主宰、即興アンビエントユニット「MOGRE MOGRU」&フリージャズバンド「Cannonball Explosion Ensemble」メンバー。

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