JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 48,224 回

R.I.P. ソニー・シモンズNo. 277

R.I.P. Sonny Simmons by Rick Countryman
追悼 ソニー・シモンズ by リック・カントリーマン

text by Rick Countryman リック・カントリーマン

For Sonny

Through my studies with Bert Wilson, I was introduced to the music of Sonny Simmons, which remains a major inspiration 40 years later. Bert firmly believed Sonny was the one after Coltrane passed, and if circumstances would have played out differently, would have recognized as such.

Through my friendship with Michael Bisio, who was a regular member of Barbara Donald’s band, I was introduced to Sonny. Unforgettably, he put his huge arms around three of us in a massive hug. I would hear him perform often enough to experience the depths of his sound, his tonal concepts, and sense the complexity of his personality.

Through Julien Palomo, I broadened my exposure to the extended of library of the music of Sonny Simmons, as well as a vast number of legendary stories. What an incredible legacy and I am sincerely grateful to be a part of, and to have experienced, the communities and worlds he created.

Rick Countryman


ソニーを悼む

Bert Wilson(注:バート・ウィルソン。ジャズ・サックス奏者。1939-2013)に付いて学んでいる時、ソニー・シモンズの音楽を紹介され、40年を経た今でも大いなるインスピレーションとして存在しつづけている。バートは、ソニーこそコルトレーン亡き後、彼の衣鉢を継ぐべき人であり、世が世であれば、そのように認識されていたはずだと固く信じていたのである。

Barbara Donald (注:バーバラ・ドナルド。トランペット奏者。1942-2013)のバンドのレギュラー・メンバーであった Michal Bisio (注:マイケル・ビシオ。ベース奏者。1955-)からソニーに紹介された。彼がわれわれ3人に大きな腕を回して力強くハグしてくれたことは忘れ得ぬ思い出だ。彼の演奏を何度も聴いたが、演奏を通じて彼の深遠なサウンド、トーナル・コンセプト、彼の複雑なパーソナリティを体験することができた。

Julien Palomo(注:ジュリアン・パロモ。キーボード奏者)を通じてソニーの音楽体験を広めることができ、また数々の伝説を知ることができた。なんという素晴らしい遺産だろう。彼が創造したさまざまなコミュニティと世界をその一員として体験できたことを心から感謝している。(訳責:稲岡)


Rick Coutryman リック・カントリーマン サックス奏者
1957年マサチューセッツ州生まれ。ソニー・シモンズとマイケル・ビシオを師と仰ぐ。2011年フィリピンに移住、マニラを中心にバリトンとアルトサックス、フルートを駆使してシーンを牽引している。ケソン在住。豊住芳三郎 (perc/二胡)を招き、数々のセッションを展開、成果をCDとしてChapChapレコードより相次いで発売。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください