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R.I.P. 橋本孝之No. 278

橋本孝之への・・・ by dancer 木村 由

text by Yu Kimura 木村 由

背骨に向かって、音を出す人でした。
背骨、あるいは空間の背景(背面)に向かっていたのかもしれない。
「ソノ音」を出す人は空に音を投げる行為を模索する表現を創り出していった面白さがあって、独自性があったのですが、
それに対して、その場に密着しながら彼自身の身体ごと音を繰り出そうとしていたように思います。迷いや、見える現在やら・・必死にやっても「あの音」しか出なかったり、這い蹲ったり。。
その場に密着しながら身体ごと音を繰り出そうとしている身体だった。

その身体から、まるっと出てくる音を出そうとしていたように思います。
まだまだ、これからも・・
試行錯誤して、、

私自身も変化してきたので・・
そういう時間を経て・・
また、面白い出会いと共に、、、
再会できると思っていた。

コンチクショー!

生き急ぎ過ぎだよ!

と、思わず、言いたくなります。
あまりにも、誠実で謙虚で・・オチャメな素敵な人でした。

こうやって、振り返ってみても・・
まだ、会えるような気がしてなりません。

また、会う日まで。。
背面鍛えて臨みますよ!

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木村 由 (Yu Kimura) dancer
幼少の頃、団地の集会場でモダンダンスと会い、踊りの世界に足を踏み入れて以来、踊りと共に過ごしている。ちゃぶ台の上で踊る「ちゃぶ台ダンス」を毎年「夏至」と「冬至」に行う。
即興演奏家とのライブを多数こなし、即興という行為のなかで身体を見い出す作業に夢中になる。同時に無音独舞公演も行い、踊りを模索中。
コロナ禍で、劇場や稽古場が閉鎖された時にはマンションの屋上で毎週末、朝日と共に踊っていた。

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