#01 『Hiromi/Sonicwonderland』
text by Hiro Honshuku ヒロ・ホンシュク
Telarc – TEL00170(2023年10月6日)
- Wanted
- SonicWonderland
- Polaris
- Go Go
- Up
- Reminiscence
- Featuring Vocals – Oli Rockberger
- Trial And Error
- Utopia
- Bonus Stage
今年は珍しく新譜を7作も楽曲解説で取り上げた年であった。
- 2023年2月26日: Chris Potter『Got The Keys To The Kingdom』楽曲解説 #93
- 2023年4月21日: 小曽根真スーパー・カルテット 『A Night In Tokyo』楽曲解説 #91
- 2023年4月22日: M.E.B. 『That You Not Dare To Forget』楽曲解説 #90
- 2023年5月24日: Cory Henry『Live At The Piano』楽曲解説 #94
- 2023年6月16日: Donny McCaslin『I Want More』楽曲解説 #92
- 2023年9月15日: Joshua Redman『where are we』楽曲解説 #95
- 2023年10月6日: Hiromi『Sonicwonderland』楽曲解説 #97
楽曲解説では取り上げなかったが、大好きなCécile McLorin Salvant(シシール・マクロリン・サルヴァント)の『Mélusine』の発表も2023年3月24日だった。この中でどれが一番印象に残っているかと言われると、これが答えられない。2022年に選んだBrad Mehldau(ブラッド・メルドー)の『Jacob’s Ladder』や2021年に選んだTheo Crocker(シオ・クローかー)の『 BLK2LIFE || A FUTURE PAST』のように強力に印象に残っている作品がない年であった、と言うと語弊があるかも知れない。『Jacob’s Ladder』も『 BLK2LIFE || A FUTURE PAST』も舞台劇的作品で、アルバム全体で広大なストーリーを提示していた。だからアルバムとして何度も聴いたのだろう。今年はそういう作品に出会わなかった。唯一シシールの『Mélusine』が候補だったが、何せ筆者が理解できないフランス語だったし、ネットに英訳が発見できなかったのが残念でしようがない。
一番印象に残ったのは、楽曲解説 #97 Hiromi<Sonicwonderland>でもご紹介したこの動画だ。
このバンド、日本ツアーではすでに進化していると聞く。今後の活動に期待が膨らむ。