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No. 216及川公生の聴きどころチェック

#268 『ヘイリー・ロレン/ライヴ・アット・コットンクラブ』

Victor VICJ-6174 ¥2,300+税

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ヘイリー・ロレン (vo)
マット・トレダー (p)
マーク・シュナイダー (b)
ブライアン・ウェスト(ds)

1. スウィングしなけりゃ意味がない
2. 青い影
3. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
4. ヒット・ザット・ジャイヴ、ジャック
5. アワ・ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ
6. フォー・センチメンタル・リーズンズ
7. ラヴ
8. ブルー・スカイズ
9. バタフライ
10. アイヴ・ガット・トゥ・シー・ユー・アゲイン
11. トゥー・ダーン・ホット
12. 勝手にしやがれ
13. フィーリング・グッド
14. パハップス、パハップス、パハップス
15. この素晴らしい世界
16. みんなビューティフル
17. いとしのエリー

録音:2015年2月 丸の内コットンクラブ
エンジニア:Tro Moriyama
プロデューサー:ヘイリー・ロレン

感服する高いクオリティーの音質とサウンドの狙いどころ

ライブ録音と言えど、このクオリティーの高い音質と、サウンドの狙いどころに感服。
とくにボーカルの音質は、PAを配慮したマイクと思われるが、ぎりぎりのところでスタジオ録音並みの品質を保っている。
ピアノのサウンドが素晴らしい。広帯域狙いではなく、芯を捕まえた往年の録音を彷彿とさせるサウンドは、思わずニタリとさせられる。
ベースも同様。唸り、胴鳴り、ベースの底辺の重厚さが光る。
ドラムも厚みを重視したマイキングで、タムの余韻に魅了させられる。
場内のライブ感を巧く処理したミックスバランスも見事。
ヘイリー・ロレンのシリーズは高音質録音に恵まれている。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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