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及川公生の聴きどころチェックNo. 250

#500 『峰厚介/バンブー・グローヴ』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Tower Records/Day’s of Delight  DOD-02  2500円+税

峰厚介( ts, ss)
清水絵理子(p)
須川崇志(b)
竹村一哲(ds)

1.Bamboo Grove (峰厚介)
2.凍星 (Iteboshi) (峰厚介)
3.Rias Coast (峰厚介)
4.21 (峰厚介)
5.Late Late Show (峰厚介)
6.水蒸気(Suijouki)〜Short Fuse (峰厚介)
7.Head Water(峰厚介)

Recorded at Studio Greenbird on 20,21 August 2018
Recorded&Mixed by 塩田哲嗣
Mastered by Gene Paul @G&J Audio
Produced&Compiled by 平野暁臣


厚いサウンド構成が、サックスの音色と音像の現れ方に濃厚さをもたらしている。どのトラックでも共通しているのは、肉厚感のサウンド。ベースの低音部の輪郭が濃厚。乗ってくるサックスにも同じ聴感が展開。オンマイクだけではないこの表現は、ストレートなマイキングとミックス技術では仕上がらない。秘策がある。細かいミックス・バランスより、鳴っている音場の状況を再現したかと。テナーの音像の浮かび方はまさに現場である。


*CDレヴュー
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-36927/

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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