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及川公生の聴きどころチェックNo. 251

#503 『TRIchrO / Gravity』
『トライクロ/グラヴィティ(引力)』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Sonorite Records 218-001

TRIchrO ;
Eriko Yamaki Mercure 八巻絵里子- Piano/Composer
Mark Fairweather – Drums
David Mercure – Bass-guitar
Guest :
Hiroaki Honshuku 本宿宏明 & Yuka Kido 城戸夕果-  Flute

1. Sonorite(ソノリテ)
2. 9 O’clock Hit(くじが当たる)
3. Gravity(引力)
4. Morningside Heights(モーニングサイド・ハイツ)
5. Si Puo Fare(やればできる)
6. Friends from Afar(遠くにいる友へ)
7. Lullaby(ララバイ)

Recorded, mixed and mastered by Warren Amerman at Rotary Records, West Springfoeld, MA,
2/19/2018


ピアノの明快さが強く印象に残る。響きに艶があり余韻の豊かさは秀逸。このピアノを背景にしたベース、ドラムスの豊かな低音とエッジの切れを強く押し出す音像表現も、豊かな音場感を造る。加えてフルートの2人が加わる。このサウンドの気持ちよさは、ミックス技術のなせる技だ。大げさでない空間感が、潤いを表現している。


及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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