JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 30,018 回

及川公生の聴きどころチェックNo. 251

#507 『川嶋哲郎/ウォーター・ソング』
『Tetsuro Kawashima / Water Song』

text by Kimio Oikawa 及川公生

キングレコード KICJ-819  ¥3,000+tax (2019/3/13発売予定)

川嶋哲郎(Ts,Ss,Fl,Bcl)
田窪寛之(Pf)
松岡 matzz 高廣(Perc)

川嶋哲郎 WITH WOOD WIND ORCHESTRA
矢島絵里子(Fl,Pic)吉川真登 (Fl)奥村紗季乃 (Fl)廣海大地 (Fl)浜崎零士(Fl)
熊倉未佐子(Cl)宮脇惇(Cl)相原雅美(Cl)山本茉莉奈(Bcl)
松原慎之介(Ss,As)内田恵里花(As,Cl,Ss)成田遥香(As)新村未都(Ts)オオニシユキコ(Ts)鈴木哲(Ts Fl)RIO(Bs)

WATER SONG

1.CRESTA PRELUDE
2.CRESTA
3.HORIZON

Suite -THAW-
4.Ⅰ 雪解け
5.Ⅱ 早瀬
6.Ⅲ 流光
7.Ⅳ 海へ

8.ATLANTIS
9.WATER OF TEARS

録音スタジオ:キングレコード 関口台スタジオ  Studio 1 (2019_1/10) Studio 2 (2019_1/17)
                             ワンダーホリック スタジオ (2019_1/22, 1/23)
エンジニア:ミキシング  スタジオKK  菊池 健太郎 (2019_1/24~1/30)
マスタリング ・スタジオ&エンジニア:関口台スタジオ 辻 裕行(2019_1/31)

ジャズ・オーケストラと表示されている編成。各楽器の明確なサウンドに強烈な関心が。真っ先にマイキングのことが気になる。幾度か各楽器ごとにリハサールを繰り返しての結果と言えるが、即座に判断したエンジニアの腕もあったと理解する。ミキシングにも言えることだが、各曲、見事なバランスである。強調感がなくて引き立つサウンド作りに喝采。

音像の工夫が面白い。センターに芯を持たせた楽器と左右空間表現の楽器。その配分が素晴らしく躍動感が引き立つ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください