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及川公生の聴きどころチェックNo. 264

#590 『MASAFUMI RIO ODA / electric-Abyss』 

text by Kimio Oikawa 及川公生

Chap Chap Records CPCD302 ¥2,500(税込)(5月1日発売予定)

Masafumi Rio Oda  織田理史 (理央)

1. Sad Atmosphere
2. Abyss
3. Nostalgia Mass
4. Festival of Things-in-Themselves Ⅰ
5. Festival of Things-in-Themselves Ⅱ
6. Festival of Things-in-Themselves Ⅲ
7. Fragile Water
8. To the Re:Opening…

Recording, Mixing (M1, M2 & M8), Mastering, Guitar (M1&M8) :Hideaki Kondo (Bishop Records)
Violoncello (M1&M8) : Masafumi Rio Oda
Produced by Koji Kawai
Co-produced by Takeo Suetomi (Chap Chap Records)


エレクトリックなサウンドの空間に広がるナマの弦楽器、打楽器が浮遊する。キックが牽引するリズムにシンセの空間を泳ぐ音像は見事な展開だ。惹きつけられるのは音質が良いこと。底辺で唸る何かのメロディーにも、音質のクオリティーは落としていない。遠近感と左右の広がり。ステレオ空間を面白く表現して、思わず大音量鑑賞に牽引される。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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