#626『Maria Schneider Orchestra / Data Lords』
『マリア・シュナイダー・オーケストラ/データ・ロード』
text by Kimio Oikawa 及川公生
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The Digital World
1. A World Lost
2. Don’t Be Evil
3. CQ CQ is Anybody There ?
4. Sputnik
5. Data Lords
Our Natural World
1 Sanzenin
2 Stone Song
3 Look Up
4 Braided Together
5 Bluebird
6 The Sun Waited For Me
<Reeds> スティーヴ・ウィルソン、デイヴ・ピエトロ、リッチ・ペリー、ドニー・マッカスリン、スコット・ロビンソン
<Trumpets>トニー・カドレック、グレッグ・ギスバート、ナジェ・ノルドフイス、マイク・ロドリゲス
<Trombones>キース・オックイン、ライアン・ケバール、マーシャル・ギルクス、ジョージ・フリン
<Accodion>ゲイリー・ヴェルセイス
<Guitar>ベン・モンダー
<Piano>フランク・キンブロー
<Bass>ジェイ・アンダーソン
<Drums>ジョナサン・ブレイク
Producer : Brian Camelio, Maria Schneider, Ryan Truesdell
Recorded at Oktaven Audio, Mount Vernon, NY, August 30–September 2, 2019
Engineer : Brian Montgomery assisted by Charles Mueller & Edwin Huet
Trumpet electronics programming on “CQ CQ, Is Anybody There ?” by Michele Lensen
緻密なバランスと、各楽器のサウンド・クオリティに神経質な配慮が聴かれるオーケストラ録音。空間の響きとオンマイクが捉えるオンマイクならではの楽器の振動が、このオーケストラの特徴的音質である。影に聴こえる持続の音色に耳の神経が強く惹かれる。
このオーケスラの特徴で、ナマを聴いた経験で、あの音はこの楽器かと解放された喜び、エンジニアとしてホットした瞬間であった。
通常のビッグバンドのエネルギーの爆発とは違う。各楽器の明瞭なサウンドが、ミックス・バランスでのテクニックで持続の特有のサウンドとして生かされている。
CD評(悠雅彦)
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-56503/