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及川公生の聴きどころチェックNo. 274

#647 『山下洋輔ソロ/クワイエット・メモリーズ』

text by Kimio Oikawa 及川公生

JamRice JACD-2001 ¥2,500(税別)

山下洋輔(ベーゼンドルファー・インペリアル)

1.Communication
2.Thought of Beatrice
3.Mina‘s 2nd Theme
4.In a Sentimental Mood
5.竹雀
6.Where are You Now?
7.ピロリー(Piro-Lee)
8.Tea for Two
9.Jugemu
10.Chiasma
11.On the Sunny Side of the Street

録音:2020年7月14&15日
ピアノ:ベーゼンドルファー・インペリアル
録音+ミキシング:新居文夫
マスタリング:小泉有香


ピアノは、ベーゼンドルファー・インペリアル。このピアノは筆者にとっても難関。調律師に、「このピアノの特徴を捉えたエンジニアには出会っていない」と言われたことがある。
このCDは、どうだと言わせるピアノの特徴を表現した録音だ。図太い低音域の重厚さ、常に低音の響きの唸りを、うまく取り入れている。エンジニアの腕前に喝采。さらにマスタリングも同様。常套手段では上手くいかない壁を超えたサウンドに乾杯。


及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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