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及川公生の聴きどころチェックNo. 277

#665 『田村夏樹|藤井郷子/化身』
『Natsuki Tamura | Satoko Fujii / Keshin』

text by Kimio Oikawa 及川公生

Libra 102-064 ¥2,300+税

田村夏樹(Natsuki Tamura) trumpet
藤井郷子(Satoko Fujii) piano

1. Busy Day  8’28”
2. Donten  11’01”
3. Dreamer  5’38”
4. Three Scenes  10’26”
5. Keshin  7’02”
6. Drop  6’38”
7. Sparrow Dance  6’15”

1,3,5 and 7 composed by Satoko Fujii (BMI)
2,4 and 6 composed by Natsuki Tamura (BMI)

Recorded by Satoko Fujii & Natsuki Tamura at their home in Kobe, November 1&2, 2020
Mixed by Satoko Fujii, November 2020
Mastered by Mike Marciano/Systems Two, Lomg Island, NY, November 23, 2020


レコーディングのデジタル化が、演奏者の思うままの表現、ダイナミックスを司る現実に現れて驚嘆。Mixed by Satoko Fujii。聴いていてスムースな音量表現から、残響が表すピアノ、トランペットの装飾が実に愉快だ。音色、残響、が付け足した音色ではなく装飾に仕上がっている感触がいい。おそらくマスタリンの効果であろう。音量を上げて聴くと、ナマ音が快感だ。ピアノ室録音の心地よさを聴いて筆者も驚きの汗。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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