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R.I.P. ウォルター・ラングNo. 291

追悼 Walter Lang by 吉田光利(地底レコード)

text by Mitsutoshi Yoshida 吉田光利

2002年だったか、横浜ジャズ・プロムナードの打ち上げがインターコンチネンタル・ホテルであった。その際、渋さ知らズで歌っていた室館彩の声が気に入り、ドイツへ連れて行きレコーディングした作品を翌年地底レコードでリリースした。

同じ年に来日したウォルター・ラング・トリオは日本ツアーを行い、盛岡・仙台・東京公演を付き合った。

翌年、ミュンヘンに招かれ、新たなクインテット編成のレコーディングに招待された。余りにECMを意識した録音だったので、弊社ではなくECMからリリースしろと話をした。
のちに気がついたが、ドイツで録音すると大抵がECMのサウンドになるなと。空気感・スタジオの創り・温度・湿度。今思うとこの作品をリリースすることが出来なかったのが心残りでいます。

ミュンヘンでは、彼の家族と共に近郊のアルプスにある風光明媚なノイシュバンシュタイン城に行ったり、ある日は地下鉄でバッタリ会い、街でお茶したりなど、楽しく過ごさせてもらったことが鮮明な記憶として蘇る。

合掌!!

地底レコード
吉田光利



吉田光利

1994年に設立した地底レコードの社主。基本ジャズのレーベルだが、ジャズではない作品もあり、扱うジャンルは幅広いというかデタラメかな?通算100作を超える作品を扱っている。

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