Jazz and Far Beyond

ヨン・クリステンセンが空の彼方へ旅立った。一つ年上のヤン・エリック・コングスハウクが旅立った 3ヶ月後に、というのはいくら神の思し召しとしてもいささか出来すぎていやしないか?と思う。
ECM録音の特徴となる「鮮明」で「透明感」のある音はマンフレート・アイヒャーとの近しい共同作業を続けながら確立していったのだ。
叶うなら、光あふれるあのレインボースタジオでもう一度、いまのピアノの音を録ってほしかった。
オスロのレインボウでの録音が少なくなてきたのは、やはりヤン・エッリクの体調の問題が関わっていたのではないだろうか?
2007, 8年頃オスロのRainbow Studioを訪ねた。その時同行したカメラマンが撮影した写真を掲載する。
音楽に愛を持ち、ミュージシャンと一緒になり音を作っていく。僕たちは本当に偉大な人を失ってしまった。
ECMに約700枚の録音を残したノルウェーのエンジニアのヤン・エリック・コングスハウクが闘病の末、75歳で亡くなった。ギタリストとしても自身の録音を残している。
ヤン・エリックの手で収められたサウンドはレインボーならではの空間を生かした透明感のある音、つまり、我々が目指したクリスタル・サウンドだ。