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Jazz and Far Beyond

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No. 215R.I.P. ポール・ブレイ

Steve Swallow / スティーヴ・スワロウ

Paul Bley’s mind was as lively as any I’ve known, forever taking everything apart, sometimes putting the pieces back together, sometimes not. He loved unexpected events, musical and otherwise, and despised predictability. I fondly remember him extrapolating on phrases by Bach, following a chain of imitation until he was convulsed in laughter. Nobody could hold forth longer about anything whatsoever than Paul, nor was anyone so convincing. He loved the twists logic took, left to its own devices, and played piano to uncover the startling and unpredictable implications in any simple statement. A metaphor by the Austrian writer Robert Musil describes Paul: he was a train which laid its own tracks before it as it moved forward. What’s hard for me to wrap my mind around is that the train has stopped.
Steve Swallow (bass)

ポール・ブレイの意識は私の知る誰よりも抜きん出て活発で、物事をなんでも分解することを止めず、時には分解したものを元の状態に戻すこともあれば、そのままに放置しておくこともある。音楽であろうとなかろうと予期せぬ出来事が大好きで、予測することを忌み嫌った。バッハのフレーズで遊びながら延々と真似をし、ついには笑い転げてしまった、などという楽しい思い出もある。ポールほど何ごとについても饒舌で、しかも説得力のある話しぶりの人物を知らない。彼が好きだったのは通り一遍ではない理屈で、しかもそれを無理にほぐそうとはしない。ピアノの演奏ではどんなに短いフレーズでもそこに含まれるはっとするような思いもつかない意味を解き明かそうとする。オーストリアの作家ロベルト・ムジールはポールの暗喩について以下のように表現している;彼は自ら軌道を敷きながらどこまでも突き進む列車のようだ。ポール・ブレイという列車が止まってしまったなんて納得することは僕にはとうていできない。
スティーヴ・スワロウ(ベーシスト)


Steve Swallow / スティーヴ・スワロウ
1940年NY州生まれ。エール大学で作曲を修得。ポール・ブレイ、ジミー・ジュフリー、スティーヴ・キューン、ポール・モチアン、カーラ・ブレイらと共演。現在、カーラ・ブレイを伴侶とし、カーラ・ブレイのバンドで来日。

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