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このパフォーマンス2016(国内編)No. 225

このライヴ/コンサート(国内アーティスト)#03 生活向上委員会大管弦楽団2016

text by 剛田武 Takeshi Goda

10月10日 (月・祝)開場18:30 開演19:00 座・高円寺2(東京)

Free Jazz’s Not Dead!

懐古趣味に浸るわけではないが、2016年は過去の作品の発掘・再発や、ベテラン・アーティストの活躍が目立った1年だった。その中でも日本のフリージャズの第2世代を代表する原田依幸と梅津和時の『生活向上委員会ニューヨーク支部 / SEIKATSU KOJO IINKAI』(75)の再発と、両者にアート・アンサンブル・オブ・シカゴのドン・モイエを加えたコンサート『生活向上委員会大管弦楽団2016』は、過去の振り返りと今ここにある音楽表現を繋ぎ合わせ、更にこれから先の活性化の兆しを予感させて、フリージャズが死んでいないことを宣言する出来事だった。70〜80年代の生活向上委員会大管弦楽団の未発表音源の発掘が進んでいるとの話もある。2017年もフリージャズが元気な年になる予感がする。(剛田武  2016年12月27日記)

#922 生活向上委員会大管弦楽団2016

剛田武

剛田 武 Takeshi Goda 1962年千葉県船橋市生まれ。東京大学文学部卒。サラリーマンの傍ら「地下ブロガー」として活動する。著書『地下音楽への招待』(ロフトブックス)。ブログ「A Challenge To Fate」、DJイベント「盤魔殿」主宰、即興アンビエントユニット「MOGRE MOGRU」&フリージャズバンド「Cannonball Explosion Ensemble」メンバー。

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