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このディスク2018(海外編)No. 249

#15 『ザ・リアル・グループ・シングス・ウィズ Kicks&Sticks BigBand』

text by Masahiko Yuh 悠雅彦

一方、CDの方では、『ザ・リアル・グループ・シングス・ウィズ・Kicks&Sticks BigBand』(Chaos & Spice of Life )と『Miggy Augmented Orchestra(宮嶋みぎわ)/COLORFUL』が個人的に断トツだった。。

その他、印象に残っている作品には、ブラッド・メルドーの『アフター・バッハ』(ノンサッチ)、狭間美帆の『ダンサー・イン・ノーホエアー』(ヴァーヴ)、佐藤允彦とベースの加藤真一が親密に語り合った『An Evening at Lezard 』( Roving Spirits )、『アリスター・スペンス/藤井聡子~Intelsat 』( Alister Spence Music )などがあった。最後の1作は、ピアニストの藤井聡子が還暦記念を銘打って世に出す12枚のCDの中の1枚。他には彼女のオーケストラでテナー奏者として活躍し、2017年に亡くなった木村昌哉に捧げて演奏した藤井聡子オーケストラの『キコエル/木村昌哉トリビュート』が印象深い。在りし日の好漢を思って涙した。

<海外>『ザ・リアル・グループ・シングス・ウィズ  Kicks & Sticks Big Band』 (Chaos & Spice of Life)
https://jazztokyo.org/?s=The+Real+Group

<国内>
『Miggy Augmented Orchestra(宮嶋みぎわ)/COLORFUL』

悠雅彦

悠 雅彦:1937年、神奈川県生まれ。早大文学部卒。ジャズ・シンガーを経てジャズ評論家に。現在、洗足学園音大講師。朝日新聞などに寄稿する他、「トーキン・ナップ・ジャズ」(ミュージックバード)のDJを務める。共著「ジャズCDの名鑑」(文春新書)、「モダン・ジャズの群像」「ぼくのジャズ・アメリカ」(共に音楽の友社)他。

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