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My Pick 2023このディスク2023(海外編)No. 309

#01 『Hiromi/Sonicwonderland』

text by Hiro Honshuku ヒロ・ホンシュク

Telarc – TEL00170(2023年10月6日)

  1. Wanted
  2. SonicWonderland
  3. Polaris
  4. Go Go
  5. Up
  6. Reminiscence
    • Featuring Vocals – Oli Rockberger
  7. Trial And Error
  8. Utopia
  9. Bonus Stage

今年は珍しく新譜を7作も楽曲解説で取り上げた年であった。

楽曲解説では取り上げなかったが、大好きなCécile McLorin Salvant(シシール・マクロリン・サルヴァント)の『Mélusine』の発表も2023年3月24日だった。この中でどれが一番印象に残っているかと言われると、これが答えられない。2022年に選んだBrad Mehldau(ブラッド・メルドー)の『Jacob’s Ladder』や2021年に選んだTheo Crocker(シオ・クローかー)の『 BLK2LIFE || A FUTURE PAST』のように強力に印象に残っている作品がない年であった、と言うと語弊があるかも知れない。『Jacob’s Ladder』も『 BLK2LIFE || A FUTURE PAST』も舞台劇的作品で、アルバム全体で広大なストーリーを提示していた。だからアルバムとして何度も聴いたのだろう。今年はそういう作品に出会わなかった。唯一シシールの『Mélusine』が候補だったが、何せ筆者が理解できないフランス語だったし、ネットに英訳が発見できなかったのが残念でしようがない。

一番印象に残ったのは、楽曲解説 #97 Hiromi<Sonicwonderland>でもご紹介したこの動画だ。

このバンド、日本ツアーではすでに進化していると聞く。今後の活動に期待が膨らむ。

ヒロ ホンシュク

本宿宏明 Hiroaki Honshuku 東京生まれ、鎌倉育ち。米ボストン在住。日大芸術学部フルート科を卒業。在学中、作曲法も修学。1987年1月ジャズを学ぶためバークリー音大入学、同年9月ニューイングランド音楽学院大学院ジャズ作曲科入学、演奏はデイヴ・ホランドに師事。1991年両校をsumma cum laude等3つの最優秀賞を獲得し同時に卒業。ニューイングランド音楽学院では作曲家ジョージ・ラッセルのアシスタントを務め、後に彼の「リヴィング・タイム・オーケストラ」の正式メンバーに招聘される。NYCを拠点に活動するブラジリアン・ジャズ・バンド「ハシャ・フォーラ」リーダー。『ハシャ・ス・マイルス』や『ハッピー・ファイヤー』などのアルバムが好評。ボストンではブラジル音楽で著名なフルート奏者、城戸夕果と双頭で『Love To Brasil Project』を率い活動中。 [ホームページ:RachaFora.com | HiroHonshuku.com] [ ヒロ・ホンシュク Facebook] [ ヒロ・ホンシュク Twitter] [ ヒロ・ホンシュク Instagram] [ ハシャ・フォーラ Facebook] [Love To Brasil Project Facebook]

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