[配信] 8/7 チック・コリア「トロンボーン協奏曲 ア・ストロール」世界初演
ジョゼフ・アレッシ(tb) ジャンカルロ・ゲレロ指揮 サンパウロ交響楽団

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Text by Hideo Kanno 神野秀雄

チック・コリア作曲のトロンボーン協奏曲の世界初演(ワールドプレミア)となるコンサートが、8月7日(土)朝8時にブラジル・サンパウロよりYouTube配信される。ジャンカルロ・ゲレロ指揮、サンパウロ交響楽団(Osesp)による演奏で、ニューヨークフィル首席トロンボーン奏者のジョセフ・アレッシがソリストを務める。ジョセフの発案でチックに委嘱された作品で、作曲の経緯には小曽根 真も関与しているという。

2021年8月7日(土)朝08:00 (日本時間) 早朝01:00 (中欧夏時間)
2021年8月6日(金)夜20:00 (ブラジル時間) 夜19:00 (米東部夏時間)
サンパウロ交響楽団 Orquestra Sinfônica do Estado de São Paulo (Osesp)
ジャンカルロ・ゲレロ Giancarlo Guerrero: Conductor
ジョゼフ・アレッシ Joseph Alessi: Trombone

リヒャルト・シュトラウス (1864-1949):交響的組曲「ナクソス島のアリアドネ」 Op.60
Richard Strauss (1864-1949): Ariadne auf Naxos, Op.60: Symphonic Suite
チック・コリア (1941-2021):トロンボーン協奏曲「ア・ストロール」
Chick Corea (1941-2021): Concerto for Trombone: A Stroll

サーラ・サンパウロ  Sala São Paulo
2021年8月5日〜7日 

公演の詳細と、トロンボーン協奏曲の解説(英語)

2021年2月9日に急逝したチック・コリア(「60年の音楽の旅の軌跡」参照)が作曲した「トロンボーン協奏曲 ア・ストロール」は、Osesp、New York Philharmonic,、Helsinki Symphonic、Fundação Gulbenkianの共同委嘱作品。ソリストを務めるジョゼフ・アレッシは、1959年はデトロイト出身、ニューヨークフィルの首席トロンボーン奏者で、中川英二郎率いるトロンボーン4人によるスーパーユニット「Slide Monsters」のメンバーでもある。

この作曲に至る経緯には、ピアニスト小曽根 真が関与しているとジョセフが説明している。
「真がソリストとして、ニューヨークフィルで共演した後、マエストロ・アラン・ギルバートと私をジャズクラブ「バードランド」でのゲイリー・バートン&小曽根真デュオのライヴに招待してくれました。」「チックの美しい一曲 Brasilia が演奏されたときに、深い感銘を受け、終演後、チックがトロンボーン協奏曲を、書いてくれないかなと真に話しました。そして真はチックにテキストメッセージを送ってくれました。」
「数日後、チックは関心があると返信をくれました。それから半年、チックと私で協奏曲の可能性についてテキストメッセージでやりとりを続けました。チックはフルオーケストラと共同作業をすることに躊躇していました。ニューヨークフィルはどんなスタイルの音楽でも演奏できて、新しい音楽をリハーサルし演奏するプロフェッショナリズムについて世界でも比類のないオーケストラであることを保証しました。そして、チックはトロンボーン協奏曲を書くことを承諾してくれました。それは私にとって最高に幸せな日でした。」

チックが観ることが叶わなかった、そして重要な遺作の一つとなる本作品の世界初演をチックを想いながら世界中のファンとともに楽しみたい。

New York Philharmonic / Chick Corea Artist-in-Residence 2020-21

Brasilia from “Lyric Suite for Sextet” – Chick Corea Piano Solo (2020)

Slide Monsters – Trisense

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。東京JAZZ 2014で、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーとの”共演”を果たしたらしい。

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