#2201 『The Japan Jazz Flute Big Band / JJFBB Bloomin’』

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Text by Sanae Nakayama 中山早苗

『JJFBB Bloomin’』 (2022.08.26リリース)

筆者の所属するジャパン・ジャズ・フルート・ビッグ・バンド – JJFBB、初のアルバム「Bloomin’」がリリースされた。
2020年6月、パンデミックが音楽の世界にも様々な意味で影響を及ぼしていた頃に、JJFBBがオンライン配信作品を制作する様子を通して「オンライン・コンサート」についてJazzTokyo#266に投稿させて頂いた。初めはバンドメンバー、それぞれがガレージバンドなどのソフトウェアに馴染みがなく、悪戦苦闘していたのだが、あれから2年、何曲ものオンライン配信をして行くうちに「テクノロジー」との距離を縮めることができたのは確かである。この2年間の貴重な経験と、2015年の結成以来のメンバーの結束力の結晶とも言えるのが今回の1st アルバム。
バンド結成時からの成長、そして今、「開花」と言う意味で「Bloomin’」と名付けられた。

Apple Music, Spotify, YouTube, LINE Music, amazon, iTune, レクチョク他、様々なプラットフォームでのストリーミングとダウンロードが可能。

https://linkco.re/Qu2rzfPy?lang=en&fbclid=IwAR2WFKTyBnWgLA9FMpGK6wqCbPpJ4ef48qcJ6cnLloPavRgiJJ-iUSW80j4

収録曲:
1. Hallucinations (Bud Powell, arr. Kenji Konno)
2. Moonlight Serenade (Glen Miller, arr. Kenji Konno)
3. Sakura Sakura (Anonymous, arr. Yuko Hoshi)
4. Sunayama (Shinpei Nakayama, arr. Yuko Hoshi)
5. Central Park West (John Coltrane, arr. Kenji Konno)
(29分)


Piccolo: Yuko Hoshi
C-flute: Mitsuru Ogata (track 1 solo), Yuki Kitazawa, Mika Kumagai (track 3 solo),
Kenji Konno (track 2 solo)
Alto flute: Yuko Hoshi (tracks 1,2,5 solo), Mahoko Tsukamoto (track 3 solo), Sanae Nakayama,
Michiko Kadoya, Tomoe Suzuki (track 4 solo)
Bass flute: Hiroko Shida, Yuko Okubo (track 4 solo), Donna Sevcovic
Contrabass flute: Kuniko Yamada (track 4 intro), Teruhisa Neishi
Piano: Sachihiro Miyamae
Bass: Tetsuya Omori
Drums: Shigehito Kawamura


あらためてJJFBBの紹介をしよう。
The Japan Jazz Flute Big Bandは、フルート奏者、星優子の呼びかけによって2015年9月から活動をスタートした日本初のフルートによるジャズビッグバンド。結成に至ってアメリカのジャズフルート奏者で、アメリカのジャズ・フルート・ビッグ・バンドの設立者、Ali Ryerson氏から多大な協力を得られた事は大きな励みとなった。ピアノ、ドラム、ベースのリズムセクションと、バンドのフルートのメンバーにはジャズフルート奏者、クラシック奏者、両刀の奏者と、それぞれ達人が揃っている。バンドが目指すのは、ジャズフルートの楽しさと、コンサート・フルートと特殊楽器(ピッコロ、アルト・フルート、バス・フルート、コントラバス・フルート)が織りなす美しいサウンドでジャズの様々なスタイルを表現することである。
レパートリーはジャズスタンダードから日本の曲まで幅広く、全て星優子とメンバーの紺野けんじがジャズフルートビッグバンドのためにアレンジしてきた。
これまでJJFBBは、東京で定期的にライヴを、また、ワークショップを各地で行ってきた(2019年まで)。
アリ・ライアソン氏をゲストに迎え、2018年にはアメリカ、ヴァージニア州レストンでの第1回International Low Flutes Festival にフィーチャーアンサンブルとして出演、そしてニューヨークの様々な会場でライヴを行った。2019年には福岡での日本フルート協会コンベンションにてライアソン氏をゲストに演奏とワークショップを行い、そこから広島や大阪を含めた各地、そして最後に東京でライヴを行いツアーを終えた。
2018年のアメリカでのツアーやその後のオンラインでの配信作品を通してJJFBBはアメリカのフルート界でも評価され、2023年にはアメリカ・フルート協会より要請があり、世界最大のフルート・コンベンションでの出演が決まっている。
オンライン配信は、今や、果てしなく広い世界の多くの人々とミュージシャンたちが瞬時に繋がり、音の表現を分かち合う事を可能にしてくれた。このテクノロジーのおかげでJJFBBのサウンドもその多くの人々に届き、評価されたのであろう。
ただ、オンライン・配信/コンサートとは別に、再び、JJFBBの生の音を実際の聴衆と同じ空間で共有出来る日が、筆者は待ち遠しい。

中山 早苗

中山早苗 Sanae Nakayama フルート奏者。アメリカとドイツの音楽大学で学ぶ。国内外の音楽コンクールの優勝、入賞歴あり。元武蔵野音楽大学助教授。局所性ジストニアにより10年以上音楽活動を中断。近年、ジャパン・ジャズ・フルート・ビッグバンドのメンバーとしてこっそり再起を図ろうとしている。

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