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及川公生の聴きどころチェックNo. 228

#330 『川崎 燎 Ryo Kawasaki / Level 8』

Vivid Sound VSCD4370  ¥2,808円(税込)

Level 8;
Ryo Kawasaki (g)
Raun Juurikas (key)
Kaarel Liiv (elb)
Eno Kollom (ds)

Guests;
Denise Fountoura (Vocal on Track 3)
Lisa Kawasaki (Flutes on Track 3)
Kristi Volmer (Cor-anglais on Track 10)

01.Agana
02.Sometime
03.Trinkets and Things*
04.Raisins
05.Morning Light
06.Letter From Green Butterfly
07.Level 8
08.Seasons
09.Fonky Tonk
10.Evening Mist
11.Maximillian
12.Salty Iron
13.Luiza**

All music by Ryo Kawasaki except *by Ryo Kawasaki, Denise Fontoura and Radha Thomas, and **by Antonio Carlos Jobim.

Produced, Arranged, Mixed and Mastered by Ryo Kawasaki at Ryka Studio, Tallin, Estonia for the period of June-November, 2016
Recorded by Johannes Lohmus at Matrix Studio, Tallin, Estonia for the period of July-October, 2016

絶妙のミックスでサウンド空間にギターが乱舞する。巧いミックス・バランスだ。
録音段階から、イメージされた音色とエッジの立て方を計算しての録音だと推察。

バックに回るベースは重厚感に重きを置いて音量バランスで音像を造る。それがギターの突出を防いでいる。
ドラムもエッジにこだわらずマイキングが造る音場感で包囲。
全編、音場空間の世界にさまよう。
ボーカルの空気感を断ち切らないバランスも評価。

音場感に徹していることが音像構成で判る。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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