JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 27,943 回

及川公生の聴きどころチェックNo. 256

#540『騒乱武士 (Soran Bushi)/鎌鼬の里爆音ライブ』

text by Kimio Oikawa  及川公生

地底レコード B86F/B87F (2019/08/25 発売予定)

騒乱武士;
クラッシー (per,指揮)
瑞穂 (vln)
加藤一平 (g)
西田紀子 (fl)
天神直樹 (tp)
小林ヤスタカ (ss)
立花秀輝 (as)
西村直樹 (b)
のなか悟空 (ds)

Disc 1 (61:11)
1. 菜の花が綺麗だね
2. おなら臭い
3. 龍宮城
4. Goodbye Angeles
5. ナイロビもあと2晩

Disc 2(62:11)
1. 鎮魂歌
2. 荒木一郎が好きだから
3. Rice Terrace Waltz
4. バイカルのコサックダンス
5. 卒業
6. 日本男児

録音:西村直樹 @ 秋田・鎌鼬の里美術館 2018年9月26日
マスタリング:近藤祥昭@ 吉祥寺 GOK Sound
ジャケット写真:細江英公


即興演奏にライヴの大騒ぎは、臨場感が大きな音場空間を演じる。録音時に配慮が必要で、ここでは大騒ぎで音場空間を演出。上手い!。やっぱり管楽器は騒然と耳に突き刺さる。音域のなせる技。それを囲むパーカッションは、響に反射を伴うので心地いい。つまり遠近感が耳に優しく響くのだ。 各管楽器のソロが回転すると、フルート、ヴァイオリン、が音像の焦点となって、パーカッションのエッジの取れた音場感に彩を作る。
ミックスバランスが見事。パワーを聴かせるマスタリング技術も評価したい。


及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください