Jazz and Far Beyond
滝沢さんご夫妻と連れ立って私は TUC へと向かい、 TUC 最後の一夜を宮嶋みぎわグループの音楽を聴いて過ごした。
昨2018年11月13日に亡くなった片山広明への追悼の意を込めて。無類のサックス吹きに献杯!
「ぼくの最初のアルバムはマイルスとで、マイルスの最後のアルバムはぼくとだったんだ。」ルグランはダウンビート誌のインタビューで語った。前者は1958年発表の『ルグラン・ジャズ』と、後者はマイルスの1990年録音の、映画「ディンゴ」のサウンドトラックだ。
ミシェル・ルグラン@東京JAZZ 2011
Michel Legrand at NEA Jazz Masters Ceremony 2007
「ブラック・ミュージック」という言葉は現代アメリカにおいてどのような意味合いを持つのか?少なくともNYのコンテンポラリー・ミュージックシーンではほとんど使われることのないこの言葉には、複雑で分裂的な響きがある。音楽関係者へのインタビューを通して、「ブラック・ミュージック」の内包する文化・社会的表情を探る。
お気に入りのシオ・クローカー(Theo Croker)が新作『Star People Nation』の制作に掛けて去年からツアーを続けており、いつリリースされるのであろうかと期待感が高まる中、とうとうシングル<Subconscious Flirtations and Titillations>が今月(2019年1月18日)に発表された。彼の曲作りの哲学的な部分や、巧妙に仕組まれたモチーフの発展や、演奏のというより作品という構築に焦点を当て、また彼のロマンティストである側面も解説。
2018年の2月号#238に、『 チェット・ベイカーのミニマリズム』として彼のT-シャツスタイルについて取り上げた。ちょうど1年後、また<My Funny Valentne>の季節である。今回は、チェット・ベイカーのセータースタイルについて見てみよう。
ミズーリ州、ジャクソン郡において、公民権運動に貢献した功績を称えられた3人のミュージシャン。
どなたか、朝隈賢治さんの消息をご存知の方はおられないだろうか。
アイラーはつぶやいた。「いま、俺が...ゴーストだ」
その本田珠也が敬愛していた父本田竹広の偉業を受け継ぎ発展させようとの思いで結成したのが「本田竹広トリビュートバンド」である。
昨2018年10月にTOWER RECORDSが新たに創設したレーベルDay’s of Delightの第2弾として発表されたものである。
リューダスは己自身の中で管楽器の演奏の「進化」と「根源」を同時に見せてくれる。これは音で聴く50分弱の生命史か?
伝統の継承と、驚くほどにパワフルな革新。本盤を聴くと、「テナー・タイタン」の称号はJBLことジェームス・ブランドン・ルイスにこそ与えられるべきではないかと思わせられてしまう。そしてジェイミー・ブランチ。間違いなくかれらの時代である。
シカゴの昇龍デイヴ・レンピスが、タシ・ドルジ&タイラー・デイモンと共に生み出した“雄弁な沈黙”
弦。ひたすら弦の響きに飲み込まれるようにして聴く音楽だ。
ポエトリーは単なる「言葉」ではなく、4人が共有する「感情」として「音楽」と触れ合い、揺れ合い、震え合い、ひとつになって豊潤な物語を紡ぎ出した。慈愛と共感に満ちた真の創造の場の現出であった。
管楽器、打楽器と弦楽器。展開される音空間の愉快な表現を見事に再現。
各楽器の肉厚、濃厚なサウンドに圧倒された。
細かいミックス・バランスより、鳴っている音場の状況を再現したかと。
高音質録音でなければ、この作品は成り立たないと筆者は経験から判断する。
自然で音色に艶を追求したピアノは、やるなあ〜と声が出てしまった。
この作品の背景はピアノのサウンド処理だ。繊細な響きから鍵盤からのエネルギーを解放する音は賞賛。
左右空間に勢いをもたらす演奏の躍動が力強く反応した録音である。
ドラムの表現がうまく録音されていて、アナログ時代の豊かな質感が聴ける。
録音された1993年当時の録音システムが持っていた分厚いサウンドが懐かしい。
日本のリスナーは、リトアニアでもそうですが、われわれの演奏しているインプロ系の音楽はリスナーがいてこそ成り立つということを理解しているのですね。
Colorfulは豊かな色彩ではなく、いろいろな肌の色の人種の共生を意味している。」