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12/18 細川周平著「近代日本の音楽百年」第4巻『ジャズの時代』刊行

9月に刊行が始まった細川周平国際日本文化研究センター名誉教授による「近代日本の音楽百年 黒船から終戦まで」全4巻(岩波書店)の締めくくりとなる第4巻『ジャズの時代』が刊行された。

大震災後のジャズ・エイジに始まり、ジャズ受容を単に音楽的なことだけではなく、不可分に結びついていた文化的な諸相も絡めて辿っていく。そこには民謡があり、都市の騒音も文学もある。複製技術時代の始まりによって登場したレコード喫茶、そして日本独特の空間であるジャズ喫茶が誕生したのはスウィングの時代だ。軽音楽にも言及しつつ、日米開戦直後に始まった敵性音楽としてのジャズ取締りが行われたところまで描かれる。戦前のジャズ史から日本の近代社会が浮かび上がってくる画期的な著作だ。

「近代日本の音楽百年 黒船から終戦まで」全4巻は下記のとおり。
第1巻『洋楽の衝撃』
第2巻『デモクラシイの音色』
第3巻『レコード歌謡の誕生』
第4巻『ジャズの時代』

【関連リンク】

9/25 細川周平著「近代日本の音楽百年」全4巻、第1巻『洋楽の衝撃』刊行
https://jazztokyo.org/news/post-56521/

https://jazztokyo.org/author/shuhei/

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