3/12 『児玉桃 小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 
細川俊夫:月夜の蓮 、モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番』をリリース

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Text by Hideo Kanno 神野秀雄


『児玉桃 小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 – 細川俊夫:月夜の蓮 / モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番』
『Momo Kodama, Seiji Ozawa, Mito Chamber Orchestra – Hosokawa / Mozart 』

ECM Records New Series 2021年3月12日発売
ユニバーサル 国内盤SHM-CD: UCCE-2094 ¥3,080 (税込) 2021年3月12日発売
児玉 桃 Momo Kodama: piano
小澤征爾 Seiji Ozawa: conductor
水戸室内管弦楽団 Mito Chamber Orchestra

細川俊夫:月夜の蓮(ピアノとオーケストラのための)日本初演録音
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488

第1楽章: Allegro
第2楽章: Adagio
第3楽章: Allegro assai

Toshio Hosokawa: Lotus Under the Moonlight for Piano and Orchestra − hommage à Mozart −
W. A. Mozart: Konzert für Klavier und Orchester Nr.23 A-Dur K.488

1. Allegro
2. Adagio
3. Allegro assai

2006年12月7〜9日 水戸芸術館でライヴ・レコーディング
Recorded Live on December 7 – 9, 2006 at Concert Hall ATM, Mito, Japan

パリを拠点に世界で活躍するピアニストの児玉 桃が、2021年3月12日、ECMから4年ぶり3作目となるアルバムをリリースする。
2006年12月に水戸芸術館コンサートホール ATM で開催された水戸室内管弦楽団第67回定期演奏会より、小澤征爾指揮で、モーツァルト生誕250周年を記念したプログラムのでのライヴレコーディング。モーツァルトの「ピアノ協奏曲第23番」と、細川俊夫の「月夜の蓮 -モーツァルトへのオマージュ-」日本初演が収録されている。
細川俊夫の「月夜の蓮」は、北ドイツ放送(NDR)からモーツァルト生誕250周年を記念して作曲を委嘱されて書かれた作品で、モーツァルトのピアノ協奏曲から好きな作品を1曲選び、それと同一の楽器編成で新作を作曲するというもので、世界初演はハンブルクで行われた。このコンサートではこの2曲が演奏される貴重な機会となった。ECM初登場となるマエストロ小澤征爾の指揮の下で、児玉が二つの世界をどのように弾き分けるのかも興味深い。

細川俊夫は、1955年広島生まれ、1976年から10年間ドイツへ留学し、ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。世界各地から多数の委嘱を受け、また最も海外で演奏される機会が多い日本人作曲家のひとり。2011年『Landscapes』(ECM2095)をリリースしており、菊地雅章に先駆けて、日本人アーティスト本人名義での最初のECMリリースの快挙となった。遡って、2002年に『Thomas Demenga – Toshio Hosokawa / J.S. Bach / Isang Yun』(ECM1782-83)にも収録されている。後述のように、児玉桃が、『Point and Line – Debussy & Hosokawa 点と線~ドビュッシー&細川俊夫:練習曲集』(ECM2509)をリリースしている。

児玉 桃は、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトから『Lamentate』の演奏に呼ばれた際に、ECMプロデューサーのマンフレート・アイヒャーに会い、その演奏を認められて、2013 年にラヴェル、メシアン、武満徹の作品を収録した『La vallée des cloches 鐘の谷』(ECM2343)でECMデビュー。2017年には『Point and Line – Debussy & Hosokawa 点と線~ドビュッシー&細川俊夫:練習曲集』(ECM2509)をリリース。このアルバムでは、ドビュッシー晩年の名作「練習曲」と、21世紀に書かれた細川俊夫の練習曲の順番をばらばらにして自由な順番で再構築した。

2021年3月5日(金)には、兵庫県立芸術文化センターで、児玉桃 ピアノリサイタル、メシアン『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』全曲演奏、3月6日(土)海老名市文化会館で「郷古廉&児玉桃 ヴァイオリンとピアノ デュオリサイタル」、4月14日(水)上野学園 石橋メモリアルホールで「東京・春・音楽祭〜世の終わりのための四重奏曲/児玉桃とヨーロッパの仲間たち」を予定している。

なお、3月3日リリースの60歳記念アルバム『小曽根真 / Ozone 60』も合わせて、水戸芸術館での録音、ヒラサオフィス所属アーティストのアルバムが3月にほぼ同時期にリリースされることも興味深い。児玉桃と小曽根真は共演の機会も多く、今後も楽しみにしたい。

Toshio Hosokawa / Lotus under the Moonlight – Naxos Recording
Jun Märkl: conductor
Momo Kodama:piano
Royal Scottish National Orchestra

『児玉桃/点と線~ドビュッシー&細川俊夫:練習曲集』インタビュー・ビデオ(日本語字幕付)

神野秀雄

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。東京JAZZ 2014で、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーとの”共演”を果たしたらしい。

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