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及川公生の聴きどころチェックNo. 254

#530『倉地恵子/トム・ピアソンを歌う』
『Keiko Kurachi sings Tom Pierson Songs』

text by Kimio Oikawa 及川公生

AUTEUR 3419 2,100円(税抜)

倉地恵子 vocal
牧野元昭 guitar
トム・ピアソン keyboard
向井友宏 bass
平山惠勇 drums

1. Money
2. Please Come Back
3. Blind Justice
4. Without Me
5. My Beethoven
6. Untitled
7. Make Another Choice
8. I Wish It Wasn’t So
9. A Friend
10. Good Boys
11. You Won’t Remember

Recorded live at KMA 2/1 2013 and at KAIT Sound Creative Studio 3/3 3/12 4/12 2013
Recorded, mixed and mastered by Akira Kato for Taiyou Club Recrodings
Produced by Tom Pierson, Keiko Kurachi antod Akira Ka


ボーカルの扱いを輪郭に徹し、質感に鋭さが優先。それがキーボード、ギターのサウンドに心地よく乗っている。ドラムを含めてギター等、輪郭、エッジ、の強調を感じ、サウンドの組み立てには統一感があって、質感より音像の立ち方に主力を。曲の指向を束ねたミキシングと解釈。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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