ジャズ写真事始:セルゲイ・クリョーヒン 横井一江
最初にステージを撮った時のことはよく覚えている。1989年のメールス・ジャズ祭だ。
続きを読むJazz and Far Beyond
最初にステージを撮った時のことはよく覚えている。1989年のメールス・ジャズ祭だ。
続きを読む数年前からぼくが俳句の日めくりに凝っているのを知った友人が、『日めくりジャズ366』を贈ってくれた。元旦から毎朝起きると、その日に録音されたレコードのジャケット写真を見て、編者のひとことを読むのが楽しみとなった。
続きを読むロシア・東欧のジャズにおける第一人者、岡島豊樹による旧ソ連の国営レコード会社メロディヤからリリースされたジャズ関連の音盤をほぼ網羅した画期的なディスクガイド『ソ連メロディヤ・ジャズ盤の宇宙』(カンパニー社)が刊行。
続きを読むアレクセイ・クルグロフは、Leo Recordsのレオ・フェイギンに「クルグロフはガネーリン・トリオの真の継承者だ」とまで言われたミュージシャンだ。クルグロフの表現はロシアの前衛ジャズ/フリージャズの特色を引き継ぐものといえる。
続きを読むロシア屈指のドラマー、ウラジーミル・タラーソフの自伝『トリオ』(鈴木正美訳、法政大学出版局)が出た。タイトルが示すようにヴャチェスラフ・ガネーリン(p)、ウラジーミル・チェカーシン(sax)と出会い、ガネーリン・トリオ(GTChトリオ)の結成から解散に至るまでを回顧している。随分と音楽家の自伝や伝記を読んだが、この本はそれまで読んだものとは全く違う。音楽家や彼らを取り巻く人々だけではなく、KGBや国外に行ったときに同行する「外套」と呼ばれる監視要員も登場、まるでロシアを舞台としたサスペンス小説のような世界だった。
続きを読むステージでポップ・メハニカが発していた途方もないエネルギーはいったいなんだったのだろう。当時はレニングラードのアンダーグラウンドに押し込められていたパワーが噴出したものとばかり思っていた。半年後に世界が大きく変わるとは誰一人予想していなかったことは確かである大きく時代は動こうとしていた。今思えば、あのエネルギーにはその後の大きな変化を暗示させる何かがあったような気がしてならない。
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