東京フィルハーモニー交響楽団

巡る季節を進むLAL。連載通算400本を達成しつつ迎える本年師走の候。今月号では、長月初旬から神無月初旬に巡った充実の現場6本をご紹介。

7/29 塩谷哲デビュー30周年
塩谷哲×東京フィルハーモニー交響楽団

川瀬賢太郎指揮、東京フィルとともに、塩谷の代表曲と＜ラプソディ・イン・ブルー＞、そして書き下ろし新作を演奏する。

今年のTokyoJazz2022は東京芸術劇場とコラボ、池袋をジャズ一色に染める。

グラミー賞ノミネートの作曲/指揮者の挾間美帆が、名門”メトロポール・オーケストラ”と同じ編成で渡辺香津美のギターと響き合うシンフォニック・ジャズを聴かせる。

山下洋輔が自作のピアノ協奏曲２曲を佐渡裕指揮の東京フィルと共演。加えて、挟間美帆の委嘱オーケストラ曲を世界初演。

この日の目玉ともいえる中村紘子によるグリーグ。やはり「スター」の演奏である。ステージにおける圧倒的な華やかさと貫録は、聴き手の意識を鷲掴みにするものをもっている。「コンサート・ピアニスト」としての根本的要素について、今さらながら納得させられるのだ。