風巻隆「風を歩く」から Vol.26 ミニコミ 「ORT LIVE」の時代
88年に創刊されたミニコミ「ORT LIVE」は、ワープロとコンビニのコピーを駆使した東京の音楽シーンを伝える、どこまでも温もりのあるメディアだった。
続きを読むJazz and Far Beyond
88年に創刊されたミニコミ「ORT LIVE」は、ワープロとコンビニのコピーを駆使した東京の音楽シーンを伝える、どこまでも温もりのあるメディアだった。
続きを読むカセットテープ特有のヒスノイズが、時代の証人として「便利」一辺倒のリスニングを拒否する。
続きを読むこのアルバムがジョン・コルトレーンの未発表音源に匹敵する、などと言うつもりはないが、どこでも聴けるコルトレーンよりも、誰も知らない異能ミュージシャンの未知の音楽との出会いに喜びを見出す音楽ファンも少なくないに違いない。
続きを読む工藤冬里のピアノを聴きながら記憶の中に浮かび上がる風景は、輪郭のぼやけた幽霊に過ぎないが、自分の歴史の投影だとしたら、それはすなわち幽体離脱体験と言えるだろう。
続きを読む自然体のフリースタイルミュージシャン、中尾勘二が生み出す郷愁のアンサンブルが心の自由度を果てしなく広げてくれる。ふと気が付くといつもそこにある風景のような和風フォルクローレ(民俗音楽)である。
続きを読む故・生悦住英夫を追悼し、13組の出演者が約20分づつ演奏する、6時間に亘るマラソンイベントは、地下音楽の国際性と幅広さを明らかにし、インディペンデント精神の継続を約束する共感の拍手が鳴り止まなかった。
続きを読む日本の地下音楽を世界に広めたPSFレコードの最後の作品。22組のアーティストが未発表・新録音トラックを提供、トータル150分を超える大作。スタイルも方法論も録音状態もバラバラながら、全体を曰く言い難いひとつのカラーというか香りのようなものが貫いている。それを言い表そうとすると「サイケデリック」という言葉が最も適切だろう。
続きを読む35年ぶりに再発された地下音楽の極北作品。大音量のノイズ演奏と言えば高柳昌行の「集団投射」を思い出すが、NORDの轟音演奏の起伏の大きなストーリー性は、心の中のセンチメンタリズムの証に違いない。泣けるノイズは新鮮な驚きです。
続きを読む重要なことは「地下音楽」は1976〜86年の期間だけに限定される存在ではなく、いつの時代にも必ず在るということである。ジャンルやスタイルに関係なく、何かを生み出そうとする”人”と”場”と”音楽”が交わるときに起こるやむにやまれぬ表現欲求の発露であり爆発である。
続きを読む2016年9月18日 (日) 18:00
続きを読むこの本はインタビュー&アーカイブではない、博物館なディスクアーカイブとも無縁だ、70年代後半から80年代にあったとされる音楽は今もリアリティを持って生きていることに愕然とさせられる、付録CD 18トラックがそれを補完している、
続きを読むパンクよりも自由な世界へ〜
70年代後半から80年代前半の日本に興った特異な音楽とその目撃者=体験者による遍歴の記録。
「貪欲な耳と疲弊した耳のための非挑発的音楽フェスティバル」、サウンド・ライヴ・トーキョーが9月11日から10月1日にかけて六本木のスーパーデラックスを会場に開催される。
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