Jazz and Far Beyond
音楽業界ではサブスクリプション方式のストリーミングが伸びているというが、実際のところはどうなのだろう。
ジョセフ・ジャーマンは2019年1月9日ニュージャージー州イングルウッドで亡くなった、享年81。
海外取材の思い出話に花が咲き、そろそろと思って握手をした時、初めて児山さんの涙を見ました。
児山先生の繋いできて下さったジャズの歴史が、きちんと受け継がれ、広まっていくのを恐らく先生は望まれている。
児山先生は、新旧最高のジャズを、ラジオを通して日本全国に発信してこられました。
80年代から2015年までの児山さんの思い出のスナップの数々
ネイト・ウーリーのプロジェクト「Battle Pieces」は、曲の構造を大胆に探索し、またライヴ演奏においては一貫して注目すべきシャープさを保ったまま、アンサンブルのメンバー間の関係を新たに作り上げる。2018年12月、その第3作となる演奏が行われた。
ウェイン・ショーターの『Emanon』がグラミーを受賞した。2000年に結成した「Footprints Quartet」での4度目の受賞になる。「ユニークで実現困難なアイデアを実現させることにチャレンジする」ことを目指していると受賞式で語ったショーターの、言葉で言い表せない凄さを解説することを試みてみた。彼の天才的な作曲力はもちろん、彼の追従を許さないタイム感に焦点を置いてみた。
カンザス・シティで活躍していたビッグ・ジョー・ターナーとジミー・ラッシンッグ。
体が人並みはずれて大きいが、粋でおしゃれなシンガー達だ。
児山さんは時代が求めた編集者だったのだろう。
児山さんのキャリアの成功の源は「スイングジャーナル」という専門誌の権威付けにあったと思う。
川嶋哲郎は、日本人でなければ表現できないジャズ」を目指している存在となりつつある。様々な試みや成果の結晶化、大きな終結点がWATER SONG”だ。
板垣は学生時代に辛島文雄に指導を受けたことがあるということで本アルバムも辛島文雄に捧げられている。
<ノー・エンド>は、ケニー・ドーハムの僚友の一人、テナー・サックスの名手、ジミー・ヒースの自宅から発掘したという貴重な1曲。
シカゴAACMの巨人2人と、即興演奏するコンピュータ・プログラム。異色のトリオによるライブ録音。
サンフランシスコの新世代アルトサックス奏者による、先達の影響と同時代的感性が同居した新たな『なしくずしの死』
異形の波動ギターのアーロン・ネイムンワース、サウンドの構造を都度作り上げるピアノのエリック・プラクス、バスドラムによってボディブローを放ち続けるジョン・パニカー、泥の匂いを漂わせ精力的にサウンドを浮揚させるショーン・コンリー。この快楽物質分泌は、まるでブルックリンに瞬間移動するがごときものだ。
突然変異のようでありながらも、薩摩琵琶とトランペットとが衝突し、溶け合い、実に独特な音世界を創出しているアルバムだ。一貫して、与之乃の強い念や気と、発酵にまでいたっている田村夏樹の技が強い印象を残す。
力技ではない。あたかも棋士の対決を見るように、互いの意思を図るべくサックスとドラムは感応する。
人間そのものに肉迫できているか。特定の物語をベースとしながらも、この根源的な問いは独立している。現在のような時代になっても、フリー・フォームが決してなくならない所以でもある。
フリージャズ特有のダイナミズムと緩急自在な表現によって、今日的なアクチュアリティを表出させる「ARASHI」の演奏はフリージャズの今日的な有効性をよく表していると言っていい。
この日の若い演奏家 たちは、恐らくは期待以上の好演で藤本昭子の三弦演奏を盛り立てた。
それにしてもこの3者の一体感といい、パワフルな演奏美といい、大西がまるで向こうの国のピアニストみたいに感じられて愉快だった。
今後どのような貫禄がその音楽に加味されて来るのだろうか。10年後、20年後が楽しみである。
そのコロン以上に目を見張らされたのがピアニスト、キット・アームストロングの演奏だった。
川越近郊の田舎町で育ったことが自らの音楽観に影響していると語る川島にとって、地元で活動拠点を見つけることは長年の夢だった。その第一回は、4人の個性的なインプロヴァイザーの邂逅の場となった。
ビッグバンドを支える各楽器の明瞭で肉厚のサウンド。驚異の録音だ。
録音技術が、この作品を大音量で聴く誘惑に引き込む。
強調感がなくて引き立つサウンド作りに喝采。
演奏者の個性を、ここまで引き上げた録音はお見事。
マイキングで固めた自然さが心地いいのだ。
混濁となりかねない部分を、見事なサウンド処理で解決の録音技法には喝采だ。
ピアノの明快さが強く印象に残る。響きに艶があり余韻の豊かさは秀逸
90分以上に及ぶ2枚組大作『シンケ』(チンクェ)は、数奇な運命を辿った奴隷シンケを中心にカリブ海の奴隷問題と、彼らが持ち込んだ宗教と音楽のネイティヴのそれらとの混淆により生まれた独自の音楽が焦点。
P.S.F Records 2015年のソロ・アルバム『HOMO SACER(ホモ・サケル)』がアメリカのレーベルからアナログ盤で再発され注目を集めるアルトサックス奏者・川島誠が、自らの即興演奏の背景にある経験と思想を語るロング・インタビュー。