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Jazz and Far Beyond

ルディ・ヴァン・ゲルダー

CD/DVD DisksNo. 311

#2301『ウェス・モンゴメリー&ザ・ウィントン・ケリー・トリオ/未発表1965ハーフノート・レコーディングス』
『Wes Montgomery & The Wynton Kelly Trio / Maximum Swing: The Unissued 1965 Half Note Recordings』

ウェス・モンゴメリーというジャズギター界の巨人の圧倒的な存在感を示すライヴ・パフォーマンスが、今日このような完全な形で全貌を聴くことができるのは奇跡的だろう

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特集『ECM: 私の1枚』

寺島靖国 『Tord Gustafsen Trio / The Ground』
『トルド・グスタフセン・トリオ /ザ・グラウンド』

ECMに美旋律なし。以前からのECMに対する見方でしたが、トルド・グスタフセンによって見事にくつがえされました。

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From the Editor’s Desk 稲岡邦彌No. 298

From the Editor’s Desk #11 「ケイコ・ジョーンズという生き方」

エルヴィンの死を信じられないけい子さんはエルヴィン亡き後も二人分の食事を作り続けていたという。

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Local(国内)

6/21〜7/20 ドキュメンタリー映画『ヴィム・ヴェンダース プロデュース/ブルーノート・ストーリー』

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を務め、アルフレッド・ ライオンとフランシス・ウルフが歩んだ人生を軸にブルーノート・レコードの軌跡を描くドキュメンタリー映画『ヴィム・ヴェンダース プロデュース/ブルーノート・ストーリー』が6月21日から公開される。

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特集『Bird 100: チャーリー・パーカー』ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 269

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #58 Charlie Parker <Perdido>

チャーリー・パーカーが天才だとか、ビ・バップの生みの親だとか、もちろんその通りだ。しかし、バードがはじめた、現在我々がジャズと呼ぶ音楽の独特のタイム感に触れた書物は少ないのではないだろうか。ビ・バップ以前の音楽と以降の音楽の違いを取り上げてみた。またバードのすごさを演奏者の立場から解説。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 257

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #46 John Coltrane <Blue World>

昨年の『Both Directions at Once: The Lost Album』に続き『Blue World』というコルトレーンの未発表アルバムがこの9月27日にリリースされることになった。これは発掘盤ではなく、映画のサウンドトラックのためのセッションがアルバム化されたものだ。コルトレーンとしては前例のない、昔のレパートリーを再びスタジオ録音するという意味で、彼と彼のカルテットの進化の証明が提示された。今回はマッコイの驚異的なコンピング(伴奏)にも焦点を当ててみた。

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Concerts/Live ShowsNo. 257

#1091 映画『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』

80周年を迎える名門ジャズレーベル「ブルーノート・レコード」の創設から発展、混迷と再生へ、歴史の真実とスピリットを明らかにして行くドキュメンタリー映画。2019年9月6日(金)よりBunkamuraル・シネマなどで順次公開される。

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CD/DVD Disksヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 243

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #32 John Coltrane <Untitled Original 11383>

恐らくコルトレーン本人はお蔵入りさせるつもりだったのではないかと思われるレコーディングが発掘された。筆者にとってコルトレーンとは何だったのか、ということに触れながら、先行公開された第一トラックを解説。ビ・バップのフレーズを否定し、4度飛びとペンタトニックなどのフレーズを開発したコルトレーンに焦点を当ててみた。

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No. 221R.I.P. ルディ・ヴァン・ゲルダー

Farewell to Mr. Rudy Van Gelder

2016年8月25日、ルディ・ヴァン・ゲルダーが逝ってしまった。1989年4月25日に初めて、その伝説的なスタジオで撮影をするチャンスを頂いて以来の日々が、走馬燈の如く駆け巡った。最後にお会いしたのは、2014年のジャズ・アット・リンカーン・センターのディジース・クラブ・コカコーラで開催されたプレステッジ・レコード創立60周年記念パーティで、ヴァン・ゲルダーの90歳のバースディ・イヴェントでもあった。側近のドン・シックラー夫妻に付き添われ車椅子に座っていたが、相変わらず眼光鋭く矍鑠となさっていた。長年のご厚誼に感謝し、ご冥福をお祈りしたい。

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InterviewsNo. 221R.I.P. ルディ・ヴァン・ゲルダー

#149 ルディ・ヴァン・ゲルダー 〜インパルス・イヤー、クリード・テイラーを語る〜

インパルス・イヤーは、とても重要だ。それは、コルトレーンのレコーディングが出来たことに尽きる。コルトレーンと共にモダン・ジャズ史に輝く作品を創りあげることが出来たのは、大きな自信となり、とても感謝している。コルトレーンが私を選んでくれ、共に過ごした時間は何にも代えがたい。私のキャリアにおいて、比類のない経験だった。

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No. 221R.I.P. ルディ・ヴァン・ゲルダー

ルディ・ヴァン・ゲルダーの思い出

最後の音が消えフェーダーが下された瞬間、緊張から解放されたバンドから大きな笑いがはじけ、ずっと神妙な表情を続けていたルディの顔から初めて笑みが漏れた。ケイコさんと僕は拍手で彼らの健闘を称えた。ラッカー盤にルディが自分の名前を刻み込んですべてが終わった。

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BooksNo. 221R.I.P. ルディ・ヴァン・ゲルダー

#086 「ヴァン・ゲルダー決定盤 101」

ジャズ喫茶で名盤に耳を傾け、新譜を追いかけたファンにはあの肉迫するスリリングでダイナミックなヴァン・ゲルダー・サウンドがまざまざと蘇ってくるだろうが、ヘッドフォンやイアフォン主体のデジタル世代の若者にはゲルダー・サウンドはどのように響いているのだろうか。

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BooksReviewsNo. 203

#081 嶋 護著『菅野レコーディング・バイブル』

ジャズの世界では、黒人を中心とするイースト・コースト・ジャズを得意とするルディ・ヴァン・ゲルダーと白人を中心とするウエスト・コースト・ジャズのロイ・デュナンが東西を二分する名エンジニアとしてながらく名を馳せていたが、じつは日本にはある意味では彼らを凌ぐ録音制作家菅野沖彦が存在していたのである。

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