JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

john zorn

GUEST COLUMNNo. 301

スコット・ジョンソンの憶い出
Memories of Scott Johnson (May 12, 1952 – March 24, 2023)

去年(2022年)、私が主宰しているAbsolute-MIXというプロジェクトのコンサートで取り上げたロック・ギタリスト/作曲家のスコット・ジョンソンが亡くなった。本人から知らせが来るわけがない訃報ではあるが、今生の別れというのはやはり突然で悲しい。

続きを読む
CD/DVD DisksJazz Right Now特集『クリス・ピッツィオコス』No. 269

#2012 『Chris Pitsiokos / Speak In Tongues』

ジャケットに記された「Speak in tongues and hope for the gift of interpretation(異言を語り、解釈の才能に期待する)」という一文には、影響を受けた偉大な先達へのリスペクトと共に、必ず彼らを乗り越えてやる、というピッツィオコスの強い決意が込められている。

続きを読む
Interviews特集『クリス・ピッツィオコス』No. 233

#161 ニューヨークからせんがわまで〜巻上公一(ヒカシュー)インタビュー

ヒカシューのリーダー、ヴォイス・パフォーマー、インプロヴァイザー、プロデューサーなど様々な顔を持つ巻上公一が、ジョン・ゾーンとニューヨーク・シーンからJazz Artせんがわ、クリス・ピッツィオコスが参加した新作から即興音楽の将来まで語り尽くすロング・インタビュー。

続きを読む
ヒロ・ホンシュクの楽曲解説No. 228R.I.P. ミシャ・メンゲルベルク

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #17 『Hypochristmutreefuzz』

エリック・ドルフィーの<Last Date>でしかミシャ・メンゲルベルクの名を知らなかった筆者、訃報をきっかけにミシャのフリー・インプロバイザーとしての実力やICPなどでの活躍を知るが、フリー・インプロバイザーとジャズとを両立できる数少ないアーティストとして感銘を受け、ジャズ・プレーヤーとしてのミシャを解析して見た。

続きを読む
CD/DVD Disks特集『クリス・ピッツィオコス』No. 221

#1338 『Chris Pitsiokos Quartet / One Eye with a Microscope Attached』

クリス・ピッツイオコスたちにとってポップとアヴァンギャルドの境界は存在しない。ジャズもパンクもヒップホップも前衛もすべて等しく「音楽」でしかないという生まれながらに血肉の中に刷り込まれた感覚を武器に世界を撹拌するからこそ、彼らの音は限りなく「リアル」なのである。

続きを読む
Concerts/Live Shows~No. 201

#561 JAZZ ART せんがわ 2013 ~ 野生に還る音 親密な関係 生きる芸術 ~

フェスティバルの大団円は、ジョン・ゾーンが1984年に考案したゲーム理論に基づいた即興演奏スタイル、ジョン・ゾーンズ・コブラ。当時から日本の即興音楽家を魅了し、数々の日本人演奏家により実践されてきた。現在も巻上公一を中心に継承されている。

続きを読む