Jazz and Far Beyond
音楽ヒーローのドラマ化は役者の存在感がモデルに遠く及ばないのが残念だが...。
シュテファン・コイネが長年に亘って培ってきたサックス表現、その即興演奏は、もっと評価されて然るべきだろう。
旧友Chris Cheek(クリス・チーク)の新譜が出て急に彼と話したくなった。ポール・モチアンに見い出されて世界に羽ばたいた彼だが、ボストン時代ではしょっちゅう一緒に演奏した仲間だった。彼をフィーチャーした曲を書いたほど好きな彼の演奏を解説。
ジャズ・ヴァイオリンのマエストロ、ステファン・グラッペリが愛した花柄プリントシャツについて。
巡る季節を進むLAL。連載通算500本を射程に収めつつ我が身に起きた骨折入院を経て未だ松葉杖生活の中、今月号では手術前の如月上旬から弥生初旬に巡った充実の現場6本をご紹介。
神蔵さんとのデュオは、自分にとって新しい実験ができる場所でもあった。
文字は音符であり、その連なりは単語と文章、つまり旋律になる。文章は組み立てられて段落となる。段落ごとに排列されて、楽章ができる。そして一つのテクスト、曲が完成する。
あの美しくも優雅で、凛として気風の良い歌い手はもういない。貴女の優しさ、愛らしさなど、忘れられません。
式子内親王は斎院として神と感応することにより美しい和歌を次次と紡ぎ出し、キース・ジャレットは即興演奏によりミューズの神々を降臨させ心奥に響く音を奏でる。
ここに紹介する二人にはもう多言を要しない。が、まだこんな素晴しい演奏が陽の目を見ていなかったことに驚く。
その世界観や音楽的なエモーションは一幅の絵巻のごとく連続かつ一貫していて途切れることがない。
異色の音楽集団アンサンブル・シッポリィが4年ぶりの第3作となるアルバムを出した。このグループのテーマが「息のかさなり」であることは変わらないが、サウンドとしてのあらわれはずいぶん変わってきている。
今回、その場をキーファー作品が占め、その存在が語りかけてくることに存在で返すと、田中泯はパフォーマンスの後に語っていた。
こんなピアニストがいたという発見と、その哀惜の念をこんなかたちで映像表現できるという驚嘆に心を持っていかれた。
台湾の謝明諺が「大」が付くヴェテラン安田芙充央と初共演。注目度が高かったようで、会場には台湾から日帰りで観に来た猛者もいた。
ですから、「守・破・離」という能のパラダイムにある、響き、静寂のありよう、を丹念に集めて作り上げています。
守屋オケ7作目のテーマは<Tribute>。莫大な制作費用は自分で責任を持ち自主レーベルでリリースする。
このアルバムにある全ての曲は、どれもガーシュインの<I Loves You, Porgy>に通じています。
川島誠はソロ演奏を指向する。それは、かれの表現が自身の内奥の声を出すことにほかならないからだ。