永武幹子『Masabumi Kikuchi Trio / Sunrise』『菊地雅章トリオ/サンライズ』
このアルバムの凄さの一つは、一貫してシリアスな雰囲気があるのになぜかずっと心地良く聴いていられるということである。
続きを読むJazz and Far Beyond
このアルバムの凄さの一つは、一貫してシリアスな雰囲気があるのになぜかずっと心地良く聴いていられるということである。
続きを読むECMに美旋律なし。以前からのECMに対する見方でしたが、トルド・グスタフセンによって見事にくつがえされました。
続きを読むピアノの音と音の間にある沈黙と躍動の波が、ミニマリズムを通してサディスティックかつ執拗にプレイされる。
続きを読む「Batik」を発見した時は、レコード店の中で思わず叫び声が出たほどです。
続きを読むBerklee音大在学中に出逢い、作曲家・アレンジャーとしても大きな影響と学びを頂いた作品です。
続きを読むこのAECの2枚組ライヴ盤の内容とジャケットのデザイン、そして文字のタイプフェイスと組版にやられて、レーベルを強く意識するように
続きを読む微分音を駆使した音使いは浮遊感と不安感を誘発し、また複雑に絡み合い、加速減速を繰り返す三人の音は、その瞬間の必然性としか言い様がない。
続きを読む『ECM:私の1枚』を選ぶのは一日二日では答えの出せない難題で、考える度に心象風景のような美しいアルバムジャケットの数々が頭の中を猛スピードで駆け巡って気が遠くなってしまう。
続きを読むはじめて「レーベル」というものを意識したのがECMだったと思う。
続きを読む奇妙で単純な相関関係の妙味を不思議な内省を伴って時を過ごしてしまう なんともやりきれない音楽
続きを読む〈ザ・ファースト・サークル〉は大作にして、数ある彼の名曲の中でも最高傑作ではないだろうか。
続きを読むJCOA出身の強烈なミュージシャン達の個性がおもちゃ箱をひっくり返したように飛び出してくるような面白さと、Carla Bleyの強度の高いアレンジの中でCharlie Hadenの伝えたいメッセージによる音楽的な統制の取れた作品だと思います。
続きを読む音符に表される以上の質感、ニュアンスの豊かさが素晴らしい。改めていま聴くとアンサンブルの緊密さにも本当に驚かされる。
続きを読むキースが紡ぎ出す音楽はまさに静寂そのものだが、淡々としかし確固たる意思を持って紡がれる物語の中で時折放たれるハッとする一音に心を掴まれ、刺され、揺さぶられる。
続きを読む自分の中でのECMのイメージを決定づけたのは、このアンゲロプロスとカラインドルーのタッグに他ならない。
続きを読む一音一音に愛が込められすぎて余計な音が一切なく、ただただシンプルにメロディを紡ぐ。キースが弾くとこんな素敵な曲なんだと再認識し直すことが多い。
続きを読む北は心の問題だ。北国生まれでない私にとっては、心の方角なのである。精神の志向、というふうに言いかえてもいい。
続きを読む深遠なベースソロ曲の合間に入るブラスの曲が、さらに作品に奥行きを与えてくれているのと同時に、緊張感をほぐしてくれる感じがします。静かな夜に聴くのがおすすめです。
続きを読むジャズの中に親しみやすいポップな味付けもあり、その奥にジャズの叡智が埋め込まれ、散りばめられているPat Methenyの音楽は、ジャズもポップスも自分の音楽として表現していきたいと思うようになった礎でもあります。
続きを読むKeithさんの自分の音や音楽を信じ、地図のない道を歩んでいく音楽は、変わらず私の心を掴み、自由の波に解き放してくれます。
続きを読む協奏曲的あるいはビッグバンド的に明確な構成を取るのではなく、ピアノとストリングスが最初から最後まで寄り添うように音を紡いでいく。ジャンルの境界を跨ぐ音創りという意味で極めてECMらしい一枚。
続きを読む自分と音楽の間を隔てる壁のような距離感が全くなく、その歌心にスッと共感できた初めてのアルバムでした。
続きを読む例えば明日このアルバムが発売されたとしても、めっちゃやばい新感覚のピアニスト出てきたな、とジャズ業界に震撼が起きると思う。
続きを読むもっとも美しい音楽は、もっとも深い音楽でもあり得ることを、ずいぶん長い時間をかけて私は知ったように思います。
続きを読む小雨の中、ナナ・ヴァスコンセロスは白いレインコートを着て、両足にはスーパーマーケットのビニール袋を履いていた。
続きを読むアルバムを入手してからは聞かずにはいられないほどアディクトして聞きました。
続きを読む印象的なローズとフルートのブレンドは、美しく軽やかなだけでなく狂気をも感じさせ、「表裏一体」の文字が頭に浮かびます。
続きを読む憧れのレインボースタジオは、ひっそりと、でも堂々と存在していた。ドアを開けるとアットホームな暖かい雰囲気で、音楽の魔法にかかったような心躍るヴァイヴに溢れていた。
続きを読むECMギターアルバム、数あるギターデュオアルバムの中で一番好きです。
続きを読む1979年ECMからデビュー、3枚のアルバムを残し、1984年のウォルコットの自動車事故による落命で活動停止。
続きを読むキースから溢れ出て紡ぎ出されるれる一音一音、絞り出す様な声と足音に心を揺さぶられ、録音された空間瞬間を必死に想像しながら聴きました。
続きを読む一番嫌なリクエストがチック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』でした。
続きを読むゲイリーのメロディックな演奏に、ベーシストは伴奏者というそれまでの私の概念を覆されました。
続きを読むこのアルバムで、パットが重ねてきたギターへの研鑽が一つの形となった。
続きを読むこの時期のデレク・ベイリーはどれも物凄いのですが、この音源はデイブ・ホランドのスピード感もあいまって、聴いていて飽きません。
続きを読む近年のECMから1枚。(2018年作)
続きを読むまず、驚いたのは、彼が僕のところへ来て選んで行った写真は、日本では使われないようなものばかりだった。
続きを読むこの3人だからこそ実現しうる、ギタートリオアルバムの最高峰の1つ。聴く度に新しい発見がある。
続きを読む結局、そのアルバムを買ってから数年間で999回くらいは聴き直した。
続きを読むECMのアルバムは1枚を手に取ることは、アイヒャーから入念に指定された時間と空間の交差点に立つようなものだ。
続きを読むCovidで危機に瀕した僕らを癒してくれたヤコブ・ブロの『Uma Elmo』はECM近来の傑作。
続きを読む作品の序幕は耳を澄まし目を閉じれば、瞑瞼の奥に光彩陸離たる桃源郷が広がる。コングスハウクはサウンドの遠近法を駆使し、光彩と空間を操り、柔和神秘的な自然を描写をする様にどこか形而上学的を想わせるアプローチで魅了する。
続きを読む歌のない音楽で、シンプルな4リズム編成で、これだけの音楽的表現・色彩感覚・ポップさを持って訴えかけられるオリジナルな世界があることに感銘を受けました。
続きを読む21世紀もECMはジャズ・シーンに斬新なインパクトを与え続けていますね。
続きを読む素朴な楽器とカセットデッキで、エンジニアも使わずに自宅で録音されたアルバムは、聴き始めるといまもついつい聴き通してしまう。
続きを読む研ぎ澄まされた感情がピアノとマリアージュされ一音一音が繊細で感情的であり、ハーモニーや間、全てが絶妙。
続きを読むシンプルなのに力強く、オンリーワンでありながら普遍的で、世界で最もマジカルなこの音楽に誰しもが感動せずにはいられない。
続きを読む大変美しく、まるで映画を見ている様なピアノソロアルバム。シンプルに曲の良さを最大限活かしたこのアルバムはいつ聴いても心にしっくり来る。
続きを読むJamie MuirがKing Crimson加入以前に参加したことで気になったアルバム。これでECMを知り、ECMレーベルの全作品を揃えたいと思ったものでした。
続きを読むラルフ・タウナーとジョン・アバークロンビーのギタリスト二人の存在に演奏家として作曲家としてその世界観にとても大きな影響を受けました。
続きを読む静謐な中に鋭く研ぎ澄まされた感性のぶつかり合いが脳に染み込んでいくといった感じのフリーなサウンド
続きを読むどの演奏も瑞々しさに溢れていて本当に素晴らしいと思います。オーネットのブルースが好きで、この音楽がどうやって生み出されているのか強い興味を持ちました。
続きを読む音楽の内容も勿論の事ながら、アルバムの音の作り方が先に挙げたアルバム達と異なる、何か「特別なもの」であるという事も、何もわからないながらに感じた憶えがあります。
続きを読むこんなにもプライベートな音楽を、彼の家族でも友人でもない私達が聴けるって、すごいことかもしれない。
続きを読む何の用意もなくおこなわれたインプロヴィゼーション。日付と場所が変わると、音楽が変わる。
続きを読む日常に溶け込む優しい音楽、真夜中の暗闇でひっそりと聴くのにもちょうど良い。不眠気味の身体にじわりと染み渡り、これこそ身体が欲していた音だと気付く。最高級のピアニッシモの音楽。
続きを読むこれほどのトリビュート・アルバムはECMの長い歴史の中でも他に類例がないのではないか
続きを読む合唱も音程的な意味合いで合っているのかそうでないのか、を超えた凄さがあり、その空間を超えた凄さは、誰にも真似ができない
続きを読むキース・ジャレットもいいが、とくにチャーリー・ヘイデンの音がなんて素敵だろう
続きを読む個人的にECMのピアノ録音のイメージ、美意識の中心にいつもこのアルバムがあります。何かと比較するときにこのアルバムを軸に考えます。
続きを読むドラマーが変わると演奏は当然とても変わります。やる曲目や使う音符、ニュアンスや空気が、Standards Trioと違うのが分かります。
続きを読む難解、奇抜であることのトピックに頼るのではなく、それを遙かに上回る圧倒的な音楽への愛情が必要なのだ。このことは「マイ・ソング」から学んだ、自分自身が音楽をする上で最も大事にしたいことであり、永遠の目標でもある。
続きを読む越境古楽系に果たしたECMの役割の大きさを強調しつつ、ここではアンドラーシュ・シフのバッハを選ぼう。
続きを読むキャリアが長く、その時期その都度さまざまな表現を試みてきたビル・フリゼールだが、その出発点はECMである。
続きを読むECMならではの独特な揺らぎのあるピアノ音で聴くキースのメロディー
続きを読むまるで音が様々な色に変化し、人生を投影してくれているようなメロディーと響きが私の心にすっと入ってきたことを覚えています。
続きを読む1曲目<Heyoke>の出だしから私の体に染み込むように響き、一気にKenny Wheelerの音楽が大好きになった。
続きを読むまるで室内楽のような品位を保ちながら、ピアノトリオ編成での最高峰の対話が収められた名盤!
続きを読む不思議なノスタルジーと、仄かなアヴァンギャルドと、豊かなヒューマニティと。
続きを読むスタンダードをこんな独特のアプローチで仕上げられることを特に強く感じた記憶があります。特にゲイリー・ピーコックの独特のサウンドやソロ・ラインのアプローチは参考になりました。
続きを読む「フォークロア的感覚」というものが好きだ。
続きを読む目をつぶってECMのどんな1枚を引き抜いても そこからは素晴らしい音楽が流れてくる。
続きを読む私が考える「ジャズの第三世界」と呼ぶべき人々の意思がこだまする、ジャズ史に於いても重要な作品です。
続きを読むゲイリーさんが当時京都に住み学んだ東洋の思想が反映されたのが、このサウンドに繋がったと確信します。
続きを読む「Go Tigether」は何というか聴いていて幸せになります。よく歌って、よくスイングし、ちょっと色っぽい2人の対話が羨ましい。
続きを読むこのアルバムの音と演奏は、自分がイメージしていたジャズとも違う、全く別の世界を見せられたような衝撃だった。
続きを読むアラビア語で taktという古代のリズム/パルスを使っていた。
続きを読む聴く人の人生を決定づける音楽があると思います。このアルバムは僕に音楽の大海原を泳ぎ続けるチカラを与えてくれました。
続きを読むジャズクラブでソムリエとして長年勤務していると、無意識に音楽とワインのマリアージュとか考えます。
続きを読むそれを知ったマンフレート・アイヒャーが 「ECM が MUZAK とは何事だ!」と激怒した。
続きを読むこのアルバムを聴いてチックの作曲家としての才能に気づき、マリンバの為の作品を書き下ろしてもらう夢ができました。
続きを読む♪ ファ#ド#シファ#ミシラレ、次の小節頭で目の前に広がる薄ピンク色、その中に金色の塵のようなものが見えた気がしまして。
続きを読むライル・メイズがパット・メセニー・グループ以外でピアノを弾く貴重な録音。美しすぎる楽曲の数々、皆の演奏が素晴らしい。
続きを読むジャズ、ECM、といった枠組みを超えて、全音楽ファン、ギターファンに勧めたい名盤だと思う。
続きを読む「Country」にはどこか懐かしさ、ポップスのような親しみやすさがあり、ピアニストが弾きたいと思わせてくれる一曲だと思います。
続きを読むウェインのアドヴァイスは理論や構造は無視してメロディの動きに焦点を絞れ、ということだった。
続きを読む『アザー・ミュージック』は2016年に閉店したNYのダウンタウン、イースト・ヴィレッジにあったレコード店の21年間を振り返る映画で、1998年から2002年までNYに住んでいた私も通った店だった。
続きを読む日本人は、世界共通で使える製品を作っているような気がするね。修理もできるし、それほど難解でもない。
続きを読むウクレレでジャズ!粋だ。
続きを読む2000年に行われたECMギタリスト、ジョン・アバークロンビ~のインタヴュー Part 1。
続きを読む私はメキシコで、アメリカのフリー・ミュージックについて多くを学ぶ事になったのでした!
続きを読むそれでも今回の作品は突破口となる可能性が充分ある。百枚目といったって単なる通過点でしょう、と涼しい顔をしそうだが、
続きを読むピアニスト矢沢朋子が企画する「Absolute-Mix」は、今回ニューヨークを本拠地として活動するスコット・ジョンソンの作品を取り上げ、エレクトロ・アコースティックなサウンドを生き生きと繰り広げるその独自の世界を紹介した。
続きを読むIncognito は40年もやっているのでそりゃまぁ年齢層高いわ。若い人が意外と少ないのが気になるところ。
続きを読む中牟礼のライヴでは毎度のことだが、事前の打ち合わせは一切なく、ステージ上で初めて手の内を見せ合うという、緊迫した演奏が連なる。
続きを読む感動で打ち震えながら辺りを見回すと、キース・ジャレット、そして名だたるECM関連のアーティストたちのポートレイト写真が目に入ってきた。いいねえ、と今にも声が聞こえてきそうである。
続きを読む有名な武満徹と谷川俊太郎による反戦歌、「死んだ男の残したものは」は、最近のきな臭い世の中、胸にこたえるものがある。
続きを読む室館彩の声が気に入り、ドイツへ連れて行き翌年CDを地底レコードでリリースした。
続きを読むブノワ・デルベックはボードレールや、パウル・ツェラン、ボリス・ヴィアンを愛していた、音楽よりも先に文学を好んだらしい。音楽でいうと、セロニアス・モンク、ポール・ブレイ、つまりは古典であると同時に前衛的なものに接し自身の「声たるものを」発見していく、…
続きを読む来春にHibyとBroetzmannのツアーを予定しており、ぜひ皆さんのご協力をお願いしたい。
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