粂川麻里生『Keith Jarrett / My Song』『キース・ジャレット/マイ・ソング』
もっとも美しい音楽は、もっとも深い音楽でもあり得ることを、ずいぶん長い時間をかけて私は知ったように思います。
続きを読むJazz and Far Beyond
もっとも美しい音楽は、もっとも深い音楽でもあり得ることを、ずいぶん長い時間をかけて私は知ったように思います。
続きを読む小雨の中、ナナ・ヴァスコンセロスは白いレインコートを着て、両足にはスーパーマーケットのビニール袋を履いていた。
続きを読むアルバムを入手してからは聞かずにはいられないほどアディクトして聞きました。
続きを読む印象的なローズとフルートのブレンドは、美しく軽やかなだけでなく狂気をも感じさせ、「表裏一体」の文字が頭に浮かびます。
続きを読む憧れのレインボースタジオは、ひっそりと、でも堂々と存在していた。ドアを開けるとアットホームな暖かい雰囲気で、音楽の魔法にかかったような心躍るヴァイヴに溢れていた。
続きを読むECMギターアルバム、数あるギターデュオアルバムの中で一番好きです。
続きを読む1979年ECMからデビュー、3枚のアルバムを残し、1984年のウォルコットの自動車事故による落命で活動停止。
続きを読むキースから溢れ出て紡ぎ出されるれる一音一音、絞り出す様な声と足音に心を揺さぶられ、録音された空間瞬間を必死に想像しながら聴きました。
続きを読む一番嫌なリクエストがチック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』でした。
続きを読むゲイリーのメロディックな演奏に、ベーシストは伴奏者というそれまでの私の概念を覆されました。
続きを読むこのアルバムで、パットが重ねてきたギターへの研鑽が一つの形となった。
続きを読むこの時期のデレク・ベイリーはどれも物凄いのですが、この音源はデイブ・ホランドのスピード感もあいまって、聴いていて飽きません。
続きを読む近年のECMから1枚。(2018年作)
続きを読むまず、驚いたのは、彼が僕のところへ来て選んで行った写真は、日本では使われないようなものばかりだった。
続きを読むこの3人だからこそ実現しうる、ギタートリオアルバムの最高峰の1つ。聴く度に新しい発見がある。
続きを読む結局、そのアルバムを買ってから数年間で999回くらいは聴き直した。
続きを読むECMのアルバムは1枚を手に取ることは、アイヒャーから入念に指定された時間と空間の交差点に立つようなものだ。
続きを読むCovidで危機に瀕した僕らを癒してくれたヤコブ・ブロの『Uma Elmo』はECM近来の傑作。
続きを読む作品の序幕は耳を澄まし目を閉じれば、瞑瞼の奥に光彩陸離たる桃源郷が広がる。コングスハウクはサウンドの遠近法を駆使し、光彩と空間を操り、柔和神秘的な自然を描写をする様にどこか形而上学的を想わせるアプローチで魅了する。
続きを読む歌のない音楽で、シンプルな4リズム編成で、これだけの音楽的表現・色彩感覚・ポップさを持って訴えかけられるオリジナルな世界があることに感銘を受けました。
続きを読む21世紀もECMはジャズ・シーンに斬新なインパクトを与え続けていますね。
続きを読む素朴な楽器とカセットデッキで、エンジニアも使わずに自宅で録音されたアルバムは、聴き始めるといまもついつい聴き通してしまう。
続きを読む研ぎ澄まされた感情がピアノとマリアージュされ一音一音が繊細で感情的であり、ハーモニーや間、全てが絶妙。
続きを読むシンプルなのに力強く、オンリーワンでありながら普遍的で、世界で最もマジカルなこの音楽に誰しもが感動せずにはいられない。
続きを読む大変美しく、まるで映画を見ている様なピアノソロアルバム。シンプルに曲の良さを最大限活かしたこのアルバムはいつ聴いても心にしっくり来る。
続きを読むJamie MuirがKing Crimson加入以前に参加したことで気になったアルバム。これでECMを知り、ECMレーベルの全作品を揃えたいと思ったものでした。
続きを読むラルフ・タウナーとジョン・アバークロンビーのギタリスト二人の存在に演奏家として作曲家としてその世界観にとても大きな影響を受けました。
続きを読む静謐な中に鋭く研ぎ澄まされた感性のぶつかり合いが脳に染み込んでいくといった感じのフリーなサウンド
続きを読むどの演奏も瑞々しさに溢れていて本当に素晴らしいと思います。オーネットのブルースが好きで、この音楽がどうやって生み出されているのか強い興味を持ちました。
続きを読む音楽の内容も勿論の事ながら、アルバムの音の作り方が先に挙げたアルバム達と異なる、何か「特別なもの」であるという事も、何もわからないながらに感じた憶えがあります。
続きを読むこんなにもプライベートな音楽を、彼の家族でも友人でもない私達が聴けるって、すごいことかもしれない。
続きを読む何の用意もなくおこなわれたインプロヴィゼーション。日付と場所が変わると、音楽が変わる。
続きを読む日常に溶け込む優しい音楽、真夜中の暗闇でひっそりと聴くのにもちょうど良い。不眠気味の身体にじわりと染み渡り、これこそ身体が欲していた音だと気付く。最高級のピアニッシモの音楽。
続きを読むこれほどのトリビュート・アルバムはECMの長い歴史の中でも他に類例がないのではないか
続きを読む合唱も音程的な意味合いで合っているのかそうでないのか、を超えた凄さがあり、その空間を超えた凄さは、誰にも真似ができない
続きを読むキース・ジャレットもいいが、とくにチャーリー・ヘイデンの音がなんて素敵だろう
続きを読む個人的にECMのピアノ録音のイメージ、美意識の中心にいつもこのアルバムがあります。何かと比較するときにこのアルバムを軸に考えます。
続きを読むドラマーが変わると演奏は当然とても変わります。やる曲目や使う音符、ニュアンスや空気が、Standards Trioと違うのが分かります。
続きを読む難解、奇抜であることのトピックに頼るのではなく、それを遙かに上回る圧倒的な音楽への愛情が必要なのだ。このことは「マイ・ソング」から学んだ、自分自身が音楽をする上で最も大事にしたいことであり、永遠の目標でもある。
続きを読む越境古楽系に果たしたECMの役割の大きさを強調しつつ、ここではアンドラーシュ・シフのバッハを選ぼう。
続きを読むキャリアが長く、その時期その都度さまざまな表現を試みてきたビル・フリゼールだが、その出発点はECMである。
続きを読むECMならではの独特な揺らぎのあるピアノ音で聴くキースのメロディー
続きを読むまるで音が様々な色に変化し、人生を投影してくれているようなメロディーと響きが私の心にすっと入ってきたことを覚えています。
続きを読む1曲目<Heyoke>の出だしから私の体に染み込むように響き、一気にKenny Wheelerの音楽が大好きになった。
続きを読むまるで室内楽のような品位を保ちながら、ピアノトリオ編成での最高峰の対話が収められた名盤!
続きを読む不思議なノスタルジーと、仄かなアヴァンギャルドと、豊かなヒューマニティと。
続きを読むスタンダードをこんな独特のアプローチで仕上げられることを特に強く感じた記憶があります。特にゲイリー・ピーコックの独特のサウンドやソロ・ラインのアプローチは参考になりました。
続きを読む「フォークロア的感覚」というものが好きだ。
続きを読む目をつぶってECMのどんな1枚を引き抜いても そこからは素晴らしい音楽が流れてくる。
続きを読む私が考える「ジャズの第三世界」と呼ぶべき人々の意思がこだまする、ジャズ史に於いても重要な作品です。
続きを読むゲイリーさんが当時京都に住み学んだ東洋の思想が反映されたのが、このサウンドに繋がったと確信します。
続きを読む「Go Tigether」は何というか聴いていて幸せになります。よく歌って、よくスイングし、ちょっと色っぽい2人の対話が羨ましい。
続きを読むこのアルバムの音と演奏は、自分がイメージしていたジャズとも違う、全く別の世界を見せられたような衝撃だった。
続きを読むアラビア語で taktという古代のリズム/パルスを使っていた。
続きを読む聴く人の人生を決定づける音楽があると思います。このアルバムは僕に音楽の大海原を泳ぎ続けるチカラを与えてくれました。
続きを読むジャズクラブでソムリエとして長年勤務していると、無意識に音楽とワインのマリアージュとか考えます。
続きを読むそれを知ったマンフレート・アイヒャーが 「ECM が MUZAK とは何事だ!」と激怒した。
続きを読むこのアルバムを聴いてチックの作曲家としての才能に気づき、マリンバの為の作品を書き下ろしてもらう夢ができました。
続きを読む♪ ファ#ド#シファ#ミシラレ、次の小節頭で目の前に広がる薄ピンク色、その中に金色の塵のようなものが見えた気がしまして。
続きを読むライル・メイズがパット・メセニー・グループ以外でピアノを弾く貴重な録音。美しすぎる楽曲の数々、皆の演奏が素晴らしい。
続きを読むジャズ、ECM、といった枠組みを超えて、全音楽ファン、ギターファンに勧めたい名盤だと思う。
続きを読む「Country」にはどこか懐かしさ、ポップスのような親しみやすさがあり、ピアニストが弾きたいと思わせてくれる一曲だと思います。
続きを読むウェインのアドヴァイスは理論や構造は無視してメロディの動きに焦点を絞れ、ということだった。
続きを読む『アザー・ミュージック』は2016年に閉店したNYのダウンタウン、イースト・ヴィレッジにあったレコード店の21年間を振り返る映画で、1998年から2002年までNYに住んでいた私も通った店だった。
続きを読む日本人は、世界共通で使える製品を作っているような気がするね。修理もできるし、それほど難解でもない。
続きを読むウクレレでジャズ!粋だ。
続きを読む2000年に行われたECMギタリスト、ジョン・アバークロンビ~のインタヴュー Part 1。
続きを読む私はメキシコで、アメリカのフリー・ミュージックについて多くを学ぶ事になったのでした!
続きを読むそれでも今回の作品は突破口となる可能性が充分ある。百枚目といったって単なる通過点でしょう、と涼しい顔をしそうだが、
続きを読むピアニスト矢沢朋子が企画する「Absolute-Mix」は、今回ニューヨークを本拠地として活動するスコット・ジョンソンの作品を取り上げ、エレクトロ・アコースティックなサウンドを生き生きと繰り広げるその独自の世界を紹介した。
続きを読むIncognito は40年もやっているのでそりゃまぁ年齢層高いわ。若い人が意外と少ないのが気になるところ。
続きを読む中牟礼のライヴでは毎度のことだが、事前の打ち合わせは一切なく、ステージ上で初めて手の内を見せ合うという、緊迫した演奏が連なる。
続きを読む感動で打ち震えながら辺りを見回すと、キース・ジャレット、そして名だたるECM関連のアーティストたちのポートレイト写真が目に入ってきた。いいねえ、と今にも声が聞こえてきそうである。
続きを読む有名な武満徹と谷川俊太郎による反戦歌、「死んだ男の残したものは」は、最近のきな臭い世の中、胸にこたえるものがある。
続きを読む室館彩の声が気に入り、ドイツへ連れて行き翌年CDを地底レコードでリリースした。
続きを読むブノワ・デルベックはボードレールや、パウル・ツェラン、ボリス・ヴィアンを愛していた、音楽よりも先に文学を好んだらしい。音楽でいうと、セロニアス・モンク、ポール・ブレイ、つまりは古典であると同時に前衛的なものに接し自身の「声たるものを」発見していく、…
続きを読む来春にHibyとBroetzmannのツアーを予定しており、ぜひ皆さんのご協力をお願いしたい。
続きを読むWalterが初めてエアジンへ来たのは1990年ころだったろうか。ドイツ人のWalterは俺がドイツ語を少し話すのでビックリして喜んでいた。
続きを読む自分の人生で最も密接に長い時間を共にしたピアニストだった。愛に溢れたあの笑顔。そして優しさに満ちたあの音色。もう一緒に演奏できないことを思うととても寂しい。
続きを読む一緒に音を出したとき、音の先にもう一つ音があるような、そして音が体に浸透していくような感覚に誘われました。オリジナル曲はどれも美しく、シンプルでいて一つ一つの音に意味が込められた、心に響くものでした。
続きを読むWalterの奏でるピアノの音がアンサンブルの中で宙に浮かんでいる感覚。Walterの音は、僕のベースの音に磁力なようなものでコネクトしていながら、そこに対して宙に浮いているという美しさを放っていた。それ以降、Walterの魂、美学が、永遠に生きた形として僕の体に残り続けている。
続きを読むウォルターの音が、いまも身体の中に残っている。そしてこれからも残り続けるだろう。ウォルターの音楽は生き続けている。
続きを読むウォルターの演奏にはverticalにも horizontalにもスペースが感じられ、音をブレンドさせていく楽しみを与えてくれる稀有なピアニストだと感動した。
続きを読む一緒に音を出す時、私はいつも不思議と襟を正されるような気持ちになるのでした。ああ、こういう人もいるんだな。と
続きを読むWalterは「ドイツでCDをレコーディングして、ツアーをしよう」と誘ってくれた。そして、今も私はドイツにいる。彼との出逢いが無ければ、今の自分は無い。私にとって運命の人、それがWalter Langだ。
続きを読む旅を楽しみながら日本各地へ素晴らしい音楽を届けたナイスガイ。毎日のハードな移動の中、それぞれ異なる会場の響きやお客さんの呼吸などを楽しんでいたのだろう。
続きを読むウォルターの新曲をピアノとガットギターで演奏してみると、すべてが自然で、音楽が”流れ出し”ました。何も無理がなく静寂の中のシンプルな曲の数々が私を虜にしました。
続きを読む4月にヒューマントラストシネマ渋谷でジャック・リヴェット映画祭が開催された。ここでは、特に音/音楽に比重を置き、今回のプログラムの作品を中心に、それ以外の作品にも触れつつリヴェットの映画に迫ってみたい。
続きを読むオマさんは世界を見渡して見ても、何処にもいないユニークなベーシスト、ミュージシャンだった。オマさんに初めて会ったのは記憶を辿る限り、自由が丘にあった「5スポット」という店だったと思う。
続きを読む類稀な才能を持った人だった。多彩で目新しいものにすぐ飛びつく習性。また新しい人材の発掘や新人の才能の引き伸ばしを的確な助言の数々で多くのミュージシャンを輩出したことでも、天才的な才能を発揮した。そして常に俯瞰した場面を見抜く耳の良さと野生的で獲物を捕らえるような瞬時のスピード感は天下一品だった。
続きを読むオマさんのオリジナル曲は頭の中では完成していますが、それを譜面にするのは僕らの仕事でした、オマさんの、大体こんな感じなんだよ、を、B♭7 や D Major などに翻訳していくのは楽しくもあり、人生経験でもありました。
続きを読むオマサンは『バラードはオンナ(女性)を泣かさなくちゃダメだ。音を出す何万分の1のポイントを外したら絶対に泣けないんだ。そのタイミングを一生懸命いつも練習してるんだよ』とよく言っていた。本当にその通りだと思う。
続きを読むプレイはもちろん、絵を書いたり裁縫したり、博打だろうがなんでも凝り性でそこに独特のものがある。こんな人にあったことはありませんし、これから先も現れないでしょう。
続きを読むオマさんのスピリットはいつも僕たちと共にある。そしてこれからもオマさんから教えられることはあるんだろうなと思う。
続きを読む自分の感じるオマさんのベースの魅力はなんと言っても「スピード」だと思う。楽器を速く弾くという意味ではなく、「音楽全体をデザインする構成力」と「インスピレーションを実際に音にする速度」がずば抜けて速い。
続きを読むオマさんはスポンジのような人だった。演奏中でも何気ない世間話中でもその場を全部吸い取って、自在に自分の姿や場の空気を変化させていく。変化させなきゃ気の済まない人だった。しかも凄まじい速さで。
続きを読む出会った最初から、最後の最後まで、お洒落で格好いい人でした。 頻繁に掛かってきていたオマさんからの電話も、もう掛かってこないんですね、寂しいです。
続きを読む「自分でリーダーやってみないと分からないぞサトシ、俺の苦労が。瞬間瞬間で誰がどんな音を出していてそれを瞬時に察知して一番良い事やらなきゃいけないんだよ。難しいだろ!」
続きを読むオマさんとの演奏は常に何が起こるか分からない、いつも崖っぷちのような緊張感でした。また全ての体験が漫画の様な派手で劇的な事ばかりでした。
続きを読むフランク・ザッパ、プリンス、そして藤井郷子。この三者に共通する項目はなにか?
それは、尽きせぬクリエイティヴィティと比例し、常軌を逸して多作であることだ