林聡さんに感謝を込めて 岡崎 凛
極めて充実していた「晩年」の姿を、何度も目にすることができた
続きを読むJazz and Far Beyond
極めて充実していた「晩年」の姿を、何度も目にすることができた
続きを読むノーマ・ウィンストンがECMから6年ぶりのアルバムリリース。デュオを組むキット・ダウンズもやはりECMでの活躍が近年目覚しいピアニストだ。
続きを読む『Blue Glow』は、関西拠点のピアニスト、よしだゆうこ率いるクインテットDAZZ DAZZのデビュー盤。彼女の透徹した美意識がアルバムの隅々にまで感じられる。
続きを読むヴァイオリニスト、喜多直毅のオリジナル曲で聴く個性的なタンゴ・クアルテットのサードアルバム。毅然とした姿勢、漂う重厚感、一気呵成に駆け上がる激しさに魅了される。
続きを読むベーシストの阿部真武とギタリスト/サウンドアーティストの津田貴司によるソロ&デュオ。大阪市、阿波座のシェ・ドゥーヴルにて充実したライヴを体験した。
続きを読む由中小唄(voice,作曲)がリーダーとなる「隠(ONU)」は、ヴォイス集団+サックスをメインとする関西拠点のプロジェクト。今秋は新たに名古屋ユニットが登場する。
続きを読む1970年代、京都のジャズ喫茶への憧れに導かれ、ジャズを聴くようになった。何も分からないままにジャズ喫茶を訪れ、出会うアルバムに聴き入り、学んだ。
続きを読むフジロックは今年、苗場での開催が25回目となる。これまで発表された出演者のラインナップから、上原ひろみをはじめ、注目のアーティストをピックアップ。
続きを読む”Utsunomia MIX”シリーズ第5弾sara.es(piano)と神田綾子(voice)のアルバム「FUJIN/RAIJIN(風神/雷神)」リリース記念LIVEにヴァイオリニスト喜多直毅が参加。
続きを読むベースレス・トリオ「うむうむ。」のデビュー盤。関西拠点の古山晶子(sax)、関谷友加里(p) 、定岡弘将(ds)がハードな即興にもつれ込む刺激的なアルバム、ユーモアも満載。
続きを読む信州安曇野を拠点に活動するベーシスト中島仁の「Pioggia」に続くリーダーアルバム、第2弾! スウェーデン出身のサックス奏者をゲストに迎え、欧州ジャズへの敬意に満ちたトリオ作品。
続きを読む目まぐるしく変化する声、異世界へ誘う「歌」を繰り出す神田綾子、ピアノとパーカッションから、繊細な表現も大地を揺るがす激しさも、自在に生み出すsara(.es)。宇都宮泰が録音・マスタリングを手がける2人のライヴ盤。
続きを読むテナーサックス奏者3人(西口明宏・陸悠・馬場智章)がフロントに並ぶ。燃え上がり、吹き荒れ、やがて和する三本のサックス。西梅田ガロンの本営業初日は、満員御礼で幕を開けた。
続きを読むコントラバス奏者、田辺和弘、瀬尾高志、田嶋真佐雄によるトリオ The Bass Collective の初アルバム『瞬く森』が3月16日にリリース。それに先立ってアルバム発売記念ライブが3月2日に開催される。
続きを読む大阪市の音楽教室’Ten-On’での「パーキンソン病応援ライブ」には、闘病中だったサックス奏者、赤松二郎氏が参加していた…今回は仲田夫妻インタビュー(後半)の前に、石井彰氏からの応援メッセージを掲載。
続きを読む熊本拠点のギタリスト、宮崎真司が率いるドラムレス・カルテット。奏でる音がもつれ合い、ダンスのように動き回り、ゆらめくように広がり、互いの刺激的な音を誘い出す。
続きを読むチャバ・パロタイは、ハンガリーを代表するジャズ・ギタリスト。彼の音楽的な歩みを総括するような本作のタイトルは、日本の無声映画「港の日本娘」に登場する女性(砂子)に由来するようだ。
続きを読む大阪音楽大学でクラシック、ジャズ教育に深く携わった赤松二郎氏がTen-On(大阪市旭区)の主催する「パーキンソン応援ライブ」に出演するようになった経緯を、Ten-Onのオーナー、仲田哲也、仲田奈緒子の二人に訊く~(インタビュー前半)
続きを読む原智広、岡崎凛による共同レビューの第3弾は、前回に続いてスイス出身のピアニスト、マルゴー・オズワルドを取り上げる。前回はソロだったが、今回はサックス奏者イェスパー・ツォイテンを迎えたデュオ作品。
続きを読む「Utsunomia MIX」シリーズのライヴ録音現場で、フリーインプロを繰り広げる神田綾子とsara (.es)を聴く。アートギャラリーには、風神の叫び、雷神の怒号が飛び交っていた。
続きを読む欧州ジャズを継承し、叙情性溢れる作品を作り続けてきたピアニスト、林祐i市の新トリオ、デビュー盤。心地よいリズムと爽快感がアルバムの隅々に行き渡るピアノトリオ作品。
続きを読むプラハ屈指のビッグバンドの指揮者としても知られるシュチェパーンカ・バルツァロヴァー(tp)の新作。ワンホーン・カルテットの構成で、テーマは心理学者の分類による「人間の8つの感情」。今回も伸びやかなトランペットの音が魅力的だ。
続きを読む米国ワシントン出身、フィリピン在住のサックス奏者リック・カントリーマンとスイス人ドラマー、クリスティアン・ブッチャーが来日。大阪在住のベーシスト、フラギオとともにトリオで関西ツアーを行った。7月15日、ゲストにジェリー・ゴードン(sax, etc)を迎え、中身の濃い演奏を間近に見た。
続きを読む2021年に急逝したヴォーカリスト、遠藤ゆかりへのトリビュート盤。4人の音楽家が故人の思いを継いで創り上げたアルバム(Disc 1)、遠藤ゆかりの未発表音源(Disc 2)を通して、パーソナルな記憶を超え、90年代の音楽文化が現在のジャズへとつながっていく。
続きを読むジョー・ローゼンバーグ(Joe Rosenberg)が2020年以来の来日となる日本ツアーを2023年の春に実現させた(3月30日~4月9日)。彼のトリオには落合康介(b)、大村亘(ds)が参加。今年も彼らしいフリーインプロの世界をソプラノサックス一本で築き上げていた。
続きを読む長い月日を経て、やっと真価が分かる作品がある。チャールズ・ロイドの『Voice in the Night』は、彼の新作に刺激されて聴き直した。現在のチャールズ・ロイドの充実ぶりを予見するような〈Dorotea’s Studio〉では、ジョン・アバクロンビーの弾くギターが眩しく美しい。
続きを読むSatoko Fujii Tokyo Trioは日本ジャズ界で多忙を極める3人によるピアノ・トリオ。その大阪公演で、ピアニスト藤井郷子の充実ぶりをまたも実感する。須川崇志(bass)、竹村一哲(drums)という、個性も実力も傑出した2人との共演は、想像以上のスリルに満ちていた。
続きを読むコペンハーゲン拠点の若手女性ピアニスト、マルゴー・オズワルドがデビュー盤となるソロピアノ作品をリリースした。タイトルの『Dysphotic Zone』とは、深海と呼ばれながら、かろうじて光が届く層・水域を指す。本作が描くものについて、フランス文学・映画に詳しい原智広氏とともに考えてみた。
続きを読むフランス(大島祐子)、ドイツ(齊藤易子)、日本(藤井郷子)と、それぞれ異なる都市に活動拠点を置く女性3人が結成したTrio SANが日本ツアーで神戸を訪れた。2022年6月のトリオ欧州ツアーで、その実力は既に証明済み。さて、神戸では…
続きを読む本年、どの盤よりも記憶に残る曲、ソロ演奏に出会ったのが、ポーランド出身のトランぺッター、Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)のこのアルバム。
続きを読む〈隠(おぬ)〉は鬼の声を聴く神事からインスパイアされ、作られた曲。6人の歌い手が鬱蒼とした森の木々や水滴、またはそこに生きる小動物のように声を発する。サックスも同様である。薄い色を重ねるようなヴォイスとワンホーンが、じっくり描く絵を眺めるような体験があった。
続きを読むスロヴァキアのトランぺッター、ルカシュ・オラヴェツ(Lukáš Oravec)とモラヴィア・フィルハーモニーの共演盤。ダニー・グリセット(p)、アンディ・ミドルトン(ts)参加。中欧のポストバップを継承するオラヴェツの風格あるオリジナル曲を、卓抜なアレンジで、壮麗なストリングスとともに聴くアルバム。
続きを読むベーシスト、バール・フィリップスの新作は、シンセサイザーを駆使するジェルジ・クルターグ・ジュニアとのデュオ・アルバム。溢れるシンセ音の中で、コントラバスの音の輪郭は、いつものようにくっきりと明瞭だ。そして2人は激しさと穏やかさの両極を行き交う。
続きを読む2018年にウォルター・ラング・トリオ大阪公演に行き、穏やかだが凛としたピアノの音色に触れ、躍動感に満ちたドベースとドラムに出会う。日本と縁の深いウォルター・ラング(p)は、これから何度も来日するだろうと思っていた。アトリエ澤野からのリリースのCD『Pure』が、まさか遺作になってしまうとは…
続きを読むポーランド出身のトランぺッター、トマシュ・ドンブロフスキのセプテットによる、トマシュ・スタンコ(tp)へのトリビュート作。うなりをあげる電子音や個性的なツインドラムに、管楽器の美しいハーモニー、荘重な楽曲に満ちるリリシズムがじわじわと心に迫る。
続きを読む注目のラトヴィア・ミュージシャンの選りすぐり曲を集めた2枚組。リューダス・モツクーナス、アルヴィーダス・カズラウスカスの渋いサックスデュオも、ジャズ最先端を目指す若手も、大御所ライモンズ・パウルスの若き日の演奏も、みんなアツい。
続きを読むノルウェーを拠点に活動し、最小限の音を選び抜くことにこだわるピアニスト、田中鮎美のトリオ、セカンドアルバム。
続きを読むポーランドのピアノトリオRGGが、母国のSF作家スタニスワフ・レムに敬意を込めて、宇宙や月をテーマにミステリアスな世界を描く意欲作。
続きを読む「音楽を突き詰めれば突き詰めるほど、静寂の持つ力の凄さに圧倒されるようになりました」ピアニスト、田中鮎美は語る。そして彼女のトリオは、選び抜かれた最小限の音で、リスナーを焦らし、集中させ、魅了していく。
続きを読むイスラエル生まれのドラマーの新譜。重厚でハードなサウンドに、深い色合いと抒情性が加わり、SF映画音楽を思わせるシンセ音が広がる。ゲイリー・ハズバンドがキーボード奏者としての実力を遺憾なく発揮。
続きを読む今年のフジロックは新型コロナウイルス感染対策をとり、入場者数を制限した開催。上原ひろみ、ROVO、小沼ようすけなどが登場し、サイド参加の石若駿など見どころ豊富な3日間となった。
続きを読むこのカルテットは、フォークを入り口に、現代のジャズシーンへするりと流れ込んでいくのが特徴であり、重厚感とフットワークの軽さが共存するのが強みだ。
続きを読む開催が目の前と迫った、リガのジャズフェス、Jazz and Global Music Rīgas Ritmi 2021(6/30~7/03)のライヴ・ストリーミングが決定!
続きを読むラトヴィアの首都リガで6月30日~7月3日に開催予定のリガ・リトミ・ジャズフェスティバル出演者決定。Bokanté、アントニオ・リサーナ、リューダス・モクツーナスとリガで活躍するミュージシャン多数。
続きを読むこのアルバムは、穏やかさと静けさを湛えている。森の木々の間へと広がるような、伸びやかなトランペットとギターの音に幾度となく出会う。過去の何気ない日常を思い起こすような、親しみやすさに満ちている。
続きを読む〈百万本のバラ〉の作曲者としても知られるラトヴィアのピアニスト、ライモンズ・パウルス率いるトリオと、「ロシアのコルトレーン」と称されるアレクサンデル・ピシュチコフをゲストに迎えたカルテットの秘蔵音源を、ラトヴィアのレーベルからリリース
続きを読む1970年ごろの東ドイツに、どれほど米国のジャズ、ロック、ソウルが浸透していたかを伝えるライブ盤2枚組である。
続きを読むとにかく、骨太のオーケストラによる、ぎっしり中身の詰まった演奏に、自由奔放さもワンセットになっているのが、この上なく貴重なことだと思う
続きを読む全般に存在しない映画のための映画音楽のような曲が多い。チェコを代表するこのベーシストの作品をまだ聴いていない人に、まず聴いてほしい一枚だ。
続きを読む緩急つけるという言葉では追いつかないスリルが織り込まれていく。LRK Trioのライヴの迫力がこれほどとは想像しておらず、圧倒されるばかりだった。
続きを読むワレリアンのプレイは雪舟の日本画のみごとな筆遣いを彷彿とさせる。そこには俳句のような語り口があり、謎めいた魅力がある(ウィリアム・パーカー)
続きを読むこのアルバム紹介シリーズでは、中欧と呼ばれる4か国、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランドのジャズ・プレイヤーのアルバムを取り上げます。
続きを読むジュゼッピ・ローガンとヘンリー・グライムスは、ニューヨーク市での Covid-19 感染拡大による犠牲者となり、生まれた年も同じ1935年であるという以外に、その経歴に多くの共通点がある
続きを読むときには異様に張り詰めた空気に包まれ、怒涛のようなインプロヴィゼーションが展開する一面もあるが、オルゴールの音や、つぶやくような歌に彩られ、詩情豊かなアルバム
続きを読む2019年度の日本のミュージシャンの中で誰が自分のMVPかと問われれば、迷いなく、日吉直行、と答えることができる。
続きを読む温かみのあるメロディの中で、3人は狙いすましたように音を奏でる。ベストポイントを見極めたように、正確に。
続きを読む子連れ参加者たちに必要な配慮が行き届いているのも、この企画が日本の各地で人気を博している理由の一つだろう
続きを読む関西を拠点に活動する若手ピアニスト日吉直行による水谷浩章と芳垣安洋とのトリオ”彗平線”が冬のツアー。
続きを読むこの日のエレクトロニカとダンスのコラボレーション企画は、出演者全員が登場する最終プログラムも含め、非常に充実していた
続きを読む志の高い音楽家のステージを見ていると、演奏者たちが病気であることは忘れそうになる。
続きを読む今回のコンサートの成功は、気合の入った神戸のジャズ愛好家たちのサポートに負うところも大きいと思う。
続きを読む心地よい風に吹かれるような爽快感と、聴き応えのある楽曲を心から楽しませてくれる、名古屋発のピアノトリオ
続きを読む気がついたら彼はアンデシュ・ヨルミンという、とてつもないベーシストとのトリオで次々と傑作を生んでいた
続きを読むこれ以上の顔合わせはあるだろうか、と喜んだが、この気持ちを分かってくれそうな人はまだ少ないかもしれない。
続きを読む雑多なものが混ざり込み、降って沸いたようなアイデアがすんなりと演奏につながっていく。
続きを読む関西人にとって、阪神淡路大震災からの復興の願いがにじむ「満月の夕」はなじみ深い。かつて彼がこの曲に惹かれ、やがて私たちはこのトリオの「満月の夕」に出会うことになった。音楽がつなぐ縁の面白さだと思う。
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