JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

投稿者: 岡崎凛

CD/DVD DisksNo. 319

#2351『よしだゆうこクインテット(DAZZ DAZZ) / Blue Glow』

『Blue Glow』は、関西拠点のピアニスト、よしだゆうこ率いるクインテットDAZZ DAZZのデビュー盤。彼女の透徹した美意識がアルバムの隅々にまで感じられる。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 318

#2347 『喜多直毅クアルテット /III』
『 Naoki Kita Quartet /III』

ヴァイオリニスト、喜多直毅のオリジナル曲で聴く個性的なタンゴ・クアルテットのサードアルバム。毅然とした姿勢、漂う重厚感、一気呵成に駆け上がる激しさに魅了される。

続きを読む
Local(国内)News

9/29, 10/12 由中小唄のプロジェクト「隠(ONU)」秋季公演

由中小唄(voice,作曲)がリーダーとなる「隠(ONU)」は、ヴォイス集団+サックスをメインとする関西拠点のプロジェクト。今秋は新たに名古屋ユニットが登場する。

続きを読む
Local(国内)News

7/26~28 FUJI ROCK FESTIVAL ’24 (新潟・苗場スキー場)

フジロックは今年、苗場での開催が25回目となる。これまで発表された出演者のラインナップから、上原ひろみをはじめ、注目のアーティストをピックアップ。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 314

#2324 『うむうむ。/ ウィーアーうむうむ。』

ベースレス・トリオ「うむうむ。」のデビュー盤。関西拠点の古山晶子(sax)、関谷友加里(p) 、定岡弘将(ds)がハードな即興にもつれ込む刺激的なアルバム、ユーモアも満載。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 314

#2319 『Hitoshi Nakajima /Mirror of the Mind 』
『 中島仁/ミラー・オブ・ザ・マインド』

信州安曇野を拠点に活動するベーシスト中島仁の「Pioggia」に続くリーダーアルバム、第2弾! スウェーデン出身のサックス奏者をゲストに迎え、欧州ジャズへの敬意に満ちたトリオ作品。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 312

#2309『神田綾子&サラ(ドットエス)/風神/雷神 』
『 Ayako Kanda & sara(. es) / FUJIN | RAIJIN』

目まぐるしく変化する声、異世界へ誘う「歌」を繰り出す神田綾子、ピアノとパーカッションから、繊細な表現も大地を揺るがす激しさも、自在に生み出すsara(.es)。宇都宮泰が録音・マスタリングを手がける2人のライヴ盤。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 312

#1295 Tenors In Chaos (テナーズ・イン ・カオス)

テナーサックス奏者3人(西口明宏・陸悠・馬場智章)がフロントに並ぶ。燃え上がり、吹き荒れ、やがて和する三本のサックス。西梅田ガロンの本営業初日は、満員御礼で幕を開けた。

続きを読む
Local(国内)News

3/16 CD2枚組『The Bass Collective/ 瞬く森』リリース & 3/02 アルバム発売記念ライヴ

コントラバス奏者、田辺和弘、瀬尾高志、田嶋真佐雄によるトリオ The Bass Collective の初アルバム『瞬く森』が3月16日にリリース。それに先立ってアルバム発売記念ライブが3月2日に開催される。

続きを読む
InterviewsNo. 310

Interview #279 仲田哲也・奈緒子夫妻に訊く(後半):石井彰氏からのメッセージ+パーキンソン応援ライブ(Vol.7)~’Ten-On’からの発信

大阪市の音楽教室’Ten-On’での「パーキンソン病応援ライブ」には、闘病中だったサックス奏者、赤松二郎氏が参加していた…今回は仲田夫妻インタビュー(後半)の前に、石井彰氏からの応援メッセージを掲載。

続きを読む
My Pick 2023このディスク2023(国内編)No. 309

#05 『The goat on a peak/Ghost Peak 』
『The goat on a peak/ゴースト・ピーク(宮崎真司 、田村夏樹、栗田妙子、水谷浩章)』

熊本拠点のギタリスト、宮崎真司が率いるドラムレス・カルテット。奏でる音がもつれ合い、ダンスのように動き回り、ゆらめくように広がり、互いの刺激的な音を誘い出す。

続きを読む
My Pick 2023このディスク2023(海外編)No. 309

#04 『Sunako /Csaba Palotaï』
『Sunako (砂子)/チャバ・パロタイ』

チャバ・パロタイは、ハンガリーを代表するジャズ・ギタリスト。彼の音楽的な歩みを総括するような本作のタイトルは、日本の無声映画「港の日本娘」に登場する女性(砂子)に由来するようだ。

続きを読む
InterviewsNo. 309

Interview #278 仲田哲也・奈緒子夫妻に訊く(前半):〈パーキンソン応援ライブ〉とサックス奏者赤松二郎先生」

大阪音楽大学でクラシック、ジャズ教育に深く携わった赤松二郎氏がTen-On(大阪市旭区)の主催する「パーキンソン応援ライブ」に出演するようになった経緯を、Ten-Onのオーナー、仲田哲也、仲田奈緒子の二人に訊く~(インタビュー前半)

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 307

#2272 『Margaux Oswald and Jesper Zeuthen/Magnetite 』
『マルゴー・オズワルド&イェスパー・ツォイテン/マグネタイト』

原智広、岡崎凛による共同レビューの第3弾は、前回に続いてスイス出身のピアニスト、マルゴー・オズワルドを取り上げる。前回はソロだったが、今回はサックス奏者イェスパー・ツォイテンを迎えたデュオ作品。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 307

#1275 “FUJIN / RAIJIN” 神田綾子 Ayako Kanda & sara(. es)による即興デュオ
ギャラリー・ノマルの挑戦・「Utsunomia MIX」シリーズ制作の現場から

「Utsunomia MIX」シリーズのライヴ録音現場で、フリーインプロを繰り広げる神田綾子とsara (.es)を聴く。アートギャラリーには、風神の叫び、雷神の怒号が飛び交っていた。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 306

#2264 『Štěpánka Balcarová/Emotions 』
『シュチェパーンカ・バルツァロヴァー / Emotions』

プラハ屈指のビッグバンドの指揮者としても知られるシュチェパーンカ・バルツァロヴァー(tp)の新作。ワンホーン・カルテットの構成で、テーマは心理学者の分類による「人間の8つの感情」。今回も伸びやかなトランペットの音が魅力的だ。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 304

#1267 Bucher-Countryman-Flagio Trio Japan Tour 2023
ブッチャー=カントリーマン=フラギオ・トリオ・ジャパン・ツアー2023

米国ワシントン出身、フィリピン在住のサックス奏者リック・カントリーマンとスイス人ドラマー、クリスティアン・ブッチャーが来日。大阪在住のベーシスト、フラギオとともにトリオで関西ツアーを行った。7月15日、ゲストにジェリー・ゴードン(sax, etc)を迎え、中身の濃い演奏を間近に見た。

続きを読む
CD/DVD DisksReviewsNo. 303

#2252『Yukari Endo Project / DROP, DROP, SLOW TEARS』
『遠藤ゆかりプロジェクト/DROP, DROP, SLOW TEARS』』

2021年に急逝したヴォーカリスト、遠藤ゆかりへのトリビュート盤。4人の音楽家が故人の思いを継いで創り上げたアルバム(Disc 1)、遠藤ゆかりの未発表音源(Disc 2)を通して、パーソナルな記憶を超え、90年代の音楽文化が現在のジャズへとつながっていく。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 301

#1257 Joe Rosenberg Trio JAPAN Tour 2023 大阪公演

ジョー・ローゼンバーグ(Joe Rosenberg)が2020年以来の来日となる日本ツアーを2023年の春に実現させた(3月30日~4月9日)。彼のトリオには落合康介(b)、大村亘(ds)が参加。今年も彼らしいフリーインプロの世界をソプラノサックス一本で築き上げていた。

続きを読む
特集『ECM: 私の1枚』

岡崎 凛『Charles Lloyd / Voice in the Night』
『チャールス・ロイド/ヴォイス・イン・ザ・ナイト』

長い月日を経て、やっと真価が分かる作品がある。チャールズ・ロイドの『Voice in the Night』は、彼の新作に刺激されて聴き直した。現在のチャールズ・ロイドの充実ぶりを予見するような〈Dorotea’s Studio〉では、ジョン・アバクロンビーの弾くギターが眩しく美しい。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 300

#1254 藤井郷子 東京トリオ・日本ツアー 2023 大阪公演
Satoko Fujii Tokyo Trio Live at Always Umeda

Satoko Fujii Tokyo Trioは日本ジャズ界で多忙を極める3人によるピアノ・トリオ。その大阪公演で、ピアニスト藤井郷子の充実ぶりをまたも実感する。須川崇志(bass)、竹村一哲(drums)という、個性も実力も傑出した2人との共演は、想像以上のスリルに満ちていた。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 298

#2231『Margaux Oswald/Dysphotic Zone』
マルゴー・オズワルドのデビュー盤・ピアノソロについて、2つの考察

コペンハーゲン拠点の若手女性ピアニスト、マルゴー・オズワルドがデビュー盤となるソロピアノ作品をリリースした。タイトルの『Dysphotic Zone』とは、深海と呼ばれながら、かろうじて光が届く層・水域を指す。本作が描くものについて、フランス文学・映画に詳しい原智広氏とともに考えてみた。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 298

#1246 Trio SAN〔齊藤易子 (vibraphone) 藤井郷子(piano) 大島祐子 (drums) 〕日本ツアー 2023「神戸公演」

フランス(大島祐子)、ドイツ(齊藤易子)、日本(藤井郷子)と、それぞれ異なる都市に活動拠点を置く女性3人が結成したTrio SANが日本ツアーで神戸を訪れた。2022年6月のトリオ欧州ツアーで、その実力は既に証明済み。さて、神戸では…

続きを読む
My Pick 2022このディスク2022(海外編)No. 297

#06 『Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)/The Individual Beings』

本年、どの盤よりも記憶に残る曲、ソロ演奏に出会ったのが、ポーランド出身のトランぺッター、Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)のこのアルバム。

続きを読む
My Pick 2022このパフォーマンス2022(国内編)No. 297

#04 「隠 (onu)~ヴォイスとワンホーンのためのコンポジション」:由中小唄(vo)による曲とプロジェクト ’Onu’: compositions for a project with voices and one horn by Kouta Yunaka (vocalist, poet and composer)』

〈隠(おぬ)〉は鬼の声を聴く神事からインスパイアされ、作られた曲。6人の歌い手が鬱蒼とした森の木々や水滴、またはそこに生きる小動物のように声を発する。サックスも同様である。薄い色を重ねるようなヴォイスとワンホーンが、じっくり描く絵を眺めるような体験があった。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 296

#2219 『Lukáš Oravec Quartet with Moravian Philharmonic feat. Andy Middleton and Danny Grissett 』
『ルカシュ・オラヴェツ・カルテット with モラヴィア・フィルハーモニック feat. ダニー・グリセット&アンディ・ミドルトン』

スロヴァキアのトランぺッター、ルカシュ・オラヴェツ(Lukáš Oravec)とモラヴィア・フィルハーモニーの共演盤。ダニー・グリセット(p)、アンディ・ミドルトン(ts)参加。中欧のポストバップを継承するオラヴェツの風格あるオリジナル曲を、卓抜なアレンジで、壮麗なストリングスとともに聴くアルバム。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 295

#2211 『Barre Phillips, György Kurtág jr. / Face à Face』
『バール・フィリップス、ジェルジ・クルターグ・ジュニア /Face à Face(ファス・ア・ファス)』

ベーシスト、バール・フィリップスの新作は、シンセサイザーを駆使するジェルジ・クルターグ・ジュニアとのデュオ・アルバム。溢れるシンセ音の中で、コントラバスの音の輪郭は、いつものようにくっきりと明瞭だ。そして2人は激しさと穏やかさの両極を行き交う。

続きを読む
R.I.P. ウォルター・ラングNo. 290

Walter Lang 来日トリオ公演(2018年11月)とCD『Pure』(2019年・アトリエ澤野)by 岡崎凛

2018年にウォルター・ラング・トリオ大阪公演に行き、穏やかだが凛としたピアノの音色に触れ、躍動感に満ちたドベースとドラムに出会う。日本と縁の深いウォルター・ラング(p)は、これから何度も来日するだろうと思っていた。アトリエ澤野からのリリースのCD『Pure』が、まさか遺作になってしまうとは…

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 289

#2175 『Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)/The Individual Beings』

ポーランド出身のトランぺッター、トマシュ・ドンブロフスキのセプテットによる、トマシュ・スタンコ(tp)へのトリビュート作。うなりをあげる電子音や個性的なツインドラムに、管楽器の美しいハーモニー、荘重な楽曲に満ちるリリシズムがじわじわと心に迫る。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 286

#2157 『Jazz In Latvia 2021(by Various Artists)』(2CD)
『ジャズ・イン・ラトヴィア 2021』オムニバス盤2枚組

注目のラトヴィア・ミュージシャンの選りすぐり曲を集めた2枚組。リューダス・モツクーナス、アルヴィーダス・カズラウスカスの渋いサックスデュオも、ジャズ最先端を目指す若手も、大御所ライモンズ・パウルスの若き日の演奏も、みんなアツい。

続きを読む
このディスク2021(国内編)My Pick 2021No. 285

#08 『Ayumi Tanaka Trio/ Subaqueous Silence』
『田中鮎美トリオ/ スベイクエアス・サイレンス―水響く―』

ノルウェーを拠点に活動し、最小限の音を選び抜くことにこだわるピアニスト、田中鮎美のトリオ、セカンドアルバム。

続きを読む
このディスク2021(海外編)My Pick 2021No. 285

#07 『RGG / Mysterious Monuments on the Moon』

ポーランドのピアノトリオRGGが、母国のSF作家スタニスワフ・レムに敬意を込めて、宇宙や月をテーマにミステリアスな世界を描く意欲作。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 283

#2137 『Ayumi Tanaka Trio/ Subaqueous Silence』
『田中鮎美トリオ/ スベイクエアス・サイレンス―水響く―』

「音楽を突き詰めれば突き詰めるほど、静寂の持つ力の凄さに圧倒されるようになりました」ピアニスト、田中鮎美は語る。そして彼女のトリオは、選び抜かれた最小限の音で、リスナーを焦らし、集中させ、魅了していく。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 283

#2133 『ASAF SIRKIS/Solar Flash』
『アサフ・シルキス/ソーラー・フラッシュ』

イスラエル生まれのドラマーの新譜。重厚でハードなサウンドに、深い色合いと抒情性が加わり、SF映画音楽を思わせるシンセ音が広がる。ゲイリー・ハズバンドがキーボード奏者としての実力を遺憾なく発揮。

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 281

#1175 Fujirock Festival 2021 夏の苗場で聴いたジャズ~上原ひろみ「The Piano Quintet」など

今年のフジロックは新型コロナウイルス感染対策をとり、入場者数を制限した開催。上原ひろみ、ROVO、小沼ようすけなどが登場し、サイド参加の石若駿など見どころ豊富な3日間となった。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 279

#2098 『Vasko Atanasovski ADRABESA Quartet / Phoenix』
『ヴァスコ・アタナソフスキ・アドラベサ・カルテット/フェニックス』

このカルテットは、フォークを入り口に、現代のジャズシーンへするりと流れ込んでいくのが特徴であり、重厚感とフットワークの軽さが共存するのが強みだ。

続きを読む
international(海外)

6/30~7/03 Jazz and Global Music Rīgas Ritmi 2021
リガ・リトミ・ジャズフェスティバル ’21(6月30日~7月3日)

ラトヴィアの首都リガで6月30日~7月3日に開催予定のリガ・リトミ・ジャズフェスティバル出演者決定。Bokanté、アントニオ・リサーナ、リューダス・モクツーナスとリガで活躍するミュージシャン多数。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 278

#2089 『Srdjan Ivanovic Blazin’ Quartet / Sleeping Beauty』
『スルジャン・イヴァノヴィチ・ブレイジン・カルテット / スリーピング・ビューティー』

このアルバムは、穏やかさと静けさを湛えている。森の木々の間へと広がるような、伸びやかなトランペットとギターの音に幾度となく出会う。過去の何気ない日常を思い起こすような、親しみやすさに満ちている。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 277

#2081 『Raimonds Pauls Trio/The Lost Latvian Radio Studio Sessions 1965 / 1966 』
『ライモンズ・パウルス・トリオ /ロスト・ラトヴィア・ラジオ・スタジオ・セッションズ 1965/1966』

〈百万本のバラ〉の作曲者としても知られるラトヴィアのピアニスト、ライモンズ・パウルス率いるトリオと、「ロシアのコルトレーン」と称されるアレクサンデル・ピシュチコフをゲストに迎えたカルテットの秘蔵音源を、ラトヴィアのレーベルからリリース

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 275

#2064 『Manfred Krug, Uschi Bruning, Klaus Lenz Band – 1971 Live im Deutschen Hygiene-Museum Dresden (2CD)』国内盤:BSMF-7627 『マンフレート・クルーク、ウッシー・ブリューニング、クラウス・レンツ・バンド / 1971 ライブ・イン・ドイツ・ハイジーン・ミュージアム・ドレスデン (2CD)』

1970年ごろの東ドイツに、どれほど米国のジャズ、ロック、ソウルが浸透していたかを伝えるライブ盤2枚組である。

続きを読む
このディスク2020(海外編)No. 273

#07 『Hard To Understand/Jaromír Honzák (ヤロミール・ホンザーク)』

全般に存在しない映画のための映画音楽のような曲が多い。チェコを代表するこのベーシストの作品をまだ聴いていない人に、まず聴いてほしい一枚だ。

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 271

#2024 『Okuden Quartet / Every Dog Has Its Day But It Doesn’t Matter Because Fat Cat Is Getting Fatter』

ワレリアンのプレイは雪舟の日本画のみごとな筆遣いを彷彿とさせる。そこには俳句のような語り口があり、謎めいた魅力がある(ウィリアム・パーカー)

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 269

#2010『Ondřej Štveráček Quartet『Jazz na Hradě (Jazz at Prague Castle)』
『オンドジェイ・シュトヴェラーチェク・カルテット/ジャズ・アット・プラハ城』

このアルバム紹介シリーズでは、中欧と呼ばれる4か国、チェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランドのジャズ・プレイヤーのアルバムを取り上げます。

続きを読む
GUEST COLUMNNo. 265

R.I.P. Giuseppi Logan
追悼 ジュゼッピ・ローガン

ジュゼッピ・ローガンとヘンリー・グライムスは、ニューヨーク市での Covid-19 感染拡大による犠牲者となり、生まれた年も同じ1935年であるという以外に、その経歴に多くの共通点がある

続きを読む
CD/DVD DisksNo. 264

#1972 ピアニスト、浜村昌子の「レガシー」に触れる~トリオ作品『Kind Mind』

ときには異様に張り詰めた空気に包まれ、怒涛のようなインプロヴィゼーションが展開する一面もあるが、オルゴールの音や、つぶやくような歌に彩られ、詩情豊かなアルバム

続きを読む
Concerts/Live ShowsNo. 241

#1008 福盛進也トリオ大阪公演

関西人にとって、阪神淡路大震災からの復興の願いがにじむ「満月の夕」はなじみ深い。かつて彼がこの曲に惹かれ、やがて私たちはこのトリオの「満月の夕」に出会うことになった。音楽がつなぐ縁の面白さだと思う。

続きを読む