彼はまさにマスターだった by チャールス・ロイド
ジャックはストリートの雰囲気と、彼自身の内なる非常に個性的な、そして明確なビジョンを彼が奏でるすべての音に注ぎ込んだ。
続きを読むJazz and Far Beyond
ジャックはストリートの雰囲気と、彼自身の内なる非常に個性的な、そして明確なビジョンを彼が奏でるすべての音に注ぎ込んだ。
続きを読む彼のドラムを通して発せられる音楽的・魔法的な感性は、遠く近くにいる私たちすべてを魅了し続けてきた。
続きを読むスイング感、スピード感は数値的な速度は超越した域に達し、なのに景色がゆったりと見える。これは時空を超えたプレイだと思う。
続きを読む魔法のような音楽が目の前で繰り広げられ、繊細な打楽器なのにメロディーを奏でる対旋律のようなドラミングはこれまで聞いた事もないジャズで、ジャズが芸術であると強く認識させられました。
続きを読む同じ演奏を繰り返し聴いても、耳が肥えていくに従い、次々と新たな発見があるという現象は、優れたミュージシャンのレコードによく起こりますが、ディジョネットの演奏はそれにとどまらない巨大な「謎」として常に私の中で輝きを放っています。
続きを読む「最高到達点レベルで音楽的」というドラムプレイについては何をか言わんやという感じですが、ジャズ作品の中でも十指に入ると感じている二作品の時間軸が重なっていたという奇跡「1988年3月のジャック・ディジョネット」のことを少しご紹介してみようかと‥
続きを読むリズムのフォームに寄り添ったスタイルではなく、まるでメロディーを紡いでいくような独特な歌い口が特徴で、どこにビートの中心があるのかもわからないほどの自由なリズムの作り方に驚き惑わされながらも圧倒される。
続きを読むエルビン・ジョーンズ以降の圧倒的ドラムイノベーターが何を聴き、何を大切にしてその境地に辿り着いたのか?
続きを読むスペシャル・エディションは、僕の青春でした。
続きを読む譜面の旋律が見えるほど優等生的な音の良さである。
続きを読む映画『ケルン’75』は、あの歴史的な演奏を生み出した“闘い”が、演奏者ひとりのものではなかったことを静かに伝えている。
続きを読む錆びついた耳を活性化させ、なんども聴いたはずのアルバムから新たな音を見出すことは歓び以外のなにものでもない。本書がすぐれた評伝であることの証左だ。
続きを読むECMを代表するドラマーであり、自身の”スペシャル・エディション”の他、キース・ジャレット、チャールス・ロイド、パット・メセニー、マイケル・ブレッカー、マイルス・デイヴィスらと共演して来たジャック・ディジョネットが10月26日、鬱血性心不全のためニューヨーク州で83歳で亡くなった。
続きを読む末弟クリスの協力、サンドナー博士の綿密な音楽解説を得て初めて明らかにされる天才キースの真実と全軌跡。
続きを読む2016年ヨーロッパ5都市ツアーから7月9日ウィーン楽友協会での録音。抽象的にも感じる音響的美しさの追求、心暖まる美しいメロディとハーモニー、グルーヴが絶妙に溶け合う珠玉のピアノソロで、巨匠画家の個展を楽しむような時間。2016年ツアーの中でも特にお勧めしたい。
続きを読むキース・ジャレットの名作『The Deer Head Inn』が完全版としてアナログ4枚組として限定発売。
続きを読む<Feel So Good>の大ヒットでも知られるフリューゲルホルン奏者のチャック・マンジョーネが亡くなった。グラミー賞を2回受賞。キース・ジャレットの初録音盤に参加していることでも知られる。
続きを読む式子内親王は斎院として神と感応することにより美しい和歌を次次と紡ぎ出し、キース・ジャレットは即興演奏によりミューズの神々を降臨させ心奥に響く音を奏でる。
続きを読むキース・ジャレットが5月8日に80歳を迎えたことを記念して、2016年のヨーロッパ5都市ピアノソロツアーから7月9日ウィーン楽友協会・黄金の間での録音が5月30日にリリースされる。先行トラック<Part V>を公開中。
続きを読む独自のマイキング手法を惜しみなく披露、その自由で独自なアプローチに驚いた。
続きを読む及川さんとはチャレンジングな仕事の場をいくつも共有してきたが、いずれも何とかこなすことができた。
続きを読む初めて生演奏による今回のケルン・コンサートを観賞した感想の総括としてはやはり生演奏は素直にいいものだ。
続きを読む1969年、ミュンヘンでマンフレート・アイヒャーにより創設されたECMの55周年を記念したキシビション「Ambience of ECM」を京都新聞社 大原山荘で開催。映画上映や、くるり・岸田繁企画による弦楽コンサートも実施。
レコードの日本初のエキシビション「Ambience of ECM」が京都でも開催決定。期間
中、くるり・岸田繁 企画による弦楽コンサートも実施。
ブランフォード・マルサリスのブルーノート移籍第一弾は、なんとキース・ジャレットの『Belonging (1974)』のアルバム丸ごとカヴァーだ。ブランフォードのインタビューを色々交え、彼の音楽に対する姿勢とこのキースの美しい曲の解説を試みた。
続きを読む音が良い、というのが第一印象で、シンプルなシステムでも十分「音の良さ」を、聴けてしまうアルバム。
続きを読むブランフォード・マルサリスのブルーノート移籍第一弾は、ジョーイ・カルデラッツォ、エリック・レヴィス、ジャスティン・フォークナーとともに『Keith Jarrett / Belonging』全体に取り組む。<Spiral Dance>が先行配信されており、欧米ツアーも行われる。
続きを読むアルバム『ザ・ケルン・コンサート』録音50周年を記念した全曲演奏の追加公演。
続きを読むガラティの持つ美意識をスタンダートを通して浮かび上がらせるという試みは、名録音技師の誉れ高いステファノ・アメリオによって余すところなく聴き手に届けられた。
続きを読むリハビリを続けるキース・ジャレットの1992年の貴重なドキュメント。
続きを読む聴覚が正常である限り制作を続ける
続きを読む本アルバムを聴くことが「キース・ジャレットにとってピアノとは何か」を全てのキース・ファンが問い直してみる機会となることを期待したい。
続きを読むキースとポールが16年ぶりに共演、それはジャック・ディジョネットの代役としてだが、逆に、菊地雅章やポール・ブレイらをサポートしてきたゲイリー&ポールのコンビに、キースが参加したと視点を変えるとそのサウンドは興味深く、重要な一期一会であったことが見えてくる。
続きを読む中低域の再生は、スピーカーの低域再生能力も重要ですが、パワーアンプの能力も重要。
続きを読む1969年にミュンヘンでマンフレート・アイヒャーによって創立され、55周年を迎えたECM。大友良英ならではの選曲でその足跡を辿る。
続きを読むキースが16歳でプロデビューしたジャズクラブに30年ぶりに出演し、ポール・モチアンと16年ぶりに共演した『At The Deer Head Inn』の続編。キースとマンフレートが選んだスタンダード8曲を収録する。
続きを読む星野源が敬愛し、ピアノ即興演奏で世界中の人々を魅了してきたキース・ジャレットを深掘りする。その秘密をマコトかいせついん(小曽根真)とマサかいせついん(原雅明)が、ピアノ演奏実演を交えて解説する。
続きを読む同業者の記事を書くというのはなかなか容易ではないのだが、このアルバムはどの曲も素晴らしい。フィリップ・ストレンジの演奏も最高だ。麻生代さんとのZoomフルート談義やフィリップとのZoomジャズ談義などを交えてこのアルバムのタイトル曲の解説を試みた。
続きを読む思い出とともに繙かれる70年代を彩る内外の名盤との出会いの数々。
続きを読む彼の非常に特別な感覚の深みと精密さ、バンド全体のサウンドに奉仕する決意
続きを読む『My Song』でのパレの演奏は、色々な事をしているにも関わらず、何故か耳にはシンプルに聞こえます。全ての音が正解になっています。本当に不思議です。
続きを読むパレというプレイヤーは語弊を恐れずに言うと、楽器を「弾かない」。ベースを弾き過ぎない、のではなくその場の音楽に必要とされる音以外を全く弾かないのだと自分は考える。
続きを読む芯のある太い音が素晴らしく、ソロの歌い方も大好きでした。速弾きもやらないけど、確かなテクニックを持ち、バランス感覚が本当に素晴らしいベーシストでした。
続きを読むパレがパレである特筆すべきところはコントラバスの音色。パレの奏でる美しく個性的な音色が忘れられない。
続きを読むパレ自身の名は知られなくても、ヨーロッパジャズ、という演奏スタイルを作り上げてしまったほどの影響力は今後も失われることはないでしょう。
続きを読むスカンジナヴィア半島から来た屈強で優しい男。キース・ジャレット”ヨーロピアン・カルテット”を支えた北欧三人衆の一人パレ・ダニエルソン。彼の音楽はバンドの要となる”強靭なる足腰”だったのだ。
続きを読むパレのベースサウンドとグルーヴは特徴的で、ほぼ一聴してパレだと分かる。強靭でありながら柔軟かつウォームで、優しい人柄が見え隠れする。
続きを読む数々の名盤での演奏を通して彼のあたたかく懐深いベースが、ピアノやドラムとの会話や距離、音楽の物語を進めるには、ということを私に教えてくれた。
続きを読むKeith Jarrettのヨーロピアンカルテットなど、その高い芸術性をもって数々の名盤を支えたスウェーデン出身のベーシスト、Palle Danielsson。繊細で豊かな表現力、時にソウルフルでアバンギャルドなプレイ、その存在感はどのアルバムを聴いても絶大だ。
続きを読むJazzという音楽で最も衝撃的な体験は、社会人になって聴いたキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」でした。
続きを読む1970年代、京都のジャズ喫茶への憧れに導かれ、ジャズを聴くようになった。何も分からないままにジャズ喫茶を訪れ、出会うアルバムに聴き入り、学んだ。
続きを読むそれまでクラシックの先生にここは間違いだとかフォルテだとかピアニシモだとか言われてきたのに、ジャズなら好きにピアノを弾けるんだ!と知ってしまった
続きを読む出会ったことのなかった音楽家3人が集い既視感のない音楽を紬ぎ出す新ユニットのthe second contact。20代のパーカッショニストKanもパンデイロで参加しさらに音の地平を広げた。美しいオリジナルの数々に加え、キース・ジャレット「プリズム」も取り上げた。
続きを読む次男の堤清二が流通系、異母弟の義明が鉄道+不動産を分担したが、清二はより旗色を鮮明にするためにセゾン・グループを名乗り事業拡大、セゾン文化圏と言われるまでに成長させたが。
続きを読む『The Piano Story』のタイトルが示す通り、リサイタル仕立ての、過剰な感情移入を避けた等身大の高木里代子を反映したアルバムと聴いた。
続きを読むグラディス・ナイトのツアーバンドを18年務める鍵盤奏者、Yuko Tamura (田村裕子)さんはアレサ・フランクリンやグーグーシュのツアーバンドでも活躍していた。スティービー・ワンダーやエルトン・ジョンとも共演したり、あちらこちらで引っ張り凧だ。彼女の演奏をひと言で表現するなら、「クラッシック音楽で鍛えたタッチとゴリゴリのグルーヴを掛け合わせた貴重な存在」といったところだと思う。本番前に会場近くの公園で色々話を聞かせて頂いた。
続きを読む来年11月55周年を迎えるECMの活動がさらに活発化している。
続きを読む「ジャスミンの香りふたつ」と「子持ち鮎の塩焼き」
続きを読む1994年にキース・ジャレットが自宅スタジオでピアノ録音したCPEバッハが30年ぶりに陽の目を見る。
続きを読むおばちゃん二人で店をやっていたんだと思う。「ラルフ・タウナーはこっちやで」「アバークロンビーは確かこっちやったかな」「キースの新譜はまだ入ってきてないわ」何を隠そう「ダン」はECM専門店だったのだ!
続きを読む飾らないけど様々な感情を巡らせ、遂に辿り着いた純粋であたたかい彼の心がこの音の一つ一つに散りばめられたような作品だと思います。
続きを読む初めて訪れたニューヨークで、アジマスの研ぎ澄まされた緊張感と穏やかな安らぎが同居するサウンドを生で聴くことができた。
続きを読む「そんなに緊張すると音楽の姿が見えなくなるぞ!」私にとって最良のアドヴァイスはこの言葉だった。
続きを読む高校生の時にフュージョンを中心に聴いていた自分がアコースティックなジャズを聴くきっかけになったアルバムです。
続きを読む淡々と、静かに奏でる二人の音に温かい響きと力強い生命力を感じる。
続きを読むBerklee音大在学中に出逢い、作曲家・アレンジャーとしても大きな影響と学びを頂いた作品です。
続きを読む『ECM:私の1枚』を選ぶのは一日二日では答えの出せない難題で、考える度に心象風景のような美しいアルバムジャケットの数々が頭の中を猛スピードで駆け巡って気が遠くなってしまう。
続きを読むキースが紡ぎ出す音楽はまさに静寂そのものだが、淡々としかし確固たる意思を持って紡がれる物語の中で時折放たれるハッとする一音に心を掴まれ、刺され、揺さぶられる。
続きを読む一音一音に愛が込められすぎて余計な音が一切なく、ただただシンプルにメロディを紡ぐ。キースが弾くとこんな素敵な曲なんだと再認識し直すことが多い。
続きを読む10代に行った、ネパールのポカラで初めてECMレーベルを聴いた。
続きを読むKeithさんの自分の音や音楽を信じ、地図のない道を歩んでいく音楽は、変わらず私の心を掴み、自由の波に解き放してくれます。
続きを読むマンフレート・アイヒャーとキース・ジャレットというふたりの天才が開発した即興ピアノによる画期的な音楽表現の歴史的精華
続きを読む自分と音楽の間を隔てる壁のような距離感が全くなく、その歌心にスッと共感できた初めてのアルバムでした。
続きを読む例えば明日このアルバムが発売されたとしても、めっちゃやばい新感覚のピアニスト出てきたな、とジャズ業界に震撼が起きると思う。
続きを読むもっとも美しい音楽は、もっとも深い音楽でもあり得ることを、ずいぶん長い時間をかけて私は知ったように思います。
続きを読む憧れのレインボースタジオは、ひっそりと、でも堂々と存在していた。ドアを開けるとアットホームな暖かい雰囲気で、音楽の魔法にかかったような心躍るヴァイヴに溢れていた。
続きを読むキースから溢れ出て紡ぎ出されるれる一音一音、絞り出す様な声と足音に心を揺さぶられ、録音された空間瞬間を必死に想像しながら聴きました。
続きを読む一番嫌なリクエストがチック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』でした。
続きを読むゲイリーのメロディックな演奏に、ベーシストは伴奏者というそれまでの私の概念を覆されました。
続きを読む21世紀もECMはジャズ・シーンに斬新なインパクトを与え続けていますね。
続きを読む素朴な楽器とカセットデッキで、エンジニアも使わずに自宅で録音されたアルバムは、聴き始めるといまもついつい聴き通してしまう。
続きを読む研ぎ澄まされた感情がピアノとマリアージュされ一音一音が繊細で感情的であり、ハーモニーや間、全てが絶妙。
続きを読む大変美しく、まるで映画を見ている様なピアノソロアルバム。シンプルに曲の良さを最大限活かしたこのアルバムはいつ聴いても心にしっくり来る。
続きを読むこんなにもプライベートな音楽を、彼の家族でも友人でもない私達が聴けるって、すごいことかもしれない。
続きを読む何の用意もなくおこなわれたインプロヴィゼーション。日付と場所が変わると、音楽が変わる。
続きを読むキース・ジャレットもいいが、とくにチャーリー・ヘイデンの音がなんて素敵だろう
続きを読む『Standards Live』(1985年録音)高揚感と歌心がたいへんな強度で放たれた作品だ。ブートレグを含め同年の録音をいくつも聴いたが、このアルバムに勝るものはない。
続きを読むドラマーが変わると演奏は当然とても変わります。やる曲目や使う音符、ニュアンスや空気が、Standards Trioと違うのが分かります。
続きを読む難解、奇抜であることのトピックに頼るのではなく、それを遙かに上回る圧倒的な音楽への愛情が必要なのだ。このことは「マイ・ソング」から学んだ、自分自身が音楽をする上で最も大事にしたいことであり、永遠の目標でもある。
続きを読む越境古楽系に果たしたECMの役割の大きさを強調しつつ、ここではアンドラーシュ・シフのバッハを選ぼう。
続きを読むECMならではの独特な揺らぎのあるピアノ音で聴くキースのメロディー
続きを読む1曲目<Heyoke>の出だしから私の体に染み込むように響き、一気にKenny Wheelerの音楽が大好きになった。
続きを読む心の平安や和みを欲しい時にはいつも聴いていたのは『ケルン・コンサート』だった。
続きを読むスタンダードをこんな独特のアプローチで仕上げられることを特に強く感じた記憶があります。特にゲイリー・ピーコックの独特のサウンドやソロ・ラインのアプローチは参考になりました。
続きを読む目をつぶってECMのどんな1枚を引き抜いても そこからは素晴らしい音楽が流れてくる。
続きを読むゲイリーさんが当時京都に住み学んだ東洋の思想が反映されたのが、このサウンドに繋がったと確信します。
続きを読むこのアルバムの音と演奏は、自分がイメージしていたジャズとも違う、全く別の世界を見せられたような衝撃だった。
続きを読む聴く人の人生を決定づける音楽があると思います。このアルバムは僕に音楽の大海原を泳ぎ続けるチカラを与えてくれました。
続きを読む「Country」にはどこか懐かしさ、ポップスのような親しみやすさがあり、ピアニストが弾きたいと思わせてくれる一曲だと思います。
続きを読むJazzTokyoが300号を迎えるとともに、今年はECMの国内プレス50周年でもある。
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