#134 『小沼純一/リフレクションズ』
ジャズ・アルバムを肴に聴いた当時を振り返る半自伝的な切り貼りスナップショット集で、主題と変奏と混乱と逆転と結末をうまくつけて一冊の作品としている。
続きを読むJazz and Far Beyond
ジャズ・アルバムを肴に聴いた当時を振り返る半自伝的な切り貼りスナップショット集で、主題と変奏と混乱と逆転と結末をうまくつけて一冊の作品としている。
続きを読むキャリア50年を超す名ジャズ・プロデューサー伊藤潔の自伝的エッセイ集。
続きを読むFM大阪の音楽番組でマイルス・デイビスを聴いたのが始まりですかね。
続きを読む大抵ギターソロを引き合いに出して使われる言葉だが、「泣きのアルトサックス・ソロ」の称号を勝ち取ったのがデイヴィット・サンボーンである。
続きを読む「もう学校なんかやめてジャズ・ミュージシャンなっちゃおう!」と思ったのが25歳のとき。それがプロとしての「事始め」ですね。
続きを読むこの4月12日にケニー・ギャレットの新譜がリリースされる。先行公開された1曲を聴いてすっかり虜になった。運よくアルバムのプロモーション音源を手に入れることが出来た。本人はアルバム全体で1曲と言ってる、そのアルバムはまさにマイルス愛に溢れている。コラボレーション相手のスヴォイがこれまたすごい。書いていて興奮してしまった。
続きを読む広告写真を始め独自の感性から生み出されたアート作品まで、今なお挑戦と美の追求が留まることはない内藤忠行の写真の世界が展開される貴重な機会。
続きを読む正直言って、どの頁にも引用したい文がある。それだけこの書には悠さんの、批評と、それ以上に思想が凝縮されている。
続きを読む偉大な作編曲家であり、運動家であり、ちょっと怖いけどユーモアたっぷりのCarla Bley (カーラ・ブレイ) が他界してしまった。George Russell (ジョージ・ラッセル) 繋がりで親近感があったのにあまり知らなかったカーラだが、面白いインタビューを見つけたのでそれを含めてユーモアたっぷりのこの1曲を解説してみると、カーラの凄さを改めて思い知った。
続きを読むカマシ、グラスパーらに代表される現代ジャズ・ミュージシャンたちの柔軟なスタンスは、「ポピュラリティを恐れない自己表現」という言い方で一括される。
続きを読む衰えることを知らない創作意欲、写真家・内藤忠行の個展「写真の彼方」。マイルスからウォーホル、バスキアまで。
続きを読むマイルスの甥っ子で、80年代前半のマイルス・バンドに参加していたVince Wilburn Jr.と、19歳の時に『Bitches Brew』に参加したLenny Whiteというドラマー二人によってプロデュースされたこのマイルス絡みのアルバムはともかくすごい。マイルス愛を満載しマイルスのスピリッツを継承しながら新しいサウンドを追求している。レニー・ホワイトの素晴らしい作曲と鍵盤演奏に感銘。ヴィンスに聞いた色々な話を交えて分析を試みた。
続きを読む未発表録音がこれから続々公開されるだろうが、彼自身の「次のアルバム」が出ることはない。白い鳩とセッションしているのを瞼に浮かべながら、もう一度このアルバムを聴き直したい。
続きを読むとうとう亡くなってしまったウェイン・ショーター。彼の凄さは語り尽くせない。今回は彼の哲学や思考回路を掘り下げ、ショーターの作品の中で最高傑作の一つである<Nefertiti>の素晴らしさと、この曲に含まれる数多くの謎の解説を試みた。
続きを読むプレイヤーとしてだけではなく作曲家としてもジャズ・スタンダードとなる多くの曲を書いた。
続きを読むウェインのアドヴァイスは理論や構造は無視してメロディの動きに焦点を絞れ、ということだった。
続きを読む巷に溢れる万人向けのガイドブックには飽きたらない中級以上のリスナー向けか?
続きを読む体調が心配されるジョニ・ミッチェルがこの夏突然ニューポート・フォーク・フェスティバルにゲスト出演し、多くのファンを安堵させてくれた。ジャズファンにとっても重要な、天才ジョニの凄さの解説を大好きな<Moon at the Window>で試みた。
続きを読むホリデイ・シーズンに相応しい、グリッター(光り物)・ファッションについて。
続きを読む今回は筆者ツアー中で通常の楽曲解説が書けないので、番外編として頭に浮かんだことを徒然と書いてみた。この9月16日に発表されたマイルスの『That’s What Happened 1982-1985 (The Bootleg Series, Vol. 7)』に含まれる、1983年7月7日のMontreal(モントリオール)Jazz Festivalでのマイルスの演奏に触発されて色々と思考を巡らせてみた。
続きを読む『ブルーノート・イヤー、ザ・フォトグラフィー オブ・フランシス・ウルフ』という写真集に出てくる多くのミュージシャン達が、ボタンダウンカラー・シャツを着ている。
続きを読む大好きなTheo Crokerの新譜が発表された。前作に続く3部作の2作目だ。今回も最高の出来だが、前作とかなり違う。謎のアルバムタイトルの意味や、「ジャズは死んだ」と繰り返すそれぞれの曲の解説を、本人のコメントを交えて解説。
続きを読む『Swallow Tales』から2年を経てCOVID-19下で自宅録音した初ギターソロアルバム。ルーパーをシンプルに使い、セルフデュオ的で程よいエフェクトを組み合わせたような感覚の心地良いサウンドを創り上げた。
続きを読むマイルスへやっと絞り出した問いが「あなたにとって創造とは何ですか?」。返ってきた答えは「創造とはエゴだ!」のひと言。
続きを読む4月15日、伊香保温泉の近く群馬県吉岡町に開館したワールド・ジャズ・ミュージアム21は、年内の通年テーマとして「よみがえれ”栄光の70年代” ジャズ、ブルース、ソウル&レゲエ 観る(写真展)聴く(ライヴ演奏)」として活動を展開していく予定である。
続きを読むワールド・ジャズ・ミュージアム21伊香保グランド・オープン第1回企画として、5/02 ヒロ川島 Sings and Plays Quartetによる演奏と 5/08 内藤忠行トーク・イベントを予定。
続きを読むワールド・ジャズ・ミュージアム21正式開館は「内藤忠行写真展 ジャズ、そしてマイルス・デイヴィス」。トーク・イベントとヒロ川島のライヴ演奏「チェット・ベイカーに捧ぐ」あり。
続きを読む耳に親しんだ音楽が実はクインシー・ジョーンズの作品だったということが多々ある。プロデュースの他にも映画やTV音楽での活躍が多岐に渡るからだ。そんな1曲を取り上げてみた。また、クインシーがプロデュースした歴史に残る大イベント、<We Are The World>にも触れてみた。
続きを読む創造は水に似ている。入れる容器によって形が変わってくる。
続きを読む筆者がバダル音楽の本質=グルーブを真に理解出来たのは、彼との共演を通してだった。
続きを読むロン・カーターというまれに見る真摯なミュージシャンの充実した人生(人種差別という終生避け得ない苦悩を含めて)と実績。
続きを読む彼の芸術の美しさと、依存症や身体的な状態の醜(みにく)さを切り離すことはできませんでした。それらは同じものであり、互いに影響し合っているのです。
続きを読む生誕95年、没後30年 (2021年) を期して小川隆夫によって編まれたジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスの活動歴を網羅した大事典。
続きを読む大好きな画家、Rudy Gutierrezのジャケット画に魅せられて手に入れたケニー・ギャレットの新譜、最初の1曲目から新しいアイデアに吸い寄せられた。アート・ブレイキーに捧げられた曲、<For Art’s Sake>に表れるギャレットのアウトの美学の解明を試みてみた。
続きを読むマイルスのあの独特で繊細な音色の”マイルストーン”、いつも時代の先に向かう”マイルス・アヘッド”、そして”マイルス・スマイル”の三部作。
続きを読む1981年の6月、New Yorkの街はマイルス・デイヴィスの空白の5年間を経た ” Kool Jazz Festival ” への出演の話題で沸いていた !
続きを読む30年以上にわたるコンテンポラリー・ミュージシャン、マイルス・デイヴィスとコンテンポラリー映像作家・内藤忠行の魂の触れ合いの記録。
続きを読むタイトルはナット・ヘントフの質問、「まだやりたいことがあるとしたら」に対するロンの答え、「ベストな音の追求かな」から来ている。
続きを読む1973年6月に続く1975年1月の来日公演と1975年6月のNYニューポート・ジャズ・フェスティバルでの計3回のライブを観た!
続きを読む1991年9月28日に他界したマイルスの最後のヨーロッパツアーの2日目である7月1日、仏ヴェイエンヌ(Vienne)・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音がこの6月25日にリリースされた。目玉はなんと言っても初公開になった2曲のプリンス作品だろう。マイルスとプリンスのコラボに関連付け、2曲中1曲を解説。おまけはケニー・ギャレットのユニークなアウトの仕方を解説。
続きを読むワイルドでマッチョな雰囲気の男性がよく似合う『ヘンリーネック・T-シャツ』とジャズ・ミュージシャンについて。
続きを読む『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を務め、アルフレッド・ ライオンとフランシス・ウルフが歩んだ人生を軸にブルーノート・レコードの軌跡を描くドキュメンタリー映画『ヴィム・ヴェンダース プロデュース/ブルーノート・ストーリー』が6月21日から公開される。
続きを読む眼鏡、サングラスの歴史とスタイル、ジャズ・ミュージシャン達が流行させたと言われるサングラスについて。
続きを読む本人の口から語られる様々なエピソードを歌手で著作家でもあるベン・シドランが書き綴ったオーラル・バイオグラフィーである。
続きを読む作家の村上春樹は推薦文のなかで「ページを繰りながら、頭の中にずっと懐かしいメロディが鳴り響いていたような気がする」と記している。
続きを読むロバート・グラスパー(Robert Glasper)率いるR+R=Now(Reflect+Respond=Now)の2018年にBlue Note NYCでのライブ版がこの2月12日にリリースされた。先行して1月22日に<How Much A Dollar Cost>がストリーミングサービスからリリースされた。筆者はこれを聴いて胸を掴まれた気分になった。原曲は2015年にリリースされた、ラッパーのKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)の問題作で、オバマ元大統領のお気に入りの曲としても知られている。今回はいつもと趣向を変えてこの曲を掘り下げてみることにした。
続きを読むスタイリッシュ度は極めて高く、現役のミュージシャンの中では抜きん出ている、ソニー・ロリンズのビッグ・サイズ・ファッションについて。
続きを読む前回のWesに続き、今回も筆者のジャズ初心者の頃に戻ってみた。まだマイルスを知らない頃の話だ。『Three Quartets』でチック・コリアに魅了され、次に何度も何度も聴いた<Matrix>の分析と、当時マイルスのバンドのフリージャズのスタイルに多大な貢献を残したチックの解説を試みてみた。
続きを読む筆者のアイドル、ウェス・モンゴメリーの解説を試みた。たった1年で習得したギターをもって、意図せず生まれたグルーヴ満載の特殊奏法と、卓越したライン構成から歴史に大きな刻印を残したウェス。モーツァルト同様シンプルに聞こえるのに技術的な難易度が高い部分とグルーヴ重視のボイシングを解説。
続きを読む自らの死を予期しながら、若き日の思いで、ユーモアも交え、そして「ジャズをレコードで聴く」という事を一つの道、戦い、創造的手段として選んだ人がいたという事実を強く感じ、老いた青年の僕はこの書を閉じた。
続きを読む近藤等則は日本人にしかできないビート音楽を目指していたのだと思う。筆者にとってはマイルスの影響が強く聞こえ、かつマイルスがやらなかったディスコビートに賭けた近藤を分析してみた。彼の驚くほど豊富な斬新なアイデアや、洒落たコミカルな部分や、歌のうまさや、コロナ渦に入ってさらに自宅から5枚のアルバムを出すその精力。偉大なアーティストを亡くした。
続きを読むマイルスのひと言で開眼し、独自の音楽宇宙を創造したゲイリー・ピーコックの功績は大きい。だがそれは彼が持って生まれた才能に依存する部分が大きい。筆者がお気に入りの、ゲイリーのアルバム『Guamba』を取り上げてみた。ゲイリーが描く宇宙をしっかりと理解して、共同体として存在するメンバーの一人一人の素晴らしさや、高度な技法で書かれたゲイリーのオリジナル、<Celina>を解説。
続きを読むファッションにはほとんど興味のなかったジョン・コルトレーンのファッションについて。
続きを読むトランペット吹きの兄の教えで、バード、次いでトレーンを本人たちより本人らしく吹いた。まだ15そこそこだった。
続きを読む日本公開は、9月4日(金)、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他、全国順次ロードショー。
続きを読む2年前に90歳でまだ元気にヨーロッパツアーをしていたリー・コニッツがCovid-19に倒れた。歴史にしっかりと足跡を刻み込んだコニッツ、その人気の謎を探る。楽曲解説部分ではブラッド・メルドーと触発しあってエキサイティングなインプロラインを生むその様子を掘り下げてみた。
続きを読むクールジャズ期から現代まで活躍したアルトサックス奏者で、ECMでの2枚も含め2019年まで精力的に活動したリー・コニッツが新型コロナウイルスのため92歳で亡くなった。
続きを読むただの未発表アルバム発掘リリースではなく、お蔵入りプロジェクトをマイルスの遺志を継いで完成させたこのアルバム作品、筆者はもっともっとメディアで騒がれるべきだと強く感じた。最初にEPとして5つも違うバージョンを作って公開したことも音楽的にはかなり成功していると信じる。
続きを読む彼(アイヒャー)が僕のところへ来て選んで行った写真は、日本では使われないようなものばかりだった。
続きを読む訳あってしばらく遠ざかっていたが、「Trilogy」トリオでまた聴きだしたチック・コリアだ。ボストン公演のライブ報告も含め、最新作『Trilogy 2』からマイルスの名曲、<All Blues>を取り上げてみた。多くに誤解されて演奏されているこの曲、チックの奇抜な解釈と、チック節のおしゃれなインプロラインを解説。
続きを読む待望のマイルスの『Rubberband』のフルアルバムがついにリリースされた。ボツになったアルバムという危惧をよそに、モダンなミックスとプロダクションで、発掘版ではなく新しいリリースとして充分耐え得る作品だ。このアルバムで重要な役割を果たしたAdam Holzman(アダム・ホルツマン)とのインタビューを中心に、彼も作曲者とクレジットされている<See I See>を解説。
続きを読む1960年代後半から1970年代にかけ、アメリカのジャズ・ミュージシャン達の多くが露骨にアフリカン・ファッションを身に纏ってステージに立つようになってきた。
続きを読む楽曲解説の読者はもうご存知と思うが、Theo Crokerは筆者が現在もっとも注目しているアーティストだ。新譜『Star People Nation』のリリースツアーでボストンに来ると言うので早速インタビューを申し込んで、彼のスピリチュアル、哲学的な視点、繊細さなどを探り出してみた。
続きを読むカウント・ベイシーのようなまん丸な音が出せたらなぁ〜と日々思っています。
続きを読むソニー・ロリンズとマイルス・デイヴィスのレッドは特にヒップだ。
続きを読む1,500回近く録音されて、最も多く録音されているというこの曲、タイトルもコード進行も、メロディでさえモンクのオリジナルと異なるバージョンが普及している謎を取り上げて見た。そして筆者がタブーとしているマイルスのインプロの崇高なラインの解説も試みる。
続きを読むウェイン・ショーターの『Emanon』がグラミーを受賞した。2000年に結成した「Footprints Quartet」での4度目の受賞になる。「ユニークで実現困難なアイデアを実現させることにチャレンジする」ことを目指していると受賞式で語ったショーターの、言葉で言い表せない凄さを解説することを試みてみた。彼の天才的な作曲力はもちろん、彼の追従を許さないタイム感に焦点を置いてみた。
続きを読む「ぼくの最初のアルバムはマイルスとで、マイルスの最後のアルバムはぼくとだったんだ。」ルグランはダウンビート誌のインタビューで語った。前者は1958年発表の『ルグラン・ジャズ』と、後者はマイルスの1990年録音の、映画「ディンゴ」のサウンドトラックだ。
続きを読むキャノンボールは一夜にして希望の星、パーカーの再来と讃えられ、シーンに衝撃を与えるニューヨーク・デビューを果たした。
続きを読むやはり筆者にとってグラスパーはマイルスだ。「Robert Glasper Experiment」の頃からマイルスを感じて興味を持っていたが、『Everthing’s Beautiful』で彼がいかに本髄からマイルスを継承しているか確信した。そしてこのアルバムは筆者にとって心の底に食い入るようなインパクトを与えた。
続きを読むこの10月に経験したグラスパーのライブは、涙が溢れたというような感動を味あわせてくれるものではなかったが、筆者にとって多分一生忘れないであろう数少ないライブ体験になったことと思う。グラスパーは確実にマイルスを継いでいる。つまり、その時代を包括して次に進む音楽を構築するという作業だ。しかもマイルス同様ライブでのクリエイティビティーが実にスリル満点だ。
続きを読むマイルスの未公開アルバムのタイトル曲が本年公開された。マイルスが30年に渡るコロンビアとの契約を切ってワーナー・ブラザーズに移籍した1985年の第一弾になるはずだったこのアルバム、名プロデューサー、トミー・リピューマはこれをボツにして『Tutu』を製作し、マイルスが再度歴史を変える手伝いをした、その理由を考察。
続きを読むコルトレーンは最高のサックス奏者だ。だから、アイラーがサックス奏者以上の何かであるのをわかった。彼は今猛烈にそれを嫉妬している。
続きを読む先日惜しまれて他界したソニー・フォーチュン。雇われたバンドの要求に応じて演奏スタイルを変えることができる職人肌の奏者だった。ミュージシャン仲間や業界関係者から信望厚くその人間性が窺える彼の、マイルス・バンドに於ける彼の持ち曲だった<Maiysha>を解説。リーブマンもを唸らせたフォーチュンのフルート演奏を解説。合わせてマイルスのこの問題作、『アガルタ』の解説もお楽しみ頂きたい。
続きを読む筆者がこのバンドのライブをどうしても観たかったのは、このバンドはサウンド自体がインプロで構築されているからだ。恐るべしグラスパー!
続きを読むUntamedと言うのは、野生の、という意味になる。やはりサファリなどアフリカをイメージした曲なのかも知れないが、『Afrodeezia』に収録されているようなルーツ色は薄く、自然にバックビートでグルーヴする曲、なのだが、初めて聞いた時一体この曲はどうなっているのかわからなかたのだ。そんな曲はこのアルバムを通してこの一曲だけであり、即座に楽曲解説の題材にしたいと思った。
続きを読むホワイトシャツはスーツを着用する男性にとっては基本必須アイテムだ。今回は、ジェリーマリガンのホワイトシャツ姿がいかに魅力的か、見てみる。
続きを読む来たる6月15日に発売されるロバート・グラスパーのスーパーバンド、R+R=NOWのデビューアルバムから、シングル先行リリースされた1曲を解説。テレース・マーティンやデリック・ホッジなどの個性の強いアーティストたちとの巧みな共同作業や、グラスパーがいかにマイルスなのかに焦点。
続きを読むこれだけは間違いなく言える。彼のような奴は、後にも先にも、一人もいない。本当にただただすごかった…
続きを読む最初筆者があまり得意でなかったキースのこのトリオ、彼は1988年に病に倒れ、2年間の療養の後グルーヴ感をすっかり変えた。それを記録する貴重なアルバムがこの『After The Fall』。この「スタンダーズ・トリオ」のタイム感のすごさを解説。加えて、名曲<Old Folks>での、キースには珍しい彼のインプロの垂直アプローチを掘り下げてみた。
続きを読む「マイルス・デイヴィス・ブートレグ・シリーズ」の6弾目は、1960年に行われたJATPヨーロッパ・ツアーからでコルトレーンが参加したクインテットの演奏。
続きを読む『アイビー・ルック』というと、20世紀に最も流行ったファッション・スタイルの一つである。誰がファッション・アイコンだったか、という事にはいくつかの説がある。マイルス・デイヴィスを中心としたジャズ・ミュージシャン達だ。ジャズ関係者ならほとんどの人が、マイルス・ディヴィスが『アイビー・ルックのファッション・アイコン』という事に異議を唱えないだろう。
アイビー・ルックについて。そして、どうしてマイルス・デイヴィスが、なぜ彼を中心とするジャズ・ミュージシャンにまでアイビー・ルックが広がったかについて探ってみた。
ジョン・ヘンドリクスが他界した。ジャズ界ばかりでなく、ストーンズやビートルズやブラジル音楽家たちにまで影響を及ぼした偉人。ヴォーカリーズをイノベートしたヘンドリクスは、ラップ・ミュージックをこの1958年録音のジョージ・ラッセル作品、『New York, N.Y.』でイノベートしたとも言われている。このレコーディングにまつわるラッセルとヘンドリクスとのやりとりや、歴史に残るコルトレーンの姿などを交えて解説。
続きを読む我々のウリである、まず今まで聞いたことがないようなグルーヴ感と、変幻自在なジャズのインプロを楽しんでいただきたいですね。
続きを読むドアを開け下界とは隔絶された懐かしい世界に入っていった。室内にはロリンズの心踊るサウンドが響きわたっていて、心臓は早鐘を打ち、血沸き 肉踊るとはこの事なのだろう。
続きを読む1957年のある夜、場所は伝説のカフェ・ボヘミア。マイルスのセットにドーハムがやってきて飛び入りで吹き、マイルスより目立つ演奏をして意気揚々と引き上げていった。そしてその翌日もドーハムがやってきて今夜も吹かせてほしいとステージに立った。今度はマイルスがドーハムを完全にねじ伏せたという
続きを読むフュージョン界のゴッドファーザーと言われていたラリー・コリエルが突然死してしまった。筆者の大好きなフィリップ・カテリーンとのデュオアルバムから<The Train and The River>を解説するとともにコリエルの偉業やフュージョンの歴史も解説。
続きを読むエルメートがマイルスに提供したこの恐ろしく美しい曲。正しいフォームとコード進行があまり知られていないこの曲を解説。
続きを読むまた、別のステージでは渡辺貞夫 (as) とアルト・マドネスを展開、生まれも育ちもパーカー派の二人はバードゆかりの<コンファーメーション>や<デクスタリティ>を気持ちよさげに吹き上げた。
続きを読むマイルス:『プリンスは例の教会的なことをやるんだ。プリンスはギターもピアノも最高にうまい(筆者:ドラムもベースもとんでもなくうまい)。だがヤツの教会的なサウンドがヤツを最もスペシャルにしてる。例のオルガンサウンドもだ。黒人のものだ。白人のものじゃない。プリンスってのはオカマ用教会みたいなもんだ(筆者:意味不明)。ヤツの音楽は夜10時11時に遊びに出かけるヤツらのための音楽だ。プリンスはビートと共にやってきて、そのビートの上で演奏する。プリンスってのはきっとセックスの時ラヴェル(筆者:近代フランス作曲家)じゃなくてドラムを頭の中で鳴らしてるに違いない。だからプリンスは白いヤツじゃないんだ。ヤツの音楽は新しく、しっかりトラディションを理解し、88年、89年、90年っとしっかりと時代を映し出す。ヤツはこのまま行ったら次世代のエリントンだぜ。』
続きを読むマイルスとプリンスが交錯した時期、同じマイルスDNAの継承者である菊地雅章もプリンスを強く意識していたことは非常に興味深い。プーさんもその意味で、私にとっては to be continued….な存在だ。マイルスを軸としたプリンスと菊地雅章のトライアングル。未知の音への興味は尽きない。
続きを読むだから「インプロヴィゼーションを最優先して、これからの人生を過ごそう」と誓ったんだ。年を取りすぎて演奏できなくなるまでね(too old to play)。
続きを読む菊地 雅章(きくち・まさぶみ、1939年
続きを読むマイルスは、自分はいつの時代でもブルースをやっているんだといい、胸に手を当て、ここにブルースの魂が宿っているんだと言っている。
続きを読む場所はどこであれ、どのように生きるかが音楽に反映すると思っています。
続きを読む僕もいろいろなプロジェクトを手掛けてきたけど、本命はGG-CJBなんだ。世界中から優れたプレーヤーを集めてオリジナルを演奏してもらう。これ以上のぜいたくがあるかい?
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